後手6四銀右急戦の定跡
(参考文献:新・振り飛車党宣言!1 より)
初手からの指し手 |
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▲7六歩 ▲6六歩 ▲7八銀 ▲6八飛 ▲4八玉 ▲3八銀 ▲5八金左 ▲3九玉 ▲7七角 ▲6七銀 ▲1六歩 ▲4六歩 ▲2八玉 |
△3四歩 |
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▲7八飛(基本図) | ||
(基本図)以下の指し手 |
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△7六歩 |
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▲同 銀 |
△7二飛 |
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▲6五歩 |
△7七角成 |
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▲同 飛(第1図) | ||
(基本図)から(第1図)までの手順中、△7七角成のところで△5五銀(第A図)とかわすのは▲6七銀として次の▲5五角を狙う。 | ||
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△2二角 |
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▲6四歩 |
△7七角成 |
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▲同 桂 |
△7六飛 |
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▲6三歩成 |
△同 金 | |
▲6七金 (第2図) | ||
第2図以降、飛車がどこに逃げても角打ちのスキがある。 |
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△5五銀 | |
▲8三角(第3図) | ||
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△7一飛 | |
▲7二歩 | △5一飛 | |
▲6七銀(第4図) | ||
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△8二飛 |
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▲6一角成 |
△6六銀 |
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▲7八飛 |
△8六歩(第5図) |
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第5図までの手順中に△8六歩のところで△4四角(第B図)とする手がある。△4四角の直接的な狙いは△5一金寄と馬を殺す手と△7七歩。 |
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以下は平成16年3月1日の第52期王座戦 佐々木四段VS行方六段の実践より |
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△4四角 | |
▲4五歩 | △3五角 | |
▲6七銀 | △7七歩 | |
▲同桂 | △6七銀成(第B−1図) | |
▲4五歩と角の行き先を聞く。△3三角なら△5一金寄とされても▲7一馬と逃げられるので、▲6八飛としておく。以下△8六歩なら▲7一馬△8四飛▲4四歩(第B−2図)が味のよい手となる。 |
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△3五角には▲6七銀と捌きを求める。 | ||
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(第B−1図)の最終手△6七銀成で△5七銀成は、▲5三歩(第B-3図)がある。どのように対処しても▲7一馬が厳しい一手となる。 | ||
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第B−1図以下の指し手 |
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▲6七同金 | △8六歩 |
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▲8五桂 | △5一金寄 | |
▲7一馬(第B−4図) |
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△8六歩は自然な一手だが▲8五桂が振り飛車らしい一手。△8七歩成なら▲7五飛として次の▲8三歩を狙う。 | ||
また、△8六歩のところで△5一金寄は▲8三銀と打つ。 | ||
第B−4図以下の指し手 |
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△8七歩成 | |
▲7五飛 | △7一角 | |
▲同飛成 | △8五飛(第B−5図) | |
▲8二馬△7八との飛車の取り合いは以下▲9一馬ぐらいだが、△6九飛(第B−6図)からのと金攻めが厳しく先手不利。 | ||
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第B−5図以下の指し手 |
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▲4四歩 |
△同 歩 |
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▲6四歩 |
△4六角 |
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▲4七銀打 |
△6四角(第B−7図) |
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▲4四歩は手筋の突き捨て。△同歩と取らせることによって、例えば△5五角と△3六桂の筋を狙われたときに▲4六歩△同 角▲4七銀と先手で受けられる。 |
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▲6四歩も手筋で△同 歩なら▲5三銀(第B−8図)として▲7四角の筋もあり受けにくい。 | ||
第B−7図以下は▲7六金から佐々木四段が勝っている。 | ||
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さて、A△8二飛の変化で第5図以下の手順を掘り下げよう。 |
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第5図以下の指し手 |
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▲6四歩 |
△同 歩 |
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▲6七銀 |
△7七歩 |
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▲6八飛 |
△5五銀 |
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▲5六銀(第6図) |
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▲6四歩の突き捨てが好手。△8七歩成なら▲6八飛△4四角▲8三歩(第C図)で先手よし。 |
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第5図以下の手順中の△5五銀で△7五銀でも▲6六銀△7八歩成▲同 飛(第D図)で先手よい。 |
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△7三飛 | |
▲6一角成 |
△8八角(第7図) | |
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▲6一角成に対しては△5一金寄や△6六銀も考えられるが、△5一金寄は▲7四歩△同 飛▲8三馬(第E図)で先手よし。 | ||
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△6六銀は▲7四歩△同 飛▲8五銀△7七飛成▲同桂(第F図)で先手よし。 |
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△6六銀の手順中▲7四歩に△7七銀成なら▲8五銀(第G図)と指す。 |
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第7図以下の指し手 |
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▲8五銀 |
△7七角成 |
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▲7四歩 |
△9九馬 |
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▲7三歩成 |
△同 桂 |
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▲7四銀 |
△7九飛 |
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▲7二飛 |
△4二金寄 |
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▲7三銀成(第8図) |
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▲8五銀が有力な一手で△7七角成には▲7四歩で大丈夫。以下は一例だが▲5三桂の狙いなどがあり先手よし。 |