平成15年第2回船橋市議会定例会会議録 平成15年6月12日

 

●議長(早川文雄) 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇。「いいよ、頑張れ」と呼ぶ者あり]


●中村実議員 それでは、一般質問始めさせていただきます。維新の会の中村実でございます。お世話になります。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)

 私どもは、平成維新の先駆けとなるべき船橋市議会最強の維新軍団であります。どうか今後ともご期待をよろしくお願いを申し上げます。

 私も今回、2年生へと進級のお許しをいただきました。先ほど、市の選挙管理委員会のホームページを調べまして、たしか今回、投票された方の数が18万9000でしたでしょうか、ちょっと細部まで私忘れてしまったんですが、それだけの方々が私どもに対しまして票を投じていただいているという事実があります。私どもは常に原点に回帰して、自分たちに課せられました宿題と意義をしっかりとかみしめて活動していかなければいけないわけであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)

 これまでの4年間と変わらぬスタンスで、サイレントマジョリティーの方々の代理人といたしまして、密室行政、税金のむだ遣い、役人天国を徹底的にぶち壊していく。圧倒的多数の市民の方々の市民感覚を代弁させていただくものであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)各位に対しましては、私は切に覚悟を求めるものであります。

 それでは、質問に入らせていただきます。

 まず、西図書館(「議長から注意されないでくれ」「早くしてくれよ」と呼ぶ者あり)──はい、注意をされないように十分気をつけます。

 それでは、一般質問入らせていただきます。

 まず、西図書館焚書事件につきまして質問をいたします。

 この事件が発覚をいたしまして今日に至るまで、私は船橋市全体を覆ってしまっている極めて危険で悪質な病巣といったものを目の当たりにして、危機感を覚えてまいりました。

 これまでの私の問題提起、私もかれこれ、あの事件が出ましたのが4月12日ですから、約1年がもうとっくに過ぎているわけですが、これまでの間の私の問題提起との重複は避けまして、今回は西図書館の利用者としての問題提起をさせていただきたいと思います。

 図書館行政が提供すべき行政サービスが、公務員の不法行為によってぶち壊しになってしまうのであれば、それは法的利益の侵害にほかならないのであります。

 ちょっと今、自席に置いてきてしまったんですけれども、日本図書館協会、図書館問題研究会、さまざまに図書館の問題に対して担っている方々が、やはり図書館における自由といったもの、いわば私たちの知る権利、知る自由といったものを最大限に尊重していかなければいけないということがこれらの団体の中の見解としてはっきりされております。どの文書を見ましても、私たちの市民感覚の立場に立ってみれば、至極当然な見解であると思います。

 そこで、お尋ねをするものでありますが、私たちの基本的な人権であります知る自由、知る権利を、法的な利益としてどのように認識しておられるか。また、その大切な権利が公務員の不法行為によって根本から侵害された今回の事件を、法的な権利侵害としてどのように認識をしているのかお聞かせをいただきたいと思います。

 続きまして、放課後ルームと児童ホームに関しましてお尋ねをいたします。

 子育て支援政策としての放課後ルームの役割は、ご案内のとおりであります。指導員の方々の献身的なお仕事ぶり、まさに保護者の信頼と期待にこたえてくださっているわけであります。本当に頭が下がるばかりであります。

 各小学校区で展開されている放課後ルームでありますが、地域によってその事情も大きく異なってはおります。

 葛飾小学校の放課後ルームでは、現在、定員が75名(6月17日「60名」と訂正許可)であります。その75名(6月17日「60名」と訂正許可)の定員の2割、15名(6月17日「12名」と訂正許可)、現在、その75人(6月17日「60人」と訂正許可)の子供たちと15人(6月17日「12人」と訂正許可)の子供たち、合計90名(6月17日「72名」と訂正許可)の子供たちを受け入れているわけであります。入所を心待ちにしている児童がまだいるわけであります。本来であれば、希望する子供たちをすべて受け入れられる体制が整えられているのが望まれる形でありますが、しかしながら、児童数の推移にかんがみても、そしてまた限られた予算という資源に照らしてみましても、今すぐに可能であることとそうでないことがあります。放課後ルームの予算が含まれる費目があります。まさに子育て支援部の予算でありますが、この大切な予算といったものは、子供たちのためにしっかりと使われなければならないわけであります。

