議員の資質の問題を指摘しておりますと、驚くほどに、ありとあらゆる圧力が加わって参ります。

しかしながら、圧力が加われば加わるだけ、「当事者にとっての不都合」を質す責務を実感致します。


議長(村田一郎) 日程に入ります。

 日程第1、一般質問を行います。

 5日の会議に引き続き、順次質問を許します。

 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇]

中村実議員 まず、生活保護に関しまして質問いたします。

 受給額は、世帯を構成する人数によって大きく変わることは、言うまでもありません。今回は、外国人を含む世帯に関しまして質問いたします。

 本市の外国人登録者数は、今月1日現在1万937人と、増加の一途であります。外国人の生活形態もさまざまですが、外国人女性が日本人男性と結婚し、出産後に何らかの理由で離縁する例も多く見受けられます。このような場合、子供の国籍は日本ということになります。外国人のみで構成されている世帯もあれば、日本人も含む世帯もあるということです。

 そこで質問いたします。外国人を含む生活保護世帯の平均受給額は幾らか。また、国籍別に見た世帯数の上位5カ国の回答を求めます。なお、世帯数が同数の場合は、保護人数が多い順に回答を願います。

 保育に関して質問いたします。

 保育園入園を待つ児童、そして保護者の心中は、察するに余りあるほど深刻な事態であります。特に、西部地域におきましては、西船みどり保育園を初めとして、深刻さは一層であります。

 就労状況等によって点数化された基準により、入所の可否が決まります。点数が1点多いか少ないかで、入れるか入れないかが左右される現実があります。いつまで待っても入れない方々がおられる一方で、母子家庭の場合は調整点が3点加算され、圧倒的な優位に立ってしまうのであります。

 母子家庭が対象の児童扶養手当は全部支給で、児童が1人のときは、月額4万1720円と記憶しております。

 児童扶養手当に関しては、国会でも議論が行われてまいりました。

 NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむのホームページを見たところ、次のような記述がありました。「児童扶養手当の5年間受給後の削減が、「事実上凍結」となりました!これは私たちの活動によるものです」とあります。また、こちらのNPOは、「シングルマザーに乾杯!」という本を出版したとのことです。社会的補助にはどのようなものがあるのか等々に関しての内容とのことです。私自身は、このNPOの主張に違和感を覚えてなりません。子育てに無我夢中で取り組んでおられる多くの方は、一体どのように受けとめるであろうか、とです。

 そこで、今後も問題提起を行う前段として、今回は保育園――かたい言葉でいうと、認可保育所に入所する母子世帯の状況について質問いたします。

 母子世帯の入所状況、この回答を求めます。また、入所するすべての児童に占める母子児童数の割合の回答を求めます。

 続きまして、研修に関して質問いたします。

 新規に採用された職員向けに、入所式後早々に行われる研修が新規採用職員研修です。右も左もわからない新入職員の価値判断に、極めて大きな影響を及ぼす研修であります。

 ここ何年かの講師はというと、環境カウンセラー大西優子――よく耳にする名前ですが、現在、市議会議員を務める者とともに「船橋のカザグルマをまもる会」のパンフレットを監修した方で、環境部の事業に関して頻繁に登場する方です。

 17年の3月に知事選がありました。その後の18年4月に行われた新規採用職員の講師には、ちばMDエコネット山田晴子とあります。この講師は、堂本さん応援団なるものの代表者を務めると、不特定多数に広く宣伝されておりました。

 講師の話す方針があたかも市の方針であると、素直に受け入れてしまう職員は少なくありません。受講者のすべてが空気を読めるとは限らないからこそ、政治的な中立性が求められるわけであります。

 極めて不適切な人選ですが、講師の起用に当たって、堂本さん応援団の代表者であったことを知っていたのか否かのみ、簡潔に回答を求めます。

 続いて、教員の研修に関して質問いたします。

 千葉県教育研究会船橋支会、略して市教研の研修に関して、決算委員会での質疑に引き続き質問いたします。いわゆる小教協、中教協のことです。

 最大の問題点は、第3水曜日の午後、子供たちを放り出してしまうことであります。そして、千葉県教職員組合船橋支部と船橋市教職員組合の代表者各1名が、副会長におさまっている点です。

 我が国の教育再生のためには、日教組や全教の影響力を教室から排除していかなければならないとの思いからでもありますし、組織率に照らしても、教員の意向を繁栄し得るか、甚だ疑問であります。

