平成12年第1回船橋市議会定例会会議録 平成12年3月8日

1.呼称について
 @庁内放送に関し
 A教育現場において
2.職場環境改善について
3.南口再開発について
4.感染問題について(医療センター)
5.国際交流について
6.公民館のあり方について
7.学校教育について

●議長(米井昌夫君) 日程に入ります。

 日程第1、平成12年度市政執行方針及び議案第1号から第64号までの64案を議題とします。

 昨日の会議に引き続き、質疑を行います。

 通告に基づき、順次質疑を許します。

 中村実君。(拍手)

[中村実君登壇]

●中村実君 ふなばし21の中村実でございます。時間の関係もありまして、若干通告内容に変更があるかもしれませんが、6〜7点に関しましてお尋ねをいたします。若干欲張ってしまっているものですから、時間が足りなくなるかもしれませんので、多少スピードを上げてまいりますので、速記の方には申しわけないんですが、よろしくお願いします。

 まず第1に、呼称についてであります。

 昨今、私も大変思うんですが、このところの国語の乱れといったものは、まことに憂慮されるものであると考えております。やはり言葉といったものは時とともに移ろうものでありまして、その結果として、古典と比べたときにおもしろさを覚えるといった側面があるというのも事実であると考えます。しかしながら、やはり人の発する言葉といったものは、その人の人となりといったものを鏡のように映すものでもあり、また相手を見きわめる大変重要な手段であると、私、思っております。私自身も、その言葉遣いの至らなさのために、どれだけいろんなところで笑われているかどうか考えると、大変ぞっとしてしまうものではあるんですが、そういった私のような者でさえも、どうも気になってならないことがよくあります。

 国語の文法の授業のようで、大変無粋な話になってしまって恐縮なんですが、例えば御飯を「食べられる」を「食べれる」なんて言って平気でいるような人と話をしておりますと、私なんか、すうっと興ざめしてしまう、そういったこともございます。人の言葉じりをとらえてとやかく言うようなことは、私も余り好きではないので、あえて黙ってはいるんですが、時と場合によっては、果たしていかがなものかなと、苦言を呈さざるを得ないこともあります。気になり出しますと、本当に切りがなくなりまして、ストレスがたまるだけなものですので、余り私も気にしないようにはしてはいるんですが、学校の先生がよく使う言葉でありますが、学校の先生がご自分のことを一人称で呼ぶときに、よく「先生」というふうな言い回しをよく使われるわけですね。この先生という言い回しに対しまして、一例としてご見解を伺いたいなと思うわけであります。

 先生方が現場で発する言葉というものは、子供たちに大変大きな影響を与えているわけであります。そういった先生方の様子を、私もそっとうかがっておりますと、これはどうもちょっとひどいなというような先生方の言葉遣いに意外と接する機会が多くあるわけです。もちろんながら、子供とのそういった円滑なコミュニケーションを図ろうという場合、ある意味での無粋な言葉遣いが妨げとなってしまうようなことがあるということは、私ももちろん承知しております。しかしながら、無意識のうちに、一般社会ではおおよそ容認されない認識を当然のことと思ってしまったら、これはとても大変問題なことではないかと思うわけであります。

 私の気づいた範囲だけでも、かなりひっかかるものがあったんですが、例えば私が仮に学校の教員であったら、自分のことを先生とは絶対に呼びませんし、実際、先生方の様子をうかがいながら、こんな先生に教わってみたかったなという先生はたくさんいらっしゃるわけですね。そういったような先生方は、ご自分のことを、自分でみずから先生だなんて決して言わないものだなと、見ていて大体わかるものであります。

 先日、「金八先生」なんていうドラマがやっておりまして、今はやっているのかどうかわかりませんし、余り私、ああいったドラマも好きじゃないものですから見てないんですが、この前、その主演していました武田鉄矢さんがテレビに出ていまして、その金八先生のハイライトシーンが、昔にさかのぼりましてやっていたわけであります。その中でも金八先生は、私はふっと気になりまして、何ていうふうに自分のことを言われているのかなと思いまして気にとめていたんですが、そのとき、やっぱり金八先生も「私」という主語を使っていたわけであります。

 石原都知事と、去年でしたでしょうか、選挙で戦いました金八先生のモデルの方は、何か去年もNK党の方が一生懸命その方の選挙を応援していましたけれど、この方が現場で私と言われていたのか、それとも脚本家の小山内美江子さんがそのようにせりふとして選んだのか、私はわかりませんが、金八先生は事実として、先生だなんて言ってはいなかったわけであります。

 昨今、大変、いわゆる言葉狩りといったものが波紋を呼ぶことが多い時代ではありますが、私はそういった意図はこれっぽちもございません。そしてまた、なぜ、こういったここの場におきまして、この問題を取り上げたかと申しますと、言葉といったものが体現している先生方の質というものに対しまして、私は言及したいわけであります。

 そこで、この場をおかりいたしまして、教育長に、私、あえてお伺いしたいと思っております。教育長も長年にわたりまして、学校現場におかれまして多くの子供たちを世に送り出されてこられたわけであります。生徒と対面して言葉を交わす際に、ご自分のことをどのように称しておられたのか、ぜひ私は伺ってみたいなと思います。

 また、学校現場に行かれてみれば、こちらにいらっしゃる先輩方もお気づきになると思うんですが、よく先生方が、先生はね、先生はねというふうに言っていることに、大変はばかりないと申しましょうか、無意識といいましょうか、そういった先生が非常に多く見受けられまして、私など非常に気になってしまうんですが、そのような、先生はね、先生はねとおっしゃるような先生方に対しまして、どんなようにお考えに、お感じになられるかというようなことも、あわせてお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

 続きまして、職場環境の改善につきまして若干のお尋ねをしたいと思います。

 本庁の内外を問わず、すべての職員の方々、職場の方々の職場環境の改善に向けた姿勢、これは改善されてしかるべきであるんですが、役所におきましても、民間企業におきましても、部下は上司を選べませんし、上司も部下を選べないわけであります。運命のいたずらの内容によりましては、すばらしい職場環境に恵まれまして、仕事ははかどり、そしてまた費用対効果といったものも絶大となり、当人にとっても幸せなことであります。そしてまた、そういった職場環境、とりわけ役所での職場関係がうまくいっているということは、回り回っては公共の福祉の実現にもつながると私は思うわけであります。

 その対極といたしまして、悪化した職場環境におきましては、すべてが今述べましたとおりの逆となってしまうわけであります。とはいいながら、なかなかその職場におきまして、完璧な職場環境をつくるということは大変難しいことでありますし、逆に不可能なことであるということは、私も承知しております。しかしながら、努力によりましては、よりよい方向に転換させていくということは不可能ではない、私、思うわけであります。

 かつて私も1人のサラリードワーカーといたしまして、上司に仕えまして、後輩を指導した身でもあったわけであります。ちょうど私も平成3年に会社員になったわけですが、そのとき一緒に入った仲間たちが、今現在、続々と係長という立場になっているような様子を見まして、今、もし私が会社勤めしていたら、今ごろ、いわゆる中間管理職に、一応人並みになっていたのかなと思うこともあるんですが、上司に苦しめられまして、部下を苦しめることをしていたのかもしれないなと思ったりもいたします。

 そういった意味での職場環境の不幸をなくすということは、そう簡単にできることではないと思いますが、この船橋の市役所内でも必ず発生している不幸を少しでも改善する必要があると、私、思うわけであります。職員課といたしましても、さまざまな施策を打ち出してこられたものとお察しいたしますが、効果はそう安直に出るものではありませんし、施策もどうしても似たり寄ったりとならざるを得ないものではないかと思うわけであります。

