〜2008年6月 挨拶履歴



2008/1/8

菓子屋は、クリスマス、正月三が日を過ぎた今の時期、まさに試練の時が過ぎ、やっと、一息をつくことが出来ます。ただ、それも束の間の休憩で、本当にダラ〜っと出来るのは5月の節句を過ぎた辺りになります。今年は、そのクリスマスと正月の間に叔父の不幸で、夕方、愛知の小牧まで通夜に走り、深夜帰宅の強行があり、例年にも増して、心身とも疲労を実感している正月明けです。

今年 昨年のクリスマスは、例年に比べ寂しいと感じたのですが、イブ前後をまとめると結果的には、まずまずといったところです。そもそも、クリスマスケーキを買い求める最大の条件は子供のいる家庭で、その子供の数が20年前に比較し半減していることを考えれば、かつてより減ったと悲観すること自体が陳腐なことです。さらに、人口15000人ほどの三ヶ日に多過ぎると思われる5店のコンビニ、そして、『クリスマスケーキを囲んