平成11年第3回船橋市議会定例会会議録

1.地域振興について
2.近郊農業支援について
3.心の教育について
4.道路・歩道整備について
5.敬老施策について
6・外部監査制導入について
7・子育て支援について

●議長(米井昌夫君) 日程第2、一般質問を行います。

 通告に基づき、順次質問を許します。

 中村実君。(拍手)

[中村実君登壇。「頑張れよ」と呼ぶ者あり]

●中村実君 ふなばし21の中村実でございます。何分、私、ここ2週間、この一般質問を考えますと本当に胃の痛む思いでありましたが、ようやくこの1時間が終われば開放されると思いますと、大変胸をなでおろしている次第でございます。

 それでは、(「トップバッターだぞ」と呼ぶ者あり)初日のトップバッターとして一般質問を始めさせていただきます。通告に従いまして、7問ほどお尋ねをしたいと思います。

 最初に、地域の振興につきましてお尋ねを申し上げます。

 私は本題におきまして、いわゆるまちおこしと言うべき観点からの振興というものが第1点、そして商店街の活性化という観点からの振興、そして船橋におきましては位置づけが大変似通っていると思われます西船、中山の両地区の今後の振興という3点につきまして、現在進められております施策の実情及び今後の構想につきましてお聞かせをいただきたいと思います。

 まちおこしという言葉の意味自体がわけのわからぬまま、いささかまかり通っているような気も私はいたしております。しかしながら、本題におきましては、文字どおりまちおこしという意味での埋もれているよさや、気づかないで見過ごしているよさの、いわば真価を発揮させて事業化するなどしての、地域の発展に寄与するという意味でのまちおこしについての振興策についてお尋ねいたしたいと思います。

 船橋市内には、およそ探し切れないほどにいいところがたくさんあるのだと思っております。私が現在、大変夢中になっているところの1つに、このすぐ近くの栄町があるわけでございます。市役所からも歩いて、早足で行けばものの数分で行ける距離でありながら、京葉道路をくぐり抜けたその瞬間に、私はあの潮の香りに大変魅了されていたのでありました。それ以来、つれづれなるままにふらふらと栄町方面を訪れるのでありますが、こういったことを地域の友人ですとか知人に話しましても、その魅力を話しましても、なかなかぴんときてもらえないのであります。懐かしい副教材ではありますが、私どもの小さいころには「わたしたちのふなばし」という教材で習ったはずなのではありますが。

 往年の漁師町船橋、そして湊町の船だまりといった言葉は、確かに聞いたことはありますが、実感がないというのが正直なところではないかと私は思っております。先日は近くを通ったついでに、試しに車に横に乗っておりました友人に、この船だまりを見せてみたものでありました。そうしますと、意外なことではありますが、私が感動を覚えたそのときとまさるとも劣らずの感動を覚えているわけでありました。

 しかるに、これほど役所の近くにあるような栄町の船だまりといった、これらのすばらしいものは、これはひょっとしていろんな意味でいけるのではないかと私は思った次第でございます。まちおこしといたしまして、いわゆるテーマパークのようなものを建てたりするのも確かに結構かとは思いますが、身近な再発見を情報発信いたしまして分かち合うということもまちおこしであり、活用の仕方によりましては、既に整っている天然のテーマパークといたしまして、経済的な波及効果さえも期待できるのではないかと私は思うものであります。

 本題では栄町を例に挙げましたが、私も31年、もうすぐ私も32年になりますが、この船橋に暮らしております。確かに栄町のこの発見というのも、ことしになってからの話ではありましたが、身近なすばらしいいいところを探し切るということは、この広い船橋市内で探すことは大変至難のわざであると思います。地域情報番組であります「アド街ック天国」であるとか「ぶらり途中下車の旅」とかの地域の番組の人気を目にするにつけましても、私、まちおこしのネタというものは意外な足元にあったりするのではないかと思います。そういった未活用の、いわゆる町ネタといったようなものを今後どのように活用し、ひいては地域振興に結びつけていくのか、そのお考えをお伺いしたいと思います。

 船橋の中心市街地においては、まちづくり支援に対しましても、動きが出されては確かにおります。しかしながら、今年度の予算では含まれていない市街地外であっても、今後、検討をお願いしたいものでございます。

 先ほど栄町のお話を申し上げましたが、まちづくりというとらえ方ではなく、エコシティー推進事業としてではありますが、私の住まいの近くであります東中山地域におきまして、湧水保全整備にことし予算がついております。この地域におきましては、このすばらしい自然を大切に伝えたいという思いで、わき水街道という構想をかねてより提唱されておられる方がいらっしゃいます。私も大賛成しているその1人ではありますが、地域の方でも、自分の足元でわき水が出ているなんていうことを知らないままに驚かれる方もたくさんいらっしゃるわけであります。

 そこで、この保全整備が完了した暁には、どのように広報宣伝して活用していきたいと考えておられるか、お聞かせいただきたいと思います。

 また、本件に関連しまして、市が補助金を出して運営をされております観光協会の存在があります。この観光協会が、今後、船橋に対しどのような役割を果たしていくか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

 続きまして、活性化の第2点といたしましての商店街の活性化のことに関しましてお尋ねをいたします。商店街の活性のために、施策の現状と、そして今後の展開に向けての市としての考えをお伺いいたします。

 最近、商店街を歩いておりますと、空き店舗がないことがおかしいほどに、必ずと言っていいほど空き店舗が見受けられております。そして、人影もまばらであることを目の当たりにするにつけましても、そして、その一方で大規模スーパーが繁忙しているその実態を見るにつけましても、買い物客が確実に移動しているということを実感いたします。この状況が、今後、加速度的に進むことを私も憂慮するものでありますが、地域の商店街には今日まで果たしてきた役割があり、大規模店舗では決してできないサービスを提供できるはずでございます。とりわけ車ですっと出かけることもできず、行動範囲が限られてしまうようなお年寄りに対しての貢献度は、私は大変高いものであると考えているものでございます。