 そのさなか、先日、ちょっと見かけたことなんですが、東京都職業能力開発協会というところ――これは労働省管轄とあるんですが、ここにおきまして、聞き方教室なるセミナーが開かれたと聞き及んでおります。確かに話し方教室のその逆の発想といたしましての聞き方教室というもの、この意外な発想に若干驚いた部分もあるんですが、それといいますのも、話し方教室のたぐいのプレゼンテーション能力の向上としてのこの手のものは、本当にちまたにあふれているものであると思います。必要なものは、まさに話すことも大事ですけれど、聞き方ではないかなと、私、常々思っていたわけであります。

 悪化した職場環境におきまして、競争する者というものはお互い聞く耳を持たず、あるいは聞き上手にあらずという構造ではないかと思うわけであります。良好な意思の疎通を通じまして、各人同士が円滑なコミュニケーションを確保できたとき、当人同士の幸せと同時に、市民の方々への公共の福祉の実現につながる話ではないかと考えるわけであります。ある意味での逆転の発想を通じた問題提起とも言えるかと思うんですが、当局としてのご見解をお伺いしたいと思います。

 続きまして、第1問の最後として、南口の再開発の問題でお尋ねをいたします。

 私の聞き及んでいるところによりますと、南口の再開発のビルの中におきまして、いわゆる公共の用に供するためのスペースがあると聞き及んでおります。また、そのスペースの中に、いわゆるスポーツ施設――スポーツジムだか何だかよくわかりませんが、スポーツを通じて健康増進を図ろうという施設がつくられるということを聞き及んでおります。しかしながら、この駅前の立地というものを確実に生かし、そしてその費用対効果を発揮する必要が、この再開発には私は求められていると考えております。

 しかしながら、その一方で勤労市民センターですとか、イトーヨーカドーの上ですとか、スポーツクラブといったものは本当にごまんと、この船橋市内にもあふれているわけですね。今さら、なぜスポーツ健康プラザといったものをつくらなければいけないのか、私、大変ひっかかった思いであったわけであります。駅前の立地であるならば、それこそお年寄りであるとか、体の不自由な方ですとか、湊町のここまで歩いてくるのに不自由のある方々にとって必要な機関を設けるべきであると、私は考えるものであります。

 私の考えの1つといたしましては、例えば今の1階にいらっしゃる市民生活部の部隊の方々を、皆さん、そっくり、駅前のそのプラザの中に、駅前のそのビルの中に入居していただいてもいいのではないかと思うわけであります。とにもかくにも、これからその内容につきましてはいろいろ問題提起をしていくことになるとは思うんですが、今どきスポーツプラザといいますか、本当にスポーツ施設といったものには、若干、私も飽き飽きしている部分がありまして、北習志野には船橋アリーナもありますし、もう本当にスポーツは十分じゃないかなと個人的に考えるものでありますが、そのあたりのご見解をお伺いしたいと思います。

 これをもちまして、第1問といたします。

●議長(米井昌夫君) 中村議員、恐縮でございますが、資料をお持ち帰りいただけますか。(「上がっちゃまずいぞ。2回じゃなくていいと言ったのに」と呼ぶ者あり)

[教育長白井義章君登壇]

●教育長(白井義章君) 中村議員のご質問にお答えをいたします。

 私も、言葉遣いにはこだわりの強い方かと思いますが、一人称の呼称として「先生」を用いたことはありません。「私」と、自分のことは言っておりました。また、自分以外の教師がそれを使うことにも、言語感覚にさわるといいますか、違和感を感じておりました。ただし、対象が幼児である場合、大人がみずからを「お母さん」とか「先生」とか呼称することについては、子供の言語習得の1段階としてやむを得ないことと考えております。

[総務部長川名部正一君登壇]

●総務部長(川名部正一君) 職場環境改善についてのうち、聞き方の導入のご質問ですけれども、職員が傾聴力を高めまして、さらにコミュニケーション能力を向上させることは、職員間のお互いの理解だとか、あるいは職場のパワーアップ等が期待できるわけでして、よりよい市民サービスの向上にもつながるものと私は思っております。ご質問がありました聞き方研修につきましては、一般職、また管理職、監督職を対象とした研修の中で、積極的な傾聴や、よい聞き方、あるいは望ましい聞き方等を学習したり、演習をする等して、職員が身につけることに努めておるところでございます。

 また、既に庁内に職場研修推進委員会を設置しまして、その中で、職場研修を実施する際のガイドブックとしまして、この2月に職場研修マニュアルを作成しまして各職場に配り、今、活用いただいておるところでございます。その中で、能動的に傾聴する、気軽に話し合えるようにしておく、こういうことも掲げまして、傾聴能力の向上には努めておるところでございます。今後も、こうした職員研修所の研修や、また職場研修等を通しまして、職員の能力向上に努めていきたいと考えております。

[企画部長吉岡忠夫君登壇]

●企画部長(吉岡忠夫君) 南口再開発ビルへの公共公益施設の導入につきましてご答弁をさせていただきます。

 このご質問につきましては、さきの12月議会におきまして先番議員にもご答弁申し上げてございますけれども、一昨年11月に、庁内に公共公益施設導入検討委員会を設置をいたしました。それを受けまして、市民からの要望、あるいは職員からの提案を受けてまいりまして、私どもといたしましては、これらの貴重なご意見、あるいはアイデアを参考にしながら施設の検討を進めまして、現在、一定の方向性が出たところでございます。

 公共施設といたしましては、総合窓口を中心といたしまして、図書館の取次所等も含めまして、市の情報センターとしての機能を設置をしたい。また、お話にございましたようなスポーツ云々のことでございますけれども、特にスポーツ施設を限定しているものではございません。私どもとしましては、お年寄りから子供まで利用できます健康増進のいわゆるスペース及び保健センターで行っておりますパパママ教室、あるいは乳児健康相談等の保健福祉施設としての利用についても検討しているところでございます。今後、具体的な施設導入につきまして推進してまいりたい、このように考えておりますので、ひとつご支援のほどをお願いしたいと思っています。

 以上です。

[中村実君登壇]

●中村実君 では、第2問といたしまして、医療センターにおけます、いわゆる院内感染の問題につきましてお尋ね申し上げます。

 医療センターを初めといたしました医療機関で従事される方々に対しましては、私も常々、心より敬意を表しているものではありますが、患者さんの健康回復の大切さと同様に、院内での新たなウイルス感染防止といったものが、現在、強く求められているものであると考えます。体力が弱っております患者さんはもちろんのこと、従事されておられますお医者さん、看護婦さん、技師さん、その他の方々の感染防止策といったものは、治療同様に大変重要なものであると、私、考えております。注射針ですとか、そういった医療器具を介しました感染であるとか、空気を介したものであるとか、さまざまな感染ルートといったものは予想されるかとは思います。医療センター内におきまして、どのような形で、これら予想される事態に対しまして、どのような体制で備えておられるかにつきましてお尋ねをいたしたいと思います。

 続きまして、国際交流に関しまして若干お尋ねをいたします。

 ことしの予算概要を見ましたところ、国際交流の一環といたしまして、市立船橋高校の姉妹校等交流事業に関しまして40名派遣ということで、予算概要に載っておりました。夏休みを利用いたしまして、南半球の8月を満喫いたしまして交流を深めるといったことは大変意義深いことであるとは、私も承知しております。このオーストラリアへの派遣事業といったものは、短期留学とは言いながら、派遣生徒数が40名。公立高校といたしまして、そしてまた市立船橋高等学校の生徒の数から見ましても、大変これは多いと思えると私は考えるわけであります。

 そこでお尋ねをしたいと思うんですが、これだけ多数の40名といった生徒が、どのような経緯を経た形で送り出されていくかにつきましてお尋ねをしたいと思います。

 そしてまた、この場合、予算概要を見ましたところ、受入先、派遣先に、学校名が特に書いていなかったんですが、派遣先は学校とは限らないであるとも思います。そういった意味で、この40名が安全に留学生活を送るためにも、受け入れ機関がどのような体制になっているかにつきましてもご教示をいただきたいと思います。

 また、こちらから、派遣は数字は出ているんですが、受け入れの数といったものは特に記載がないわけですが、当方の方での受け入れの義務といったものも、今後にわたりまして発生していくものと考えております。今後、どのような方向性で受け入れを考える可能性があるかにつきましてもお聞かせをいただきたいと考えております。

 続きまして、公民館のあり方につきましてお尋ねをいたします。

 行政サービスの充実と市民の方々に対しましての顧客満足の実現というものは、いずれも必須な項目であり、なおかつ現在の時流でもあると、私、考えております。多岐にわたります行政サービスの中で、最も身近なサービス機関といたしましての公民館の機能といったものは、生涯学習がこれからますます盛んになっていく時代の地域の拠点として、ますます重要なものとなってきております。

 しかしながら、慣例といたしまして、定着はしております月曜休館という現在の制度に当たりまして、月曜休みの方々というのは、これはいつまでたっても縁遠くならざるを得ないわけであります。決して数は少なからぬ月曜休みの方々の中には、各種の行事等に参加したことが一度もないという方も、中にはいらっしゃいます。そしてまた、各種行事に参加したことがないという方もいらっしゃれば、公民館の前を、毎日、朝晩のように通り過ぎてはいても、入ったことすらないといった方もいらっしゃるわけであります。行政サービスが結果として不公平になっている事実は否めないことであると考えております。

 各地の自治体の中には、これは大変極端な例ではあるんですが、年中無休で公民館サービスを実施しているところもあると聞いております。これは、確かに大変例外ではあると考えますが、年中無休とは余りにも行き過ぎといった感がありますが、時流はもはや月曜休みの慣習にとらわれている時代ではないと、私、考えております。

 そこで、お尋ねをしたいと思います。船橋市の公民館の従来の月曜閉館の慣習を検討すべき時期に至りつつあると考えております。このことにつきましてご見解を伺いたいと思います。

 以上をもちまして、2問とさせていただきます。

[医療センター事務局長木内利夫君登壇]

●医療センター事務局長(木内利夫君) 院内感染対策についてのご質問にお答えをいたします。

 ご質問者が言われたとおり、感染には、結核のように空気感染するものと、それからB型肝炎のように血液接触によって感染するものがございます。病院の方には、たくさんの患者の方が見えます。その中には、当然、感染症の方もおられるかもしれません。そういうことで、感染につきましては、まず外来、それから救急で入ってくる患者の診察、それから検査等によって、いわゆる水際での発見に努めておるところでございます。

 ただ、絶対にこれを防止できるというものでもございませんので、職員一同、これを十分注意して防止に努めているわけでございますが、特に入院患者に対しましては、体の弱い患者あるいは手術後の患者は、いわゆる免役力に弱くて感染しやすいために、細心の注意を払っているところでございます。患者の中には、感染症が発見された場合は、直ちに他の患者や医師、それから看護婦など医療従事者に感染することのないように、感染症に応じた院内感染防止対策マニュアルというものがありますので、そのマニュアルに沿って、対策、対応を講じているところでございます。

 具体的には、感染した患者が使用した病室あるいはベッドなどにつきましては完全消毒をしまして、医療器具などにつきましては廃棄焼却処分をしております。また、感染症の患者については、症状に応じて個室等に収容して拡散の防止に努めております。結核の患者につきましては、指定された病院の方に転院を行っております。また、職員が針刺し等によって血液接触があった場合は、直ちに感染があるかどうかの検査を行ってございます。また、医療器具の清掃に当たっている従事者につきましても、職員と同様に直ちに検査を行っております。

 医療センターの感染防止の体制でございますけれども、医師、看護婦等が中心として、20名から成る院内感染委員会を設置しております。この委員会では、定期的に会議を開くほか、それぞれの職種に応じて、感染防止についての対策、それから研修、講習会等も実施して、院内感染防止マニュアルについても適宜見直しをしながら、防止対策に万全を期しているところでございます。

[学校教育部長皆川征夫君登壇]

●学校教育部長(皆川征夫君) 学校教育についての2問にお答えを申し上げます。

 市立船橋高等学校の、オーストラリアに40名を派遣する国際交流事業のご質問にお答え申し上げます。

 市立船橋高等学校では、国際理解教育推進の観点から、平成6年に留学教育コースを設置いたしまして、生きた英語力の向上と国際感覚の育成に努めております。オーストラリアに派遣するのは、この留学教育コースの生徒で、推薦入学合格者及び一般入試合格者のうちから希望を募りまして、総合点順に40人程度を選抜いたしまして、クラスを編成してございます。派遣に当たりましては、1年生の3学期に、校外で事前宿泊研修を実施して英語力を向上させ、2年生の夏休みにオーストラリアに派遣をしております。オーストラリアは治安が大変よく、費用もシーズンオフで安くて、受け入れ態勢も充実をしております。受入先は地元の高校で、生徒たちは英語のレッスンを受けながら、ホームステイで3週間を過ごします。オーストラリアの高校生の受け入れにつきましては、平成8年度に交換留学で市立船橋高校に来た実績もございますが、その後は経済的な理由等で実施してございません。

 以上でございます。

[生涯学習部長小川博仁君登壇]

●生涯学習部長(小川博仁君) 公民館の月曜開館のご質問にお答えを申し上げます。

 月曜開館につきましては、平成8年の船橋市新行政改革大綱に指摘をされまして、その後、議会においても質問がございました。このことから、私どもも、公民館の職員で構成いたします公民館運営問題の検討委員会をつくりまして検討を重ねてまいりました。今回、12年度から、公民館の基幹制を実施する中で、7月から毎月の最終月曜日を除いた月曜日を開館し、祝休日を休館日とする方向で検討を進めております。

 以上でございます。

[中村実君登壇]

●中村実君 続いて、第3問といたしまして学校教育についてお尋ねをいたします。時間が大分ありますようですので、若干スピードを落としてゆっくり申し上げます。

 まずは、教育委員の職務に関してであります。このところ、テレビのコマーシャルではあるんですが、久々にブラウン管に登場いたしました俵孝太郎さんという方がいらっしゃるんですが、私、あのコマーシャル、大変おもしろいなと思って、多分、恐らく制作会社は博報堂か何かかなと思っているんですが、この俵孝太郎さんの奥さんの萌子さんという方がいらっしゃるんですが、この方のお話ですね、とてもおもしろくって、私も興味深く文章を拝見することがよくあるんですね。この方が、以前、中野区で準公選制の教育委員でしたでしょうか、そういった関係で携わっておられた以前に、中野の方で一悶着あったときのことを、教育委員会の教育委員の職務怠慢といったような形で振り返っておられた文章があったのを、私、記憶しております。

 私もつい最近になりまして、ようやく教育委員会の方々のお名前とお顔といったものが一致した程度でありまして、教育委員会の教育委員のお仕事の中身に至りましては、私、大変門外漢であったと思っております。私なりに教育委員会、そしてまた教育委員の仕事ということに関しまして勉強してみたところ、いろんな職務がおありなんだということが私なりにわかってまいりました。

 さまざまないろいろなお仕事があると思うんですが、私の大変いつも気になっているテーマでもあります、教科書の採択といったテーマが教育委員会の職務の中に含まれているわけであります。これは、とてもとても大変重要なお仕事であると考えております。何せ子供たちというものは、教科書に書いてあること、そしてまた先生の言うことというものを曇りない目で受けとめるわけであります。やはり教科書の内容、そして先生の素質といったものは大変重要であると考えております。

 ところが、これは、この議場の中にいらっしゃる方の中でも、その教科書の中身といったものをどれだけごらんになった方がいらっしゃるかわかりませんが、これはまた大変――私の主観ではありますが――大変ひどいものであると考えております。一体全体、この教科書といったものは、どこの国の教科書だろうと、首をかしげざるを得ないような内容が続出しているんです。確かに、その1つ1つを挙げていったら、とても時間が足りませんし、本当に、きのうではないですが、日も暮れてしまうものですので、ご関心がおありの向きの方は後で、私にお声をかけていただければ、私、何時間でもおつき合いさせていただこうと思っているんですが、しかしながら、私など大変憂慮せざるを得ない。この教科書の内容といったもの、しかしながら、法律の字面上を追いかけてみますと、その教科書といったものを採択しているというものは、あくまでも教育委員が選んでいるわけであります。

 また、12月の議会におきまして、先番議員も言及されていましたが、確かに学校現場におきまして、いわゆる思想教育ばかり頑張っちゃうような先生方がたくさんいらっしゃるわけですね。そういった頑張っちゃうような先生方に今の現行の教科書を持たせたら、これは本当に末恐ろしいことになると、私など心配で心配でならないわけであります。また、今度、機会があれば教育委員をつかまえまして、一体全体――なかなかお会いする機会がないものですから、その機会をいつも私、逃してばかりいるんですが、今度、どこか、7階あたりで待っていようかと思っているんですが、一体、こういった教科書を選んだのはあなたが選んだんですかと、私、食ってかかってやろうと思ってはいるんですが、実際にどこまでその教科書の採択に関しまして教育委員が参画しているかといいますと、これは非常に怪しいものであるわけであります。

 事実といたしまして、船橋市の教育委員会が教科書採択に関しまして招集された例があるわけであります。しかしながら、その議事録が情報公開開示で開示されたわけでありますが、その船橋市の教育委員会、教科書採択に関し大変重要な会議であると、私、考えております。この会議といったものが、わずか20分程度でお開きになってしまっていたという大変なお粗末ぶりがあったということを知るに及びましては、教育委員の意思というものが教科書採択に際しまして反映されているとは、私は到底思えないわけであるわけであります。(「欠席するよりいいんじゃないか」と呼ぶ者あり)

 そこで、私が思いますには、教育委員の機能充実――教育委員会と言ったらいいんでしょうか、教育委員会または教育委員、それぞれ各自の機能の充実といったものが求められるのではないかと思うわけであります。これは、何も教科書の採択に限っての話ではないわけでありますが、やはり教育委員会の先生方がお人形さんであってもらっては困るなと私は思うわけであります。今回は教科書採択に限ってお尋ねをしたいのでありますが、いわばこういった教育委員の形骸化と言わざるを得ない現状をどのようにお考えでいらっしゃるのか、ご見解をお伺いしたいと思います。

 そしてまた、対策といたしまして、その形骸化をどのようにして改善していくか、何かお考えをお持ちでいらっしゃれば、ぜひともお聞かせいただきたいと思います。

 続きまして、国旗・国歌に関しましてお尋ねをいたします。いわゆる日の丸、君が代の問題ですね。この季節は――ちょうどきょうは3月8日。卒業式、これから近々、続々と迫っているわけであります。これらの卒業式や入学式と、いわゆる日の丸、君が代の季節であるわけであります。去年だったと思うんですが、国旗・国歌法案が制定されたわけでありますが、この当時、この法律ができますと、日本の国といったものは、まるで全体主義国家になってしまうんではないかといったような宣伝が盛んに繰り返されていたのを、私、よく覚えております。そういった宣伝を聞きますと、いつまでたっても同じ論理構造であるのかなと。何か私など、とてもさめて、そういった様子を眺めていたのを覚えているんですが、私の心の中におきましても、私の中では、やはり法律であっても、なくても、日本の国旗は日の丸であり、国家は君が代であると。これ以外にはおよそ考えがつかないわけであるわけであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)