 児童生徒、保護者の理解が得られた上で、教職員の研修を、体系を整えて行う必要はあります。だからこそ、小教協、中教協を改革していかなければなりません。改革された暁には、資源配分にも納得がいくともいえましょうが、現状のままであるならば、当事者の費用面での自助努力を促すべきであります。

 そこで、質問いたします。

 子供たちを午前中で帰し、校長と教職員組合との三位一体と受け取られる現状を改革する第一歩として、負担金や委託費としての税金の投入を打ち切り、自助努力を促すべきと考えます。今後、学習指導要領の改訂に伴い、授業時間数の適正な確保の優先順位は極めて高いものと思います。この事業を推進する体制に関しましても見直しを図るべきと考えますが、所見の回答を求めます。

 続きまして、人権教育についてであります。

 内閣府の拉致対策本部が制作したアニメ「めぐみ」の活用に関して質問いたします。

 このアニメは、映像による広報が効果的であると思われる若年層の理解増進を期して、全国の地方公共団体、教育委員会等に配付されました。

 解決すべき最重要問題である北朝鮮による拉致問題は、これすなわち人権問題でもあります。学校での人権教育としても、児童生徒への教育施策として位置づけられております。

 そこで、質問いたします。アニメ「めぐみ」が、市立小中高においてどのように活用されているか、回答を求めます。

 また、今後の視聴に関しましても、予定の回答を求めます。

 以上で1問を終わります。

[福祉サービス部長登壇]

福祉サービス部長(中嶋祥治) 生活保護についてのご質問にお答えいたします。

 生活保護受給世帯のうち、外国人を含む世帯の平均受給額はとのご質問でございますが、本年11月の数値で13万9795円でございます。

 また、国籍別の上位5カ国はとのご質問でございますが、フィリピン、韓国、ペルー、朝鮮、中国の順でございます。

 以上でございます。

[子育て支援部長登壇]

子育て支援部長(川名部芳秋) 保育についてのご質問にお答えいたします。

 平成20年11月現在の入所児童数は、7,604人となっております。そのうち、母子世帯の入所児童数は616人で、8.1%の割合となっております。

 以上です。

[総務部長登壇]

総務部長(上村義昭) 平成18年度の新規採用職員研修で講師選任に当たって、議員ご指摘の事実につきましては、承知をしておりませんでした。

 以上でございます。

[学校教育部長登壇]

学校教育部長(松本文化) 教員の研修についてのご質問にお答えいたします。

 小教協、中教協に対する自助努力を促すべきとのことでございますが、本年度、教育委員会では小教協、中教協に対しまして、新学習指導要領の内容と、確かな学力を身につけるための指導方法等の研究について研究委託をしておりますが、これは教育委員会の事業の推進に資することを目的としたものでございます。

 したがいまして、この教育委員会の事業の推進に資するかという点から、研究委託を見直すことはもとより、小教協、中教協を統括する千葉県教育研究会船橋支会の組織としての取り組みの改善を求めながら、適正な内容と、それに伴う予算についての見直しを図りたいと考えております。

 次に、人権教育についてのご質問にお答えいたします。

 拉致問題啓発アニメ「めぐみ」の活用状況と今後の活用についてでございますが、児童生徒の人権教育の教材となります拉致問題啓発アニメ「めぐみ」は、平成20年7月1日に内閣官房拉致問題対策本部事務局総合調査室長から送付され、7月9日に各学校に配付しております。

 アニメ「めぐみ」の活用状況でございますが、市立小中高等学校におきまして、12月4日現在、33校が視聴しており、うち15校は、さらに重ねて視聴する予定がございます。また、まだ視聴していない学校につきましても、そのほとんどが今年度中に、残りの学校は来年度中に視聴の予定となっております。

[中村実議員登壇]

中村実議員 公民館事業に関しまして質問いたします。

 北総の森・巨樹古木研究会とインターネットで検索し、私のホームページにたどり着かれて、質疑をごらんになって、会の実態と代表幹事を務めていた議員の実態をお知りになる方が驚くほど多くおられます。ありのままの事実を指摘した第1回及び第2回定例会の質疑をごらんになり、この議員の近隣町会の方や近しい方からも、うわさは事実だったのですねと多くの怒りのメールをいただきました。

 聞くところによると、市の花制定に当たって、カザグルマはおれが実現させたと豪語していたそうですが、決算委員会での質疑からは確認できませんでした。このこともあわせて報告申し上げた次第です。