 西船、中山、海神の商店街を歩きましても、皆さん、晴れた顔をなかなか見せてはくれません。私の当選をあれほどすごぶる満面の笑みで祝ってくださった商店街の皆さんも、大変曇りがちな顔でいらっしゃいます。私のかつての古い友人たちも、今となっては続々、2代目、3代目として店を預かる立場となっております。ついこの間までは、お父ちゃんやお母ちゃんが一生懸命働いているそのそばで、ぶらぶら遊んでいたような連中がであります。今となっては、しゃきっとねじり鉢巻きを締め直しまして、この危機を打開しようと懸命に力を尽くしているわけでございます。私の知る範囲では、自助努力をしていない商店など1軒もないと考えております。

 先日も、私の近所のお肉屋さんで鳥のもも肉がございます。鳥のもも肉が、これが100グラム80円で売られていたわけであります。そして、そのすぐそばに大規模スーパーがあるわけであります。とある工場の跡地を活用いたしまして大規模なスーパーができたわけでありますが、そのスーパーでは、目玉品としての鳥のもも肉が100グラム88円であったわけであります。それだけ、私は企業努力というものがあると思います。これは、小売店で80円の値段を設定することと、大規模スーパーで88円の値段を設定すること、そのこと自体、大きな大変なコストの違いがあると思っております。小規模店も、大規模店も、確かにそれぞれの役割を果たしております。その中で、商工振興を通じ、豊かな市民生活の実現に寄与するための市の役割が期待されて久しいものであります。今後の市といたしましての中小零細商店を中心とした商店街の振興に向けての構想をお聞かせいただきたいと思います。

 また、商店街の活性化アドバイザー派遣を市として始められましたが、その効果は確かに長いスパンであらわれてくるものであると考えます。今後、成果としてあらわれてくることを期待するものでありますが、制度開始以来、今日までの実施実績とアドバイスの内容を概略でお聞かせいただきたいと思います。

 さらにまた、アドバイザーとは主に中小企業診断士の方が当たっていると思いますが、それはそれで適任であると思いますが、商工会議所との協議の場におきまして、ほかにも適格者がいてもいいのではといった話が出ているのではないかと私は思うのですが、そのあたりにつきましてもお聞かせをいただきたいと思います。

 また、ことし予算のつきました商品券の発行事業でございます。その商品券の発行事業補助金の内容につきましても、現在、どのような内容であるかお聞かせをいただきたいと思います。

 続きまして、西船地域の振興につきましての市の見解をお伺いいたします。

 この地域は、かつては山野、そして本郷と称しまして、歴史もあり、古くからお住まいの方も多く、年配の方も多い一方、マンションや社宅が急増いたしまして、新しく転居された方もたくさんおられるわけであります。また、先日の統一地方選挙におきましては、西船という町はもはや市議会議員を生み出す町ではないかと言われるほどに、確かに皆さん、ごらんのとおり、たくさんの市議会議員を輩出しているわけでございます。

 私も32年近く、この町を眺めてはまいりましたが、いつもいつも思うことに、交通の要衝でありながら、そして西部地域の拠点となるべき地域でありながら、どうも置いてきぼりにされている感が否めないという感じでございます。古くからの方の中には、私などには本当に目の玉が飛び出るほどの税金を支払っている方がたくさんおられるわけであります。さらにまた、近所にあります中山競馬場の問題でもあります。中山競馬場のいわゆる迷惑料であります環境整備資金も、年間8億円が中山競馬中央競馬会から船橋市の方に流れているわけであります。私は、全くギャンブルといったものはやりませんし、興味もありませんので、大変迷惑をこうむっている一方ではありますが、まさに憂うつな週末との引きかえの対価ではないかと私は思うものであります。

 しかしながら、それらのお金は一体どこへ消えていってしまっているんだろうという認識が、西船、中山、古作地域の方々、共通して認識を持っておられます。いわば納税という点で多大な社会貢献をする一方で、自分の足元にその税金が還流してくる実感というものを感じることができない。それも、ここ何十年も、その繰り返しに耐えているわけであります。西船地域の市内での位置づけといったものを具体的な施策で見せてほしいという思いは、以前からの住民の方も新しい住民の方も共通の思いであるわけであります。納税額の多い、少ないを問わない思いであるわけであります。

 現在、設計段階に入っております西船近隣公園、そして現在計画されております西部保健センター、市立特別養護老人ホームと、私どもの期待をかなえていただいていることに感謝を申し上げる一方、再開発を含めた今後の西船地域の振興策につきましてお聞かせをいただきたいと思います。

 とりわけ南口の重点地域内の、駅直近のいわゆるA地区の準備組合への市としての今後の支援の内容につきましてお聞かせをいただきたいと思います。

 続きまして、中山地域の活性化につきましてどのようなお考えをお持ちかお尋ねをいたします。

 法華経寺の門前町として発展いたしました中山の町とは、歩いていて安心するというか、穏やかな風情といいましょうか、私のとても好きな町の1つであります。しかしながら、この中山地域も、高齢化と同時に停滞ぶりを余儀なくされているわけであります。市川に寄り添うように南北に長い地理的条件もあってか、市川を多分に感じる機会が多くはあるわけであります。

 14号線を東京方面へ走りまして、中山入り口交差点を過ぎた不二家の手前を入る道が市川と船橋の境ではあるわけでありますが、買い物といえば、コルトンプラザを初めとした市川のお店でありまして、図書館に至っては、大変すごいのができたということもあるかとは思いますが、西船駅前の西図書館の存在よりも、その存在を知らないままに、市川の図書館に通い詰めているという方がたくさんいらっしゃるわけであります。ややもすれば市川圏これは首都圏の「圏」の方の市川圏でありますが、ややもすれば市川圏という意識を抱きかねない方に対しまして、私はかねてより口を酸っぱくいたしまして、本中山は、ここは正真正銘の船橋市の本中山でありますと言い続けてきたわけでございます。

 こういった意識を持たれる背景には、市内でも中山地域は先発組でありながら、相対的にはおくれをとってしまっているということに要因があるように私は思われるわけであります。地域の方からも、下水も東の方からやってくるから、中山にやってくるのは最後になってしまうねと、こういったことを真顔で私もよく言われるものであります。しかしながら、事情を説明しまして、いきさつを説明しまして、計画を話しまして何とかお話をするのでありますが、確かにいわゆるあきらめムードがあるということは、私は否めないのではないかと思っております。

 連絡所の設置というものは、中山の方々にとりましても大変うれしいニュースでありました。また、下総中山駅のエスカレーター設置に向けましてのご尽力に深く感謝を申し上げるものでありますが、今後の中山地域を市全体の中でどのように位置づけていかれるかにつきまして見解を伺いたいと思います。

 さらにまた、下総中山駅の北口の駅前広場の問題でございます。この整備の要望は、かねてより大変強いものでありましたが、駅前ビルの開発、現在、多少ストップをしておりますが、その駅前ビルの開発と絡めまして、下総中山駅前広場の計画につきましての考えをお聞かせいただきたいと思っております。

 ちなみに現在の駅前広場の構想につきましては、目下のところ、JR及び関係機関との協議の一方で暫定整備の調整を行っていることとは思います。現在の進行状況をお聞かせいただきたいと思います。

 続きまして、近郊農業支援につきましてお尋ねを申し上げます。

 船橋市内の農業粗生産額は東葛地区で第1位でありまして、県内でも有数のものであります。幸水、豊水を初めといたしました高品質のナシは既に全国ブランドでもありますし、都市農業の水準とは全国レベルのものでもあります。

 先日、高根の公民館に用事がありまして、船取線を曲がりまして緑台方面へ向かっておりました。信号待ちの間、何げなく目をやりますと、そこに看板がありました。そこには、「ここはニンジンの里って知っていたかね」という、いわば農協の方がユーモアを込めて、そのアピールをされている看板があったわけであります。我が家の近くにも、ニンジンを植えられている農家の方がたくさんおられます。金魚アゲハの幼虫あのオレンジの角から大変すごいにおいを出すあの幼虫なんですが、あの幼虫というのは大変ニンジンの葉っぱが好きでありまして、私も大変なじみ深い幼虫であるんですが、そういった意味でも、西船地域でもニンジンを栽培されている方はたくさんおられるわけであります。私の思いといたしましては、西船だってニンジンの里であると言いたいものではありましたが、そのときにその看板を拝見いたしまして、その農協の青年部の方々の手製の看板から、大変農業というものに対する熱い思いというものを伝えていただいたように私は思っております。

 さらに、先ほどの看板と並ぶように、「農地は新鮮な食料と酸素を供給します」とありました。これも、とても実際に貢献されているすばらしいことであると思います。その看板を私も見まして、ふと時間もあったものですから、車をおりて歩いておりますと、稲穂の香りがとても香ってくるわけでありました。

 この日本の国を瑞穂の国という呼び方がございます。瑞穂の国という呼び方、私は大変大好きな言葉であります。しかしながら、その瑞穂という言葉は、最近は何だか国会議員さんの名前でしか聞くことがなくて、とても寂しい思いをしているのでありますが、こんなに近くで、その瑞穂の国という思いを実感できるということを、私、とてもうれしいなと思ったわけであります。そしてまた、その船橋ということのその町のすばらしさというものを実感したわけでございます。

 しかしながら、その一方で都市農業が抱えております問題は、年を追うごとにさまざまに発生をいたしております。地域との共存での問題や後継者がなかなか見つからないということ、さまざまでございます。都市農業を取り巻く環境が一層厳しくなることが予想される今後に向けまして、市としてどのように支援をされていくか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

 単年度ごとに営まれております水産業に対しましても支援がある一方で、農水業という、いわば農林水産省、農業と水産業、私は一体であると思っております。それにつきまして、市としての支援の考えをお聞かせいただきたいと思っております。

 また、さらに畑を包囲していくかのような住宅建設の結果、もともとその土地で農業を営んでおられた方々は住民の無理解な言動にさらされることもありまして、ご苦心が絶えないのであります。そしてまた、近くに接していながら、近接するも接触なしという実態があるわけでございます。そのために、誤解が双方に生じることが多々あるわけでございます。しかしながら、これらの誤解というものは偶然の対話によりまして解けることも、これまたあるわけであります。

 さらに、消費者といたしましては、目の前で生産されている農産物を、スーパーで並ぶよりも身近に感じておりますが、流通機構上、手は出せないのであります。

 ここで私が何を申し上げたいかと申しますと、営農家と地域住民として、そして生産者と消費者としてのコミュニケーションが、今、欠けているのではないかと私は思っているわけであります。農業支援の一環として市が取り組むべき課題と認識しております。現在、どのように取り組まれ、今後、どのように方策として展開していくのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

 また、さらに地場流通体制を期していく一環といたしまして、学校給食にこそ、地域でとれた作物を提供すべきではないかと考えます。通学路の途中や家の近所の農地を意識していくきっかけともなると思います。さらにまた、生きた社会科の授業であること、これまた受け合いと私は思うものであります。地域産の作物を積極的に給食に盛り込むことは農業振興につながることでもある以上、市として前向きに取り組むべき課題であると考えます。このことにつきましても見解をお伺いしたいと思います。