 しかしながら、役人天国のため、すなわち子供のための大切な予算を大人が使ってしまっているのであります。この構造を行政改革で正しまして、税金のむだ遣いに待ったをかけることによりまして、その節税効果としての新しい財源を、子供たちのために使う仕組みを整えていかなければならないわけであります。

 子供たちのために予算が使われる、そして、放課後ルーム自体の予算が自由になるために、私たち大人が果たす義務があります。そして、我々が知恵をもって事態の打開に力を尽くしていかなければならないわけであります。私もその役割の一端を担うことを任じまして尽力を誓うものでありますが、これはやはり大人のためではなく、子供のためにであります。

 その一方、ちょっとこれ順番がばらばらになってしまっているんですが、続きまして職員研修につきましてお尋ねいたします。

 私はかねがね、お役所仕事の是正に向けまして問題を提起してまいりました。役所の体質といったものは、確かに一朝一夕で変わるものではありません。私は今、35歳でありますが、私が今まで経てきた人生経験よりもはるかに多い期間、役所生活をしてきた方々がたくさんおられます。そういった方々ですから、私などが申し上げることが理解に苦しむ、そういうふうに言われることは仕方がないと言ってしまえば、それまでではあります。しかしながら、この現実を看過するということは、市民の方々に対しましての裏切り行為であります。だからこそ私はこの問題を提起してきたわけであります。

 顧客満足、いわゆるカスタマーサティスファクションでありますが、カスタマーサティスファクションといったもの、顧客満足といったものは民間企業のものではなくて、役所にも同じように求められる題目であります。

 市役所の中で、市民の方々と相対して、または受話器を通してやりとりする部署が多くあります。理解の不足、誤った理解がもたらす不利益は、今までのように、役所だからという、その理由で済まされるものではありません。

 私自身、行政の方とやりとりすることが仕事であります。それこそ、その意思の疎通の確認といったものは、常日ごろやっぱり同じこの市役所の中におりますから、それは確かに容易であります。しかしながら、多くの市民の方々にとっては、やりとりの機会といったものは極めて限られております。だからこそ大げさに言えば、一期一会の対話といったものがすべてを決めかねないわけであります。だからこそ傾聴の能力は重要なものであると私はかねがね申し上げてまいりました。的確な聞き取りの力を養成する傾聴の研修は、今までどおりのままでは何も変わっていかないわけであります。

 ここ数年の時代の動きといったものは、今までの時代の動きとは全く違う、異なった、違う時代の変化であるってことを認識していただいた上で、従来の枠にとらわれない研修といったものが求められると思いますが、これまでどのような検討がされてきたかも聞きたいところではもちろんあるんですが、やはりより大切なのは今後の話であります。今後の方針に関しまして、どのように検討をされておられるか、お尋ねをいたします。

 そして、続きまして男女共同参画に関してでありますが、男女共同参画の中に時々聞こえてくる言葉でジェンダーフリーという言葉があるんですね。ジェンダーフリーというのは正しい英語ではなくて、いわゆる造語であるんですが、国会の中においての答弁において、男女共同参画基本法といったものはジェンダーフリーを目指すものではないと答弁がありますが、いわばこの答弁といったものを、今後の船橋市の男女共同参画政策を実行していくに当たりましてどのように受けとめておられるか、お聞かせをいただきたいと思います。

 そして、いわゆるポジティブアクション、これをどういうふうにとらえておられるかをお聞かせいただきたいと思います。

 そして、よく言われることでありますが、女性だから云々、女性だからこういう役職についていただきます、女性だからこういうお仕事をしていただきます。非常によく最近耳にすることでありますが、私は女性でないですからわかりませんけれども、仮に私が同じ仕事を拝命したとして、私は女性だからこの立場のこの任務を任されたのかな、これが逆に私が男だったら任されることはなかったのかなと、そういうことを思ったりいたします。

 いわゆる女性登用という言葉でしょうか、女性だからどうのこうの、こういういわば人事的な考え方もあるのかもしれません。さまざまな今の社会の中におきましての位置付けといったものもそうであると思いますが、女性だからどうのこうのという、女性登用という言葉に端的にあらわれていると思いますが、そのような考え方に対しましてどのようなお考えをお持ちなのか、お聞かせをいただきたいと思います。