 これまで指摘してきました事実の中身は、議事録と動画をごらんをいただき、本日は重複を避けたいと思います。

 紛れもない事実をじっくりと認識していただきたいと切に願いますと同時に、今後も、多くの市民の方々に事実をもっともっとお知らせしなければならないと痛感するものであります。

 第2回定例会では、市役所1階の美術コーナー――秘書課が責任を持って管理している場所ですが、こちらの利用に関して言及した後も変わらないままに、(印刷物を示す)こちらの印刷物が多くの市民の方に、秘書課公認で大量に配られていましたので、そういうことなんだなとはよく理解できました。

 そこで、改めて、市民の方に大量に配られた印刷物の中身に関連して質問いたします。

 不特定多数の市民の方に絶大な宣伝効果を発揮していた印刷物の1つがこちらです。(印刷物を示す)入会申込書には、大きく「巨木の番人 北総の森・巨樹古木研究会代表幹事 川井洋基」とあります。

 北総の森・巨樹古木研究会は、略して巨樹研と称します。同じく配られていたこちらの巨樹研ニュース(印刷物を示す)には、次のとおりあります。

 お疲れさまでした〜川井洋基氏 相談役に

 巨樹研発足以来の代表である川井洋基氏は、市議会議員としての公務が多忙のため、辞任したいと申し出があり、新代表に三沢博志氏を選出しました。三沢新代表は、巨樹研発足時より川井氏とともに活動、長い間会報の編集を一人で担当、副代表の重責を担ってきました。「代表は重責だが、定年退職し4月から時間的にゆとりができたので精いっぱい務めたい」と抱負を語りました。中央図書館長を最後に退職した三沢代表と共に、巨樹研の新たな年度がスタートしました。

 川井元代表は今後も相談役としてご尽力いただけることになり、盤石な新体制が整いました。

と、です。

 中を開きますと、20年度役員として列記されている中に、○○○○さん(12月18日「Aさん」と訂正許可)というお名前がありました。幹事として役員に就任のようであります。

 こちらの○○さん(12月18日「Aさん」と訂正許可)は、これまでに、公民館事業の講師に起用されていると聞いております。第3回定例会の翌月の5日には、○○さん(12月18日「Aさん」と訂正許可)を起用した公民館事業を偵察する予定でしたが、急ぎの用事が入ってしまい、集合の様子を偵察するにとどまりました。(「偵察か」と呼ぶ者あり)下総中山駅には、多くの参加者の方がおられ、西部公民館の職員2名のほかに、葛飾川せせらぎの会のあの人も出発を待っていました。

 近々、同様の事業があるとも聞いていますので、しっかり状況を把握してこようと思います。と申しますのは、これまでは定かでないにしても、こちらの巨樹研ニュースで役員就任が確認できた以降に起用され公金の支出が確認できたならば、地方自治法92条2項の想定の範囲に該当すると解釈し得るからであります。

 そこで、質問いたします。○○○○氏(12月18日「A氏」と訂正許可)が公民館事業に複数回、起用されたことがあると聞いております。過去5年間の実績の回答を求めます。

 また、私が確認しているだけでも、○○○○氏(12月18日「A氏」と訂正許可)には、多額の公金が繰り返し支出されています。講師の起用に当たって、関係が深い議員の口ききがあったかどうかは、ご想像のとおりであります。この議員への多額の公金が還流していたのか否か、回答を求めます。

 続きまして、図書館に関して質問をいたします。

 「2008年夏休み・特別「おはなしの会」〜この本知ってる?あの本好き?〜」と題した事業が行われました。主催、特定非営利活動法人まちアート・夢虫――通称NPOまちアート・夢虫――とありまして、助成、子どもゆめ基金、独立行政法人国立青少年教育振興機構とあります。

 この事業に関して、私たち国民の税金が多額に用いられた事実は、第3回定例会にて指摘したとおりですので、前回の議事録と録画をごらんいただき、ここでは重複を避けます。

 今回は、その際登場した梶山俊夫に関して質問いたします。

 梶山俊夫の手による絵本の蔵書が図書館にありますが、何点あるのか回答を求めます。梶山俊夫がほかの画家との共同作品ではないものに限って質問いたします。蔵書の中で最も冊数が多いものから順に5点の、それぞれの冊数と出版社名の回答を求めます。

 また、それらを大量に購入した理由は何か。おはなし会等に用いたのであれば、その実績の回答を求めます。

 また、選書には、焚書事件を起こした司書が関与していたのか。

 さらには、夢虫の理事だった元議員の口ききがあったのか否か、回答を求めます。

 続きまして、ブックスタートに関しまして質問いたします。4カ月児健康相談の際に、保健センターほかで2冊の絵本を手渡しするブックスタート事業に関してであります。

 お子さんに読んであげてほしい絵本を提供するとの趣旨は、確かに、実に聞こえのいいものであります。しかしながら、およそ看過しがたい事実があります。今回は、配布する絵本の購入に関して、そして選択肢は多様にあるべきではないかとの観点での質問をいたします。

 ブックスタート事業を推進しているのは、その名もずばり「ブックスタート」なるNPOです。

 ブックスタート事業の仕組みを簡単に申します。NPOブックスタートが、どの絵本を市が購入すべきか、お勧めの絵本を提示してきます。市は、その推薦図書リストにある絵本を購入し、配布をしています。

 先日、契約課に業者登録をしている業者の名簿に目を通していましたところ、思わず目を疑いました。書籍、雑誌の名簿の21番、業者名の欄に、特定非営利活動法人ブックスタートの名前がありました。

 所管の健康増進課の事務の進め方を調べると同時に、このNPOの実情を調べてみました。このNPOブックスタートが推奨する手法のとおりに、実に忠実に事務が進められておりました。

 NPOに関しては、業者登録名簿の実績高を見たところ、3億3200万――実に大きな数字であります。契約決定書を取り寄せました。契約業者欄に、紛れもなく特定非営利活動法人ブックスタートの名称を確認し、そして、支出負担行為、すなわち公金の支出も確認できました。

 この形態を自作自演の需要創出と言わずして何と言うべきかと指摘する向きもあります。市民の方、いわんやブックスタート事業として絵本を配布された方がこの事実を知ったらどう思うか、重大な事実が明らかになりました。

 現在、配布するために選択されている絵本のリスト中、多数を占めているのは福音館書店のものです。

 福音館書店といえば、土橋悦子の著書の出版社としても広く知られています。また、焚書事件を起こした司書が定年退職した直後のことしの4月には、土橋悦子の著作「ててちゃん」を発行した会社としても知られています。

 話を戻します。購入する中身を推薦すると同時に、みずからが契約相手先でもあるNPOブックスタートに話を戻しますが、昨年までこのNPOの代表者はだれが務めていたのか。福音館書店の相談役が務めておりました。福音館書店の社長を長く務め、現在、同社の相談役が、昨年度まで代表者を務めていたNPOが、莫大な数に及ぶ福音館書店の絵本を推薦して、現在に至っている現実があります。

 そこで、質問いたします。事業発足から19年度末までの間、購入された福音館書店の絵本の冊数の回答を求めます。

 次に、生涯学習部長にお尋ねします。

 子どもの読書活動推進計画の中で、ブックスタート推進をしておられますが、今述べた契約の手法を承知していたのか否か、回答を求めます。

 以上で2問を終わります。

[生涯学習部長登壇]

生涯学習部長(中台雅幸) 生涯学習部所管施設での事業につきましてのご質問についてお答えをいたします。

 たくさんご質問いただきましたので、順番がそのとおりかどうか、ちょっと定かではありませんが、初めに公民館に関する事業についてお答えをいたします。

 ご指摘のA氏が何回、公民館事業の講師として起用されたかとのご質問でございますが、当該講師にご指導いただいた回数は、平成15年度が32回、16年度が36回、17年度が30回、18年度が24回、19年度が32回であり、過去5年間で合計154回でございました。

 次に、関係が深い議員への公金の還流はあったかとのご質問ですが、そのようなことは承知しておりません。

 次に、図書館事業のご質問についてお答えいたします。

 初めに、梶山俊夫氏の手による絵本の蔵書が何点あるかとのご質問ですが、59タイトル、394冊でございます。

 次に、梶山俊夫氏の最も多い蔵書5冊と出版社はどこかとのご質問ですが、蔵書数が多い5冊は、「ごろはちだいみょうじん」が35冊、「おんちょろちょろ」と「かぜのおまつり」が29冊ずつ、「てんぱたんてんぱたん ねずみのもちつき」が25冊、「えんぎかつぎのだんなさん」が24冊でございます。出版社につきましては、福音館書店でございます。

 次に、それぞれの大量購入の理由はとのご質問ですが、児童書は、一般書と異なり、副本を多く用意しておるのが常でございます。特に、絵本や幼児童話につきましては、おはなし会等にも使用し、貸し出し希望も多くあるため、多くの副本を用意しております。