 続きまして、心の教育につきましてお尋ねをいたします。

 私、先日、大変驚くべき光景に出くわしたものであります。余りにもそのショックが大きかったものですから、会う人ごとにこの話をしているのでありますが、先日も、いつものように役所へ行こうと、海神から京成電車に乗ったわけであります。大変時間も押していたものですから、1番後ろの車両に乗りまして少しでも早く役所へつこうとしていたんですが、車内に乗っておりましたところ、ちょうどあの場所で行きますと、海神小学校のあたりが目の前に過ぎたぐらいだったと思うんですが、大変妙な香りといいますか、においが車内に立ち込めているということにはたと気がついたわけであります。

 ふと目をやりますと、車掌室の前に3人がけのシートが2つ並んでいるわけであります。そのシートに向かい合わせて座っている女子高生が、これが弁当を広げて非常に楽しそうにきゃっきゃっとしているわけでありました。時々、電車の中で、食べるタイミングを逃したのかわかりませんが、お握りとかをこっそり食べているような方は確かに見受けられます。しかしながら、お握りとかいったそんな甘いものではなくて、本当に目の前でハンバーグ弁当を広げているわけであります。もう私、大変あっけにとられてしまいまして、船橋で降りそびれまして、大神宮まで危うく行ってしまうところだったんですが、まるで本当に宇宙人に遭遇してしまったかというような、大変唖然といいますか、しばし茫然としてしまったのであったわけであります。

 その彼女たちの屈託のない無邪気な様子に、社会への反抗といったそんなものは全く感じられませんし、悪意といったものも全く見受けられなかったものであります。しかしながら、そういった彼女たちの親御さんにいたしましても、感覚が麻痺しているか、何も感じない人なのかなと思ってもみたものでありました。自由と放任というものを履き違えまして、義務と責任の裏づけがない権利一辺倒の教育が生んでしまった、私はなせるわざとは思いますが、しかしながら、末恐ろしい我が国の将来を憂えていたのでありました。

 私の独断的な分析では、この手の風潮というものは、ここ5年間で一気に蔓延してきたのではないかと私は思っております。確かに時代の動きの速さが違うと言えば、それまでではありますが、それだけ確かに子供の心を理解するのに困難を要する時代となったということも言えるのではないでしょうか。

 私も、この5月に船橋の市議会議員とならせていただきまして、周りの方々に、考え方がとってもおっさんくさくなったとよく言われるものであります。(笑声)で、先日も友人と酒飲んでいたんですけれど、ちょうど先ほどの女子高生の先輩に当たる人間がその場にいたものですから、私は、この間、電車の中で、こんなとんでもないのを見かけたぞということで、その先輩に当たる人間に苦言を呈したわけであります。しかしながら、まあ、中村君も口うるさい嫌なおやじになってしまったねの一言で片づけられてしまったわけであります。

 しかしながら、私の信念といたしましては、そういう口うるさいおやじ口うるさいということも大切ではないのかなと、ふと自分に思い聞かすもいたしてしまったんですが、確かにその一方で、自分が子供たちの懐の中に入り込むことは難しいのかなあと、大変悲しくなった思いでもあったわけであります。

 今、学校の現場の中では、心を痛めた子供たちがサインを発しているはずであります。そのかすかなサインを受けとめることで、場合によっては不幸な事態を防げるかもしれないし、大人は防がなくてはいけないと思っているわけであります。不登校の子供たちや保健室登校の子供たちというものは、私が学校に通っていたころには、確かに圧倒的に少数の子供たちでありました。しかしながら、今の実態を認識するに当たりましては、ここにいらっしゃる皆さんも、ご自分が学校にいらっしゃっていたときとは状況が完全に違うということを第1に心していただきたいのであります。どの子供にも起き得ることであるということを、私は認識していただきたいと思います。

 学校現場は、この問題に正面切って取り組んでおられることは百も承知でございますが、先生方にも親にも行き届かないことは必ずあるはずであります。教育委員会としても、臨床心理士たるスクールカウンセラーと、そして心の教室相談員を配置いたしまして取り組んでおられることは承知しておりますが、今申し上げた方々がどのような経験を積まれた方々であるかということを、私はお伺いしたいと思います。

 さらに、相談に訪れる子供たちを迎える体制というものがどのようになっているかということにつきましてお聞かせをいただきたいと思います。

 それと申しますのも、子供たちは悩みや心の痛みを抱えながらも、意を決して相談室を訪れるには大変な勇気を要するはずであるからであります。私の勝手な推測ではありますが、打ち明けたくても、その勇気がない、すなわち部屋を訪ねること自体をためらってしまう病める子供たちの数もかなりの数なのではないかと思うからであります。学校内だけがカウンセリングの場ではないと思います。いかが思われますでしょうか。

 ゲームセンターであってもいいと思いますし、下校途中の何げない瞬間であっても、私はいいと思います。心を痛める子供たちを守り、救い出していくに当たりまして、大人に何ができるのかという原点に立った施策を、今後、どのような心構えで取り組まれるかお伺いしたいと思います。(「あなたは」と呼ぶ者あり)私の意見は、ちょっとここでは申し上げられないんですが。

 なお、この質問をするに当たりまして、本来、家庭で教育すべき内容が学校に丸投げされまして、その結果が現在の教育現場の混乱を招いているという実態を、1人の大人として私も認識しているということだけは申し添えたいと思います。

 続きまして、道路・歩道整備につきましての問題をお伺いいたします。

 先日の印内・習志野線の開通は大変記憶に新しいものであります。この道路の開通によりまして、西船、行田のドライバーにとりましては、第2の革命と言える現象が起きているわけであります。

 第1の革命とは、西浦・藤原線の部分開通が起爆剤となりました周辺の発展及び利便性の確保であったわけであります。今回の印内・習志野線の開通の実現までに部分開通でありますが、その実現までに並々ならぬ関係者の努力があったことを地域の方もよくご存じでありましたし、波及効果の前評判も極めて高かったこともありまして、走り抜けた瞬間に感動したという方もたくさんいらっしゃいました。