 以上で1問を終わります。

[生涯学習部長登壇]

●生涯学習部長(石井英一) 西図書館の問題につきましては怒りの意見も、多くの皆様にご迷惑をおかけしたことをおわびし、二度とこのような事件が起きることのないよう再発防止策を講じ、信頼回復に努めているところでございます。また、これからも市民に開かれた図書館を目指した運営をしてまいりたいと思いますので、ご理解を願いたいと思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)

    [総務部長登壇]

●総務部長(阿部幸雄) 職員研修に関しますご質問にお答え申し上げます。

 いわゆる聞き方に関する研修、傾聴能力向上の研修について、どのような検討がなされたかということでございますけれども、ご質問にもありましたように、相手が何を言わんとしているのかを正確に聞き取る能力を身につけることは、後になってその真意を聞き返すことが困難な職場の職員や、窓口を訪れた市民の皆さんに対応する職員については、特に必要な能力であろうと私どもは認識しております。(「そうだね」と呼ぶ者あり)

 このような能力を身につけるための研修につきましては、現在のところ、一般職、監督職、管理職の各階層研修のそれぞれの中で、そのカリキュラムの一部として実施しているところでございます。

 このような中で本市では、昨年度、船橋市職員職場変革基本方針を策定し、今後、これに基づく研修体系の見直しを検討してまいりますが、お尋ねの傾聴能力向上の研修につきましては、今後ますます必要とされる能力と考えておりますので、この見直しの中で聞き方に関する部分を厚くするなど、カリキュラムの工夫をしてまいりたいと考えておるところでございます。

 以上でございます。

[企画部長登壇]

●企画部長(菅谷和夫) それでは私の方から、男女共同参画に関するご質問3点にお答えしたいと思います。

 最初に、ジェンダーフリーのとらえ方ということでございますが、ただいまご指摘ございましたんですが、国におきましては、昨年11月の国会の議論の中で、男女共同参画社会は男性と女性の違いを一切排除しようというジェンダーフリーを目指していないとの見解を示されているところでございます。本市におきましても、基本法にのっとった形で進めてまいりたいというふうに考えております。

 それから次に、ポジティブアクションについてどう考えるかというご質問でございます。

 これにつきましては、男女共同参画社会基本法におきましては、男女共同参画社会の形成は、男女が性別による差別的取り扱いを受けないことを旨として行わなければならないと規定されているところでございます。

 したがいまして、社会や政治等のあらゆる場におきまして女性自身が力をつけ、それぞれの意思や方針の決定等の過程に積極的に参画していくものであるというふうに考えているところでございます。

 なお、家庭を初め地域等のいろいろなところにおきまして、いまだに差別が見られる女性の不利な状況があるということにおきましては、公的にも私的にも、さまざまな場におきまして、女性の参画を進めるための取り組みを行わなければならないというふうに考えているところです。

 それから、3番目の女性の登用についてのご質問でございますが、男女雇用機会均等法におきましては、女性のみ、または女性優遇の措置を原則として、女性に対する差別として禁止されているところでございます。

 しかし、一方、男女の均等な機会及び待遇を実質的に決めつけることを目的とした措置、すなわち過去の女性労働者に対する取り扱いなどが原因で、雇用の場に生じている男性労働者との間の事実上の格差を解消することを目的として行う措置は、法に違反しないものとなっております。また、女性のみ、または女性優遇の措置に関する特例については指針で定められておりまして、昇進につきましては、女性労働者が男性労働者と比較して相当程度少ない役職への昇進に当たって、その昇進のための試験の受験を女性労働者のみに奨励することや、基準を満たす労働者の中から女性を優先して昇進させること、その他男性労働者と比較して女性労働者に有利な取り扱いをすることは違法でないとされておりますので、ご理解いただきたいと思います。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

●中村実議員 2問を始めさせていただきます。

 先ほど、ちょっと今ばたばたしているものですから、自席に図書館の関係の資料を置いてきちゃったものですから、今改めまして申し上げますが、例えば図書館の問題というのは、やはり図書館というものが1つの行政サービスを提供する機関であるということ。そしてまた、さらにこれは思想の良心の自由、精神の自由といったものにまで踏み込んでいる、非常に重みのあるものであります。そういう精神の自由の圧迫であるとか、そしてまたそういう特定の思想の本といったものを見せないようにしてしまう。そしてその本がもたらす影響力、感化する力といったものをなきものにしてしまう。まさに書をたき、呪縛者を穴埋めする焚書坑儒であるわけであります。そのあたりの自覚ができているのか否か、私には定かではありません。

 そして、社団法人日本図書館協会でありますが、この船橋市西図書館の蔵書廃棄問題について、コメント──見解を出しています。「「図書館の自由に関する宣言(自由宣言)」は、かつての誤りに陥ることなく、国民の基本的人権のひとつである「知る自由」を資料提供によって保障することが図書館の基本的使命であり、そのために力を尽くすことを内外に約束したものです」とあります。

 そして、図書館問題研究会常任委員会が、船橋市西図書館の蔵書廃棄問題について見解を出しています。「2 自治体における図書館行政の役割」。途中略しまして、「自治体教育行政においては、住民の信託にこたえうる専門的教育機関として、図書館が機能できるように条件整備を行うことが求められる」とあります。

 そして、「4 図書館の自由とは何か−いわゆる「良書主義」との訣別を」とありますが、「「図書館の自由」とは、住民の知る権利を保障する図書館の働きを示す言葉である。住民の知る権利を保障する確かな砦としての図書館の教育機関としての独立性を宣言したものである。図書館はこの住民の信託にこたえなければならない。今回の問題は、廃棄の意図がどのようなものであったにせよ、住民の不信を招くものである」。

 そして、「図書館の自由に関する宣言」にも、これはまさに図書館における憲法であります。「知る自由は、表現の送り手に対して保障されるべき自由と表裏一体をなすものであり、知る自由の保障があってこそ表現の自由は成立する。

 知る自由は、また思想・良心の自由をはじめとして、いっさいの基本的人権と密接にかかわり、それらの保障を実現するための基礎的な要件である。それは、憲法が示すように、国民の不断の努力によって保持されなければならない。

 すべての国民は、いつでもその必要とする資料を入手し利用する権利を有する。この権利を社会的に保障することは、すなわち知る自由を保障することである。図書館は、まさにこのことに責任を負う機関である」。

 1つ飛んで4番で、「わが国においては、図書館が国民の知る自由を保障するのではなく、国民に対する「思想善導」」この善導というのは善悪の善に導くです。よく導くというんでしょうか。「「思想善導」の機関として、国民の知る自由を妨げる役割さえ果たした歴史的事実があることを忘れてはならない。図書館は、この反省の上に、国民の知る自由を守り、ひろげていく責任を果たすことが必要である」。

 5番、「すべての国民は、図書館利用に公平な権利をもっており、人種、信条、性別、年齢やそのおかれている条件等によっていかなる差別もあってはならない。

 外国人もその権利は保障される」。

 6番に、「ここに掲げる「図書館の自由」に関する原則は、国民の知る自由を保障するためであって、すべての図書館に基本的に妥当するもである」。まさに、西図書館にも妥当するものであると言えると思います。

 あと、「図書館問題研究会の任務と課題(2002年度)」。私は西暦は使えない人間ですから、ここに2002年度と書いてあるもんですから2002年度と使いますが、ここの中の2に、「住民の知る自由と学習権を守り、新しい時代の情報リテラシーやメディア・リテラシーの向上を進めよう」とあります。これがその図書館問題研究会第49回全国大会の決定であります。

 そして、ここの第49回全国大会の中で、船橋市西図書館の蔵書廃棄問題に関するアピールがあります。これはまさに、ちょっと全文長いものですから一気に読んじゃいますが、「船橋市西図書館が「新しい歴史教科書をつくる会」の会員らの著書107冊を、昨年8月に廃棄していたと報道されました。その後、船橋市教育委員会及び日本図書館協会の調査により、西図書館の司書がこの蔵書廃棄を行ったことが明らかになりました。

 当該職員は、思想的意図や外部からの圧力はないとしています。しかし、この廃棄処分は「図書館の自由に関する宣言」が「多様な対立する意見のある問題については、それぞれの観点に立つ資料を幅広く収集」し、『正当な理由がない限り、ある種の資料を特別扱いしたり…廃棄したりはしない」と述べて示している寛容と多様性の原理を、図書館の担い手である図書館員みずからが踏みにじるものであります』。

 そして、少し中略がありまして、「私たちは、図書館と図書館員に対する信頼を失墜させた、船橋市図書館と当該職員が責任を自覚することを求めます。同時にこの問題を図書館員一人一人が自らの問題として受け止め、図書館の自由と図書館員の倫理を踏まえた図書館サービスを実践することで信頼の回復に努め、国民の知る自由を支える図書館員の使命を担っていく決意を表明します」、このようにあるわけであります。

 本当に当たり前のことを言っているのにすぎないわけであります。普通の感覚からすれば当たり前のことにすぎないわけですが。

 私はやはり、図書館に勤めている方々、そのお仕事ぶりを私もかいま見ることあります。大方の方々は、圧倒的多数の方々は、本当に私たちの知る権利の実現のために力を尽くしておられるわけであります。

 だからこそ、こういう例えば「図書館の自由に関する宣言」といったものをわざわざ明記をしてありますが、これはあるということを予想しているわけではなくて……。(発言する者あり)

 失礼いたしました。ちょっと方向を間違えてしまいました。

 やはり、自分の信条といったもの、焚書坑儒が目的とする目的があります。秦の始皇帝が焚書坑儒を行ったわけでありますが、じゃあなぜ焚書坑儒を行ったのか。スターリンが同じようなことを行ったのか。ヒトラーが同じようなことを行っていったのか。それは、やはり相対立する、いわば意見が異なる……。

 新しい歴史教科書をつくる会の教科書がいいと思う人がいれば、これはとんでもないと思う人もいるわけです。やはり、そういう両方の方々の考え方が尊重される社会でなければいけないわけであります。それだけ、私たちの今住んでいるこの船橋、そして西船橋という非常に身近なところで起きていたということが、私はさしたる認識、自覚といったものが伴っていないのではないかと思わざるを得ません。まさに猛省を促すものであります。

 そして、全然話は変わりますが、学校の給食の問題ですが、今回掲げてはありますが、若干の要望だけさせていただきます。

 やはり、給食の問題といったものは、非常に奥が深いわけであります。私もかねがね給食、給食と言っていますから、よっぽど給食が好きなんじゃないかとよく言われるわけなんであります。

 ただ、給食というものがそもそもどういう歴史で始まっていったのかというと、基本的には、戦前からもあったというふうなことはあるらしいです。市役所のホームページ、保健体育課のホームページの給食のところ見てましたら随分勉強になったんですが、ただ、基本的には占領軍、戦争に負けてアメリカが占領軍として入ってきて、要は農産物、特に粉ですよね。そういう、我が国において給食が始まっていった歴史といったものがあります。ただ、その中で給食の果たしている役割といったものも大変大きいと思いますが、ただ私も1つ誤解をしていただきたくないのは、やはり給食といったものが代表的な例かどうかわからないんですが、社会が子供を育てるというのが明らかにおかしいことであるということを、今みたいな時代だからこそ、私は認識していかなければいけないと思います。

 アメリカの大統領選挙、古い話になりますが、ブッシュ現大統領が選挙戦に勝利した1つのきっかけとして、極めて伝統的な価値観を重んじた宗教的な価値観、さまざまなそのアメリカという、建国以来、歴史の少ない国ではありますが、伝統的な価値観といったものを重んじる。これ私、ある意味世界的な傾向ではないのかと思います。

 ご自分の、例えばお孫さんや子供さんが給食を召し上がっているわけであります。例えばお母さん方も、給食に対しましては、これは大変関心を持っておられるわけですね。私も、例えば親御さんが給食に対してどのような考えを持っているのか、そういうのを知る機会がありました。その中で、ご自分のお孫さんですが、お孫さんに対して、月に1度ぐらい弁当を持たせるようなことがあってもいいんじゃないか。お母さん、またはお母さんがいなければお父さん、お父さんがいなければおじいちゃん、おばあちゃん、またはその家族がいなければほかにだれか、いわば保護者がいるわけですよ。そういう方々がつくってくれたお弁当といったものを食べる機会といったものも私は必要なのではないかと思います。

 やはり、忙しい中ですから、ご飯をお弁当箱に詰めて、梅干し1つでもこれはいいと思います。自分の家族の人がつくってくれたお弁当といったものに感謝をするということは、私、これは大事だと思います。

 その一方で、学校給食に対しましても、ご尽力をいただいていることはありがたいことであると思います。ただ、民間委託の問題もまだまだ、これまで今55校あるうちの本当にまだ3割近くでありますが、この民間委託を推進することにありまして、本当に必要な行政改革的な効果を生み出していく、新しい財源をつくっていく。これは我々、そして教育委員会の皆様が、子供たちのためにやっていただかなければいけない。これは、先生方も宿題を出されているということをしっかりと私は見きわめていただかなければいけないと思います。

 そして、公園行政についてですが、公園に求められているニーズとシーズがあると思います。例えば公園に求められているもの、子供たちや遊具がいっぱいあった方がいいと思われる公園、地域もあるわけです。その一方で、例えば年齢層が高齢者の方々、人生の先輩方の割合が極めて高いような地域の場合ですと、ブランコやメリーゴーランドよりもベンチとかがあった方がいい、そういうお考えの方も多くいらっしゃるわけであります。やはり地域の実情に見合った公園行政の展開といったものが求められると思いますので、これは強く要望とさせていただきます。

 続きまして、前原児童ホームの再開後の利用方法に関しましてお尋ねをいたします。

 3月議会でも問題提起をいたしましたとおり、児童ホームというものは地域の子供すべてのものであり、特定の利用者のものではないのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。(「ゆっくりやれよ、時間あるんだから」と呼ぶ者あり)はい。

 どこまで行ったか、ちょっと、あれ……。

 失礼しました。特定の利用者のものではないのであります。(「そうだね」と呼ぶ者あり)遊びたくても遊びに行けない子供たちの存在に平然としていられるような大人に対しましては、私は強い憤りを覚えるものであります。

 昭和42年と、私の生まれた年ではありますが、当時の時代の要請と今現在の現状とでは、文字どおり、夜を隔てる開きがあるわけであります。

 幼児教育を担う幼稚園が今日まで果たしてきている役割は言うまでもありません。市内の幼稚園の整備状況と充実した幼児教育は、近隣に誇れるものでもあります。時代はとっくのとうに移り変わってしまっているのであります。相対的とはいいながらも、時代の要請がなくなった今日においてもなお私たちの負担する血税から便宜を強要されている事実は、納税者感覚に照らしましても、到底看過できないものであります。

 前原団地も、ここ数年で大きく変化をいたしました。前原団地お詳しい方々いらっしゃいますが、私も前原団地の変貌ぶり、目の当たりにしてまいりました。

 心すべきことといったものは、地域の実情を的確に把握することでありますが、子供といったものは、やはりなかなかみずからの意思表示をするということはできないものであります。だからこそ、その子供を守る義務が我々すべての大人にありますし、親御さんや地域の方の意見をしっかりと受けとめて、大人を介して子供の気持ちを施策を反映していかなければいけないわけであります。

 遊びたくても遊べずに、指をくわえているだけの子供に知らんぷりするような大人に、子育て云々の言葉を並べる資格などないわけであります。だからこそ、子供を思う親御さんや地域の方の思い、そして何よりも、児童ホームで遊びたくても、その遊ぶ機会を奪われてきた子供の気持ちを尊重する児童ホーム運営が求められるわけであります。児童ホームの主役はすべての子供であり、その運営は私たちの常識的な市民感覚、そして納税者感覚に背くものであってはならないということは言うまでもありません。

 そこでお尋ねをいたします。すべての子供のものである前原児童ホーム、とりわけ近所に中野木小学校あります。あの近所の、特に、前原児童ホームですから前原かいわいの子供たちが多く利用すると思いますが、すべての子供のものである前原児童ホームの今後の利用方法について、どのような考えであるかお聞かせを願います。

 以上で2問を終わります。

[子育て支援部長登壇]