 次に、おはなし会等にこれらの絵本を用いた実績はとのご質問ですが、平成15年4月から現在まで、本とおはなしの会で、4図書館で合計14回実施しております。

 最後に――最後にといいますか、最初の公民館関係、図書館関係の中で最後ですが、これらの選書に元司書がかかわっていたのかとのご質問ですが、平成14年まで、図書館の児童担当職員として選書にもかかわっておりましたが、その後については、かかわったことはございません。

 また、元議員の口ききはあったかとのご質問ですが、そのようなことはございませんでした。

 次に、ブックスタートに関する所管事項につきましてお答えをいたします。

 ブックスタート事業は、赤ちゃんとその保護者に、子育て支援のメッセージを伝えながら絵本を手渡すことで、親子の触れ合いと読書のきっかけづくりになることから、推進計画の1つとして取り入れたものでございます。

 議員ご指摘のような、契約手法について承知していたのか否かとのご質問ですが、承知はしておりませんでした。

 以上でございます。

[健康部長登壇]

健康部長(加賀見実) ブックスタートに関するご質問にお答えいたします。

 ブックスタート事業を開始しました平成15年度から平成19年度までの5年間に、この事業で購入した福音館書店の絵本の合計冊数は、3万760冊でございます。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 公民館事業に関しては、文教委員会が今後、所管事務調査を行うことでありましょうが、その動向を注視すると同時に、私も継続して調査を行ってまいります。

 梶山俊夫の大量購入に関しては、今後、選書段階にさかのぼりまして、さらに調査を進めて、質疑を行います。

 ブックスタートに関してですが、実際に配布を受けた方、そして、先日は、4カ月相談に保健センターを訪れた方にもお考えを伺ってみました。私の周囲だけでも、実に多くの方が配布を受けていて、ほかの市政の課題以上に反応してくださいました。

 「絵本には余り興味がないけれども、断るのもどうかともらったが、一度も開かないまま」「絵本に限定しないで、童謡のCDとかのほうがうれしい」「好みではない。市が一方的に選んで押しつけるのではなくて、親の意向も酌んでほしい」「図書館(同日「図書館の児童室」と訂正許可)で借りていた本をもらっても……。もっと別の形に税金を使ってほしい」「成人式の紙カメラを思い出した。絵本に限定してしまうあたりが役所っぽくて、ださい」「絵本は割高。その分の図書カードにして、自由に別の本を読んであげたい」「読みもしない本を一律に渡すのではなくて、希望する人にだけでいいのでは。もったいない」と、さまざまなご意見を伺いました。

 多様な選択肢が尊重される必要性があるかと思います。絵本や本と一口に言っても、市民の方、好みはそれぞれですし、選書に20代、30代の意見が反映されているかというと、疑問でもあります。また、同じブックスタート事業を行っている柏市のように、図書館へとお誘いする形もあります。

 ちなみに、昨年配布されていた(本を示す)こちらの「おつきさまこんばんは」。こちらの絵本は、あの福音館書店が刊行した絵本で、図書館には実に63冊もあります。この蔵書に関しては、まさに異常な蔵書数でありまして、選書の問題に関しては、次回以降、質疑を行います。ここでは、図書館に行けば、実に63冊もの膨大な蔵書がありながら、わざわざ別に税金で購入して配布をしている事実を指摘いたします。

 費用対効果が伴い、事業の目的が達成されるには、検討の余地が多分にあります。利用される側に立っての事業を行うために再検討が必要ですが、まずは実際に利用される方々の意向を調査するべきと思いますが、所見の回答を求めます。

 以上で質問を終わります。

[健康部長登壇]

健康部長(加賀見実) ブックスタートに関する再質問にお答えをいたします。

 子供の発達のための情操教育という観点からは、多種多様な選択肢がありまして、絵本だけに限定するのではなく、保護者が決めるものと考えますが、絵本を通して、保護者に抱かれて温かなぬくもりの中でやさしい声で語りかけてもらう体験も、子供の言葉と心をはぐくむために大切なことだと考えております。このような体験が、母子保健上では母子関係を確立するのに重要であり、また子供にとっても、人と人との信頼関係を築いたり、社会性をはぐくむ基礎になると言われております。

 今後につきましては、乳幼児の保護者を対象に、どのような要望があるかを調査するためにアンケートをとるなど、方法を検討していきたいと考えております。

 以上でございます。


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