 私もどんなもんだろうと走ってみましたが、まさに、これはすごいの一言に尽きるような大変すばらしい道路でありました。行田団地から海神中を経て船橋北口の交差点に至るまで車で20〜30分かかりましても、さほど驚かないで通行いたしておりました。しかしながら、これからは物の5分というよりは、もっと早い時間で移動が可能になったわけであります。

 また、さらに自転車や徒歩の方に対しましても、広い歩道のおかげで安全な通行が確保されております。利用者の1人といたしましても、一方ならぬご尽力に対しまして心より敬意を表するものであります。

 次から次に申しますのも、大変いささか気が引ける気がいたしますが、公共の福祉の観点から、今後の道路及び歩道整備に向けた考え及び今後の予定をお伺いいたします。

 まず、市道葛飾・印内線の問題であります。沿道の葛飾小学校の通学路でもあり、バス通りでもある本線は、都市計画後も阻害要因のため、思うとおりに進んでいない状況があるわけであります。また、権利関係にあっても複雑な点があるとは聞き及んではおりますが、主な障害は用地取得の問題と、私、解釈しております。私も、ついこの間までその道を行く生徒の1人だったことを思いますと余計つらい思いがするわけでありますが、危険度は私が今さら申し上げることではございません。

 先日の道路管理課主催の歩道点検の日は雨でございました。車いすの方とたまたまご一緒だったこともありまして、私も今までにない新たな発見をさせていただきました。沿道では死亡事故に至らないまでも、事故が起きているわけであります。印内地区は年配者の率も高く、判断能力と運動神経に劣る子供やお年寄りは常に危険にさらされていると言っても過言ではないと思っております。一刻も早い拡幅と歩道整備のために、何がどのように障害となっていて、対策としてどのように行動を起こせばよいのかお聞かせをいただきたいと思います。

 その上で、現時点までの進捗状況につきましてもお聞かせをいただきたいと思います。

 続きまして、敬老の施策につきましてお尋ねをいたします。

 明後日は15日の敬老の日でございます。古今東西を問わず、毎日が敬老の日であるべきと私は考えるものであります。老人保健法なる法律によりますと、65歳以上の方々をいわゆる老人と定義しておりますが、勝手に定義されるということに怒りを感じている方もたくさんいらっしゃるわけでございます。私も、いわゆる老人という言葉を発することにためらいを感ずる者の1人でありますが、便宜上、仕方ない場合のみ使うようにいたしております。意味をあらわすという意味では老人という言葉で正当ではありますが、その言い放つような語感が私はどうも好きになれないのでありますが、仕方なく使わせていただいております。

 先ほど老人という言葉を使われて怒っていらっしゃる方がいると申しましたが、政府に勝手に老人と定義されて、失礼してしまうと怒っておられる方々のことであります。これらの方々は、還暦祝いでちゃんちゃんこをもらったり、そんな場合にも大抵バツの悪そうな顔をして目を合わせられないものであります。当然、個人差はあるものでありますが、お年寄りと判断していいかどうかの基準として、年齢というものは妥当でなくなっていると思う機会が年々ふえております。知恵と積み重ねた経験を備える一方、文字どおり寄る年波にはということで、思いどおりには体の自由が効かなくなるということを理解した上で、お年寄りを立てていく社会であるべきであると私は考えております。

 老人大学に参加していた方とお話をしていて感じましたことには、体に支障のない範囲で社会貢献を望む方が多いわけであります。公は個人に優先するという考えを持っておられる方が多い世代であるからかもしれません。しかしながら、私は大変頭の下がる思いであります。ボランティア活動にはつらつと取り組まれる方々を見るにつけましても、この方々の精神的な志向志であります。この方々の志を発揮していただきまして、そのことによりまして満足感、充足感を得ていただくということも、年配者に対する1つの敬意のあらわし方ではないのかと私は思うものであります。

 もちろん、確かに悠々自適を志向する方もいらっしゃいますので、自己実現の形とは各人各様であるわけであります。それゆえ、多様化する要望に今後どのようにこたえ、年配者に報いていくか、考えをお聞かせいただきたいと思います。

 さらに、仲間づくりも私は大変必要と思いますが、これに関してもお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 それと申しますのも、船橋に第1世代として越してきた世代の方の多くが70歳前後にもはや至ろうとしているわけであります。課長になったから、ついに家を建て、ローンの返済も終わり、孫もいてといった方々が非常に多いわけであります。それらの方々というものは、かつてのばりばりの企業戦士でありまして、毎晩、仕事で午前様、朝は8時には仕事を始め、そしてたまの休みは接待ゴルフなんていう方ばかりであります。近所づき合いなど、およそできない毎日。そんな毎日で、毎日が日曜日を過ごしておられるわけであります。当然として家にはいつけず、外へ外へと目がいくわけでありますが、友達もいないわけであります。地域のサークル等で出会いがあれば、ウマが合って終生の友を見つけるような方も実際いますし、出会いを求めていても、家でふてくされているような方もいらっしゃるわけであります。新しい友人を見つけることで若くなってしまっている方もいるわけであります。老人会などの組織もない環境の方にも、ひとしく私は機会は均等であるべきと考えております。

 そこで、私は高齢者の方の仲間づくりを、市としても敬老施策として支援してもよいのではないかと思っております。本年度予算のいきがい対策事業、高齢者いきいき教室のカリキュラムを実施していく中で、私は実現すべき課題ではないかと思いますが、いかがなものか、見解をお伺いいたします。

 続きまして、高齢者に優しいまちづくりとしての環境整備についてお尋ねをいたします。

 バリアフリーという言葉が盛んに提唱されて久しくございます。根底にある発想とは、相手にとっての障壁を考えるということではないかと、私、解釈しております。公団の団地の4階まで上ることや駅の階段の上り下りに至りましても、人によっては大きな差があるわけであります。

 私の利用しております西船橋駅の階段にいたしましても、全速力で、私、駆け上がることが多いですが、私の場合、10秒もあれば、下から上まで駆け上がることができますが、中には5分かかってしまう方もおられるわけであります。日中見ておりますと、お年を召した方を多く見かけるわけであります。出勤時間帯にお年を召した方を見かける機会はほとんどありません。

 それゆえに、西船橋駅の北口の例えばエレべーターを設置する、この問題につきましても、その必要性を私が熱く語ったといたしましても、ぴんときてもらえないのが実情であるわけであります。雨の日の転倒など、命にかかわる事故になるやもしれません。国鉄の分割民営化前からの悲願でもあります屋根の設置とエレべーターの設置が急がれると考えます。ある年配の方には、自分が生きている間は無理だなあとも言われたりもいたしております。確かに鉄道事業者主体の施設改善が基本にある以上、市としても歯がゆい思いもあることとは察しております。関係各位との粘り強い協議を重ねまして、鉄道駅施設整備事業の補助を20世紀中までには行うべきと考えておりますが、現在の協議の進捗状況及び今後の推移の予測につきましてお伺いをしたいと考えております。では、あと3分で終わります。

 続きまして、外部監査制度導入につきましてお尋ねをいたします。多少早口になりますが、ご勘弁をお願いいたします。

 本年2月、経済戦略会議は、日本経済再生への戦略と題しました答申を小渕首相に対し提出しております。経済再生に向けましての必要な戦略の中で、極力、早期に推進すべき改革といたしまして、小さな政府の実現や公会計制度の改善等が挙げられているわけであります。地方公共団体に対しましても、会計制度の抜本的な改革と会計財務情報基盤の整備の必要性が述べられております。企業会計原則の基本的要素を踏まえた財務諸表の導入といった改革や、複式簿記による貸借対照表の整備等の必要性であるわけでありますが、制度上、解決されがたい困難があることも事実であると言わざるを得ません。

 そこで、私どもの船橋におきましても同様な改革を必要とは思いますが、本問におきましては、公会計制度の改善の中の1つであり、平成9年の地方自治法改正により、政令指定都市や中核市でこの春より義務づけられました外部監査制度導入の問題に限りまして、市としてどのような考えを持っておられるかお伺いいたしたいと思っております。

 最後になりますが、子育て支援につきましてお尋ねをいたします。

 子育て支援と申しますと、いわゆるまだ未就学児でありますとか、小学生に対して言われるものでありますが、中学生も立派な子育てであると考えております。中学校の給食の今後の実施予定につきましてお伺いしたいと思います。

 既に23校で実施されている中学校の給食、残るは2校であります。大変首を長くして待っている間に卒業してしまったという例がちらほら見かけられます。このことにつきまして、市としては積極的な実施を検討しているとは思って信じておりますが、そのあたりのお考えにつきましてお聞かせをいただきたいと思います。

 最後になりましたが、1分だけ要望を申し上げます。

 現在、整備されております西船橋駅北口の、いわゆる西船近隣公園前の通りでございます。この通りは、14号線の裏道として大変通行量も多くなっておりますが、現在、近隣公園の設置の関係で測量工事も行われておりますが、その測量工事を歩道の測量工事と勘違いをされてぬか喜びをされている方もおられます。この道路、今後、さらに特殊車両や特装車のクレーン車だとかの、そういった大きい車が入ってくると思います。この道路に対しましての歩道の設置を強く要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

●議長(米井昌夫君) 理事者に申し上げます。

 質問項目に比べ、予定残時間が少ないように思えますので、答弁は簡潔にお願いします。

[企画部長吉岡忠夫君登壇]

●企画部長(吉岡忠夫君) 地域振興につきましてご答弁をいたします。

 まず、未活用の町ネタをどう生かすかということでございますけれども、これからのまちおこしにつきましては、その町本来持っているいわゆる力、それから歴史、街並み、風景、そこに暮らします人々の生活など、さまざまなエッセンスをいかに引き出し、高めていくかにかかっていると思っております。ご質問者がおっしゃいますような漁師町、海につきましては、私ども船橋の歴史の中で貴重なまちおこしの資源であると同時に、財産であるというように認識をしております。

 現在、策定中の総合計画の中で、海を生かしたまちづくりを重点施策の1つといたしまして位置づけてございます。その中で、現在、県が施行中でございますけれども、仮称でございますけども、船橋親水公園、これらを含めました海老川河口等の海に親しめますインナーハーバーであるとか、そういう整備を行いまして漁師町や集客施設を活用するとともに、船橋駅の南口再開発ビルを商業振興の基点といたしまして、また御殿通り、あるいは山口横町等の歴史のある路地もございますので、船橋大神宮などの観光資源をネットワーク化した回遊性の創出を図りまして、本市の持つ海や川や街並み、商業集積を生かしたにぎわいのある都市の活力を創出していきたいと、このように考えております。

 次に、中山地区でございますけれども、時間もございませんので、端的にご答弁をさせていただきますけれども、大変古くから歴史のある町であると私ども認識してございます。したがって、今後、市川市と連携を図りながら、商業環境整備、あるいは駅前ビル等の民間商業施設の整備を含めまして、当地域の特性を生かした、いわゆる潤いのある地域と位置づけてまいりたいと、このように考えます。

 それから、敬老施策のうち西船の階段、あるいはエレべーターのご質問でございますけれども、20世紀中にというお話でございました。20世紀といいますと、あと1年少々でございますけれども、この件に関しましては、今日まで十数年、我々もJRと協議をさせていただいております。大変現在では膠着状態でございますけども、今後、市も応分の負担等も前提に、今後とも積極的に協議をしてまいりたいと、このように考えます。