 今の時代、例えば、これは名古屋や仙台に営業マンが物を売り込みに行くような、例えば新幹線に乗って2時間行くのも、例えばロンドンやミラノに飛行機飛ばして売り込みに行くのも、企業の感覚としては全く同じになっているわけですね。しかしながら、かつて昔、洋行帰りなんていう言葉があったのを、私、どこかで聞いたことがあるんですが、そういう洋行帰りなんていう言葉があった時代の感覚のそのまんまで、思考回路が停止してしまっているんじゃないかなあと、そう思わざるを得ないような人もたくさん見受けられるわけであります。そういった、いわゆる島国根性のようなものが通用する時代であればいざ知らずでありますが、これからの時代、世界を相手に競争できないようじゃ話にならない時代に突入していくことがわかっていないような方々が本当にたくさんいらっしゃるんではないかと、私、思わざるを得ないわけであります。

 しかしながら、そういったことを言っている人たちというのはそれでいいと思います。しかしながら、今、小学校や中学校に通っている子供たちは、そんな甘い感覚でいたら、本当にこれからのボーダーレス社会の中で置いてけぼりを食ってしまうわけであります。かわいそうなのは、そういった大人じゃなくて子供であるということを私は言いたいわけであります。

 やはり国旗や国歌といったものは、外国人と渡り合う場合の極めて重要なかぎとなるわけであります。しかしながら、この国では、世界の常識は通用していない。国歌の意味を知らないどころか、歌詞を知らない子供さえもいるお粗末が、今、小学校、中学校で起きているわけであります。しかしながら、子供には、私、これは罪はないと思っております。教えるべき大人に罪があると考えるわけであります。

 そこで、お尋ねをしたいと思います。国旗・国歌を指導する必要性といったものをどのように感じておられるのかをお伺いしたいと思います。そしてまた、学習指導要領にもありますが、式典等での扱い云々のみならず、日常的にも、私は国旗や国歌といったものを教わる権利が子供たちにはあると考えます。そしてまた、それら子供たちに対しまして、国旗や国歌といったものを指導する方法の1つといたしまして、いわば肩ひじ張らずに何げなく教えるやり方といたしまして、各学校、どこにでもありますが、いわゆる国旗掲揚塔といったものに、日常的に国旗であります日の丸を掲げることで、判断材料を子供に提供すべきであると、私、考えるものでありますが、いかがお考えか、ご見解を伺いたいと思います。

 以上で、私の議案質疑を終わらせていただきます。(「何が議案質疑だ」「いい質問だ」「訂正しなくていいの、間違っているの」「議案に国旗・国歌なんてあったっけ」と呼ぶ者あり)

[学校教育部長皆川征夫君登壇]

●学校教育部長(皆川征夫君) 学校教育の3問についてお答えを申し上げます。

 教科書採択における教育委員会の役割についてのご質問でございますが、ご指摘のとおり、教科書の採択権限は、地方教育行政の組織と運営に関する法律第23条により、市町村教育委員会にございます。本市における教科書の採択は、教育委員会で採決をしております。船橋市教育委員会といたしましては、今後、教育委員会としての役割を十分に認識し、採択に当たりましては、事前に教科用図書に関しまして勉強会を実施するなど、主体的に取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、国旗・国歌についてのご質問にお答えをいたします。

 最初に、国旗・国歌を指導する必要性についてのご質問でございますが、21世紀への橋渡しとなる2000年は、日本人が国際社会の一員として活躍をし、世界の人々と共生していく時代でございます。こうした国際社会に生きる日本人の自覚を育成するものとして、国旗・国歌の役割は大変大きいものがあると認識をしております。国旗・国歌の指導に当たりましては、学習指導要領に基づきまして、我が国の国旗・国歌の意義を理解させ、それを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗・国歌にもひとしく敬意を表し、各国同士がお互いに認め合うことの大切さを理解させるよう努めております。現在、市内の小中学校の入学式や卒業式などの行事におきまして、すべての小中学校が国旗の掲揚を行い、国歌の斉唱を行っております。日常的な国旗の掲揚につきましては、国旗の意義を十分に生かしまして、各学校の実態の中で実施していくものと考えております。

 以上でございます。