●子育て支援部長(飯島和男) 前原児童ホームに関するご質問にお答えいたします。

 前原児童ホームにつきましては、平成14年度及び15年度の2カ年継続事業として本年の10月初めにオープンする予定で、現在、建て替え工事中であります。

 前原児童ホームは、昭和42年6月に前原児童センターとしてオープンいたしました。この児童センターは、当時の利用形態がそのまま引き続く形の中で一般の児童が利用できないという状況にあり、老朽化とあわせて、一般の児童が気楽に利用できる施設をという地域の皆様からのご要望が多くありましたので、今回の建て替えに至ったわけであります。

 このような経過から、建て替え後の前原児童ホームにつきましては、他の児童ホームと同様に、広く一般の児童に利用される施設として活用してまいりたいと考えております。

 これまで利用されてきた幼児教室等の団体の使用につきましては、特定の部屋を専用的に利用する形態ではなく、一般利用者との関係に十分配慮した中で対応してまいりたいと考えております。

 以上でございます。(「頼むよ。ちゃんと運営しなよ」「私物化させるなよ」と呼ぶ者あり)

[中村実議員登壇]

●中村実議員 私も今の任に当たらせていただいて、4年がちょうど過ぎたところであります。やはり、役所の論理であるとか行政の論理、そしてまた場合によっては議会の論議、こういったものが全く普通の感覚とは相入れない、明らかに乖離してしまっている、いわば社会常識との開きといったものをどうやってそのすき間を埋めていけばいいのか。私自身はそのすき間を埋めていくこと、私たちの当たり前の感覚といったものが行政の中に展開をされていく、その仕組みを1つ1つ整えていくのが、私に課せられました宿題でもあると思いますし、そういう役割を私に期待してくださっている方々がたくさんおられます。

 その一番私は、一言に尽きるのは、税金のむだ遣いは許さない。非常にこれは陳腐な言葉ではあります。余りにも言い古された言葉ではあるんですが、いわば私たちがなぜ税金を納めるのか。それは我々は、この船橋の市政の中に参画をしていく、そのための社会の会費として負担をしている、いわばそれぞれの負担分であります。そして、その負担した会費に見合うだけの、いわばそういう施策といったものが私たちの目の前にあってこそ、いわば私たちが納得できる税金の使い道であってこそ初めて、私たちの納税者としての実感といったものがあるわけであります。

 いわゆる役所の論理、役人天国、こういったものが言われてこれで何年ぐらいになるんでしょうか。私自身も、役所の中というのはこういうふうに歩くもんだということが多少なりともわかってまいりました。しかしながら、役所の中を歩くときは、私も今、それこそ特別職の地方公務員であります。一応、ですから私もよく、職業は何ですかというのを書くときに、例えば大きいくくりで書いてくださいというような場合、じゃあそれは地方公務員ですねと言われるんです。じゃあそれ地方公務員って書いてくださいって言うんですけれども、いわば私自身、地方公務員ですが、自分たちの給料がどこから出ているかということを、この議場にいる方全員、考えなくちゃいけないわけなんですよ。

 いわば、自分たちの給料は黙っててもどこかからやってくる。民間企業がこれだけ厳しくたって、いわば売り上げがなければ給料を出せないわけですよ。船橋の市内の中で給料を出せない会社なんてごまんとあるわけなんです。そういう人間の厳しさといったものをこれからの行政の中に展開をしていく。それが行政改革であり、そして既得権益をぶち壊していくこと、これが一番大事だと思います。私は、それを切にお願い申し上げたいと思います。

 では、その既得権益を壊していくこと。既得権益の中に、我々の税金が使われてたまるもんかと。サイレントマジョリティーの方々、いわば船橋にお住まいの方々、大方の方々はおかしいなと思っても、それをあえて声高に主張されるような方は少ないわけであります。だからこそ、私もそういうサイレントマジョリティーの方々のご意見を伺いながら、私もその代理人として今後もこれから4年間……。

 いわば、我々この維新の会というのは、本当にこれは維新のための、平成維新を起こす軍団ですから、我々はだれもとめられませんし、我々はだれの指図も受けてまいりません。だからこそ、この役人天国と私も徹底的に闘ってまいります。大変心強い先輩もいらっしゃいますので、私も大変ありがたいと思っています。

 以上で私終わります。よろしくお願いします。(拍手)