 以上でございます。

[都市計画部長菅谷和夫君登壇]

●都市計画部長(菅谷和夫君) 地域振興に関係いたしまして、エコシティーの関連につきましてのご質問にお答えしたいと思います。

 湧水、いわゆるわき水につきましては、エコシティーの施策の一環といたしまして、平成9年度に湧水保全再生計画の調査を行いまして、市内約40カ所に湧水を確認したところでございます。この調査を生かしまして、モデルケースといたしまして、市街地の中の貴重な水辺空間ということで、ご指摘の東中山地区にございます二子藤の池の整備を昨年度行ったところでございます。今年度も周辺地域におきまして、引き続き整備を行うよう予定しているところでございますが、ご質問の湧水保全整備が完了した暁の広報宣伝ということでございますが、ただいま申し上げました二子藤の池の竣工に際しましては、広報ふなばしや市内タウン紙、それから大手のマスコミ紙、あるいは雑誌に記事掲載されたところでございます。このようなことから、今後も市の広報紙はもちろんといたしまして、新聞、雑誌等の、いわゆるパブリシティーを十分活用いたしたいと、そのように考えているところでございます。

 また、整備後の維持管理等につきまして、二子藤の池では、地元におきまして東中山湧水保存会を設けていただきまして、維持管理等をお願いしているところでございます。今後も、このような考え方で維持管理をお願いしてまいりたいというふうに思っております。このことから、地元の方からの情報発信による広報宣伝も大きくなるものと考えておりますとともに、期待しているところでもございます。

 あわせまして、今後、幾つかの湧水地が整備された後にはネットワーク化をいたしまして、市民の散策路、あるいは身近な観光資源ということでご活用いただけるものというふうに考えているところでございます。

 以上です。

[経済部長松永修巳君登壇]

●経済部長(松永修巳君) 質問項目1、2のうち、所管事項についてご答弁申し上げます。

 まず初めに、観光協会の役割についてでありますけれども、観光資源の少ない本市でありますが、観光情報の提供を積極的に展開し、市内外からの観光客の誘客を図ってまいりたいと考えております。業務につきましては、市内における観光事業の振興並びに船橋市の観光行政の補完的業務を行っております。具体的には産業まつりの共催とか菊花展、あるいは観光写真展の開催、また本年3月に初めて観光マップを作成するなど、観光物産推奨品等の宣伝等も実施をしております。そして、一般からの問い合わせに対します旅館の宿泊案内や情報の提供、観光施設の案内業務のほか、新たな観光資源の開発普及等も図ってまいりたい、このように考えております。

 次に、商店街の振興については、県を初め商工会議所、商店会連合会等の連携のもと、ハード、ソフトの両面から種々対策を講じておりますが、将来構想につきましては、平成14年の4月施行をめどに、仮称でありますが、商工業振興ビジョンの策定を予定しておりますので、その中で商店街の将来像や活性化の方向性をまとめ上げたいと考えております。

 次に、商店街の活性化アドバイザー派遣についてでありますが、平成10年度は5商店街がこの事業を実施いたしました。調査研究テーマは、主なものとして、空き店舗対策と効果的ソフト事業について、地域の特性を生かした商店街活性化の方策について、商店会の法人化について等でございます。アドバイスの内容につきましては、商店当事者が新鮮な気持ちでお客さんを迎えることが大切であるとか、商店街の基本は個店の活性化にあるといった基本的なことから、商店街活動の手法や商店街としてのビジョンを持つことの必要性、また導入事業の進め方とそのポイントなどでございます。派遣するアドバイザーについては、中小企業診断士に限定しているわけではございませんので、調査研究テーマにふさわしいアドバイザーであれば、商店街みずからが選定することもできます。

 次に、プレミア付商品券発行事業の補助金でございますけれども、総額1億円のうち9100万円をプレミア分といたします。残りの900万円を事務費として商工会議所に交付をいたします。発売予定が10月7日を皮切りに、10カ所で延べ10日間、販売をしてまいります。利用期日は11月1日から1月末までの年末年始商戦に、この期間にご利用いただけるようになっております。

 次に、2番目の近郊農業支援についてご答弁申し上げます。時間がありませんので、簡潔に申し上げます。また、早口になることをお許しください。

 昨年2月の県の農業基本調査によりますと、現在、船橋市の農家戸数は1,436戸で、そのうち専業農家は330戸、構成比23%、第1種兼業農家229戸で構成比15.9%、第2種兼業農家877戸で構成比61.1%となっております。

 農業後継者対策につきましては、専業と第1種兼業農家の約4割の農家で後継者が確保されております。これらの後継者が社会経済の変化に対応できるよう、農業経営体育成セミナー、あるいは農業実習、各種の視察研修会等へ参加することにより、みずからの営農と生活に生かすことができる担い手の育成に対し、種々支援をしているところであります。ちなみに新規就農者でございますが、本年度は17名、昨年が19名、その前が14名となっております。

 次に、農家と地域住民、言いかえますと生産者と消費者との相互理解についてでありますが、毎年、生産者側の農業モニター40名と消費者側の消費者モニター50名による懇談会等、あるいは見学会を開催いたしまして、意見交換を行いまして相互理解を深めているものであります。また、ご案内のとおり、体験農業としてのふるさと農園も、市内に5カ所、635区画開設していることも事実であります。また、農水産祭も、ことしで32回目を迎えるわけでありますが、来る11月6日、7日の両日、船橋競馬場の駐車場で実施をする予定でございます。昨年は2日間で約1万7,000人の来場者があったわけでありますけれども、ことしも広報紙等を通じましてPRを行い、多くの参加を呼びかけていきたいと考えておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。

 以上です。

[都市整備部長鳥居範世君登壇]

●都市整備部長(鳥居範世君) 私から、JR西船橋駅南口駅直近部における再開発計画についてご答弁申し上げます。

 JR西船橋南口駅直近部におきましては、地権者の強い熱意によりまして、平成10年5月に再開発事業によるまちづくりを行うべき準備組合が設立されたものでございます。現在、この準備組合におきまして、地権者の意向を踏まえ、施設建築物の用途や配置、それから事業の成立性などを検討しているところでございます。市といたしましては、地権者とともに事業化に向け合意形成を図りながら、調査、設計等、技術的、財政的な支援を行ってまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[学校教育部長皆川征夫君登壇]

●学校教育部長(皆川征夫君) 所管事項である教育問題についてお答えをいたします。

 最初に、近郊農業支援についてのご質問でございますが、学校給食で使用する食材は、各学校ごとに契約をした食材業者により購入してございます。この食材購入業者は船橋中央卸売市場等から仕入れており、中央卸売市場では地場産の農産物を数多く扱っております。各学校におきましては、栄養士が季節に応じた地場産の野菜等を考慮し、献立を作成し、地元の農産物を学校給食に取り入れてございます。

 なお、各学校におきましては、給食指導の中で船橋産のニンジン等を教材として取り上げ、児童生徒に本市の特産物への理解が深まるよう努めております。今後とも地元の農産物の使用について一層配慮してまいりたいと思います。

 次に、心の教育についてお答えをいたします。

 最初に、どのような経験を積んでいるのかというご質問でございますが、スクールカウンセラーの任用は県教育委員会でございますが、臨床心理士、学校心理士の資格を持つ者、また大学院研究科において心理学を専攻した者という規定がございます。心の教室相談員の任用に関する資格につきましては特に規定がございませんが、教員を目指している者や青少年団体指導者、民間のカウンセラー、大学生等で事業の趣旨をよく理解し、意欲的な人を配置してございます。

 次に、相談に訪れる子供たちを迎える体制についてでございますが、子供たちの自主的な来室を促したり、親しみやすい相談室づくりのため、教職員や子供たちと協力して掲示物を作成したり、観葉植物、水槽、読書コーナーを設置するなど、工夫して環境整備を行っております。

 また、相談室をみずから訪れることのできない児童生徒のためにポストを設置したり、手紙での相談も行っております。さらに、全校集会や学校だより、相談室だより等で呼びかけ、児童生徒や保護者への啓発も行っております。しかし、何よりも大切なことは、子供と教師、スクールカウンセラーや心の教室相談員との温かい人間関係をつくることでございます。そのためには、休み時間、放課後、行事等、学校生活のさまざまな場を通して触れ合い、チャンス相談を行っていくことが大切であると考えております。

 最後に、現代の子供を守り、育てるために、大人は何をするのかというご質問にお答えをします。

 学校では、1人1人の児童生徒を尊重し、児童生徒理解に基づく信頼関係を基盤として、子供の個性を伸ばし、子供にとって真に学びがいのある楽しい(予定終了時間5分前の合図)学校づくりに努めることが重要であると考えております。学校、家庭、地域社会がそれぞれの持つ役割を果たしながら、地域とともに子供を育てていくことも、今後、さらに進めていく必要がございます。

 次に、子育て支援についてのご質問でございますが、現在、中学校給食は、市内27校中の23校で実施の運びとなっております。そのうち旭中、御滝中につきましては、来年度の給食開始を目途に、現在、給食室の整備を進めているところでございます。葛飾中並びに親子給食を実施している豊富中学校につきましても、選択給食の早期実施に向けて鋭意努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[道路部長涌井稔君登壇]

●道路部長(涌井稔君) 私の方から下総中山駅前広場の整備について、まず1点ご答弁を申し上げます。

 この駅前広場整備につきましては、長年の課題でございます。現在、この広場の整備は、残念ながら国庫補助事業として採択を受けられない現実にございまして、すべてを市が単独で行わなければならないということでございます。近年の厳しい財政事情もございますので、今後、JRとの協定、あるいは交通管理者との協議が調った段階で、完成形としての駅前広場の整備を地元関係者ともども協議しながら早期整備に努力したいと思っております。

 次に、2点目の市道葛飾・印内線の歩道の拡幅関係についてご答弁申し上げます。

 この道路の歩道拡幅につきましては、十分その必要性は感じているところでございます。去る7月3日、市民と県市交通管理者、占用者が一体になりまして交通安全総点検を行ったところでございまして、ご質問者もご参加いただいたわけでございますが、広範囲に危険箇所などの指摘をいただきました。ただ、この路線は都市計画道路3・5・31号線でございますけれども、街路事業としての補助制度は採択が非常に難しい点がございまして、他の整備手法について、引き続き国・県とも協議しているところでございます。

 以上でございます。

[福祉サービス部長海老根幸男君登壇]

●福祉サービス部長(海老根幸男君) 敬老施策についてでありますが、高齢者の方々がいつまでも健康で生き生きとした生活を送るためには仲間づくりが大変重要であると認識をしております。このための施策としていろいろの事業を展開しておりますが、今年度から高齢者いきいき健康教室を開催し、さらに健康づくりや仲間づくりを推進してまいります。

 以上です。

[総務部長川名部正一君登壇]

●総務部長(川名部正一君) 外部監査制度についてお答えいたします。

 この外部監査制度というのは、地方公共団体の適正な予算の執行と、住民の信頼や行政の公平さを確保することを目的に創設された制度でございます。ご質問者ご指摘のように、ことしの4月から政令都市、あるいは都道府県でもって実施をされております。その状況を今調査しているところでございまして、私どもはその状況を見た上で、早期に外部監査制度の導入を図るべく、今、討を進めているところでございますので、いましばらくお待ちいただきたいと思います。

●中村実君 了解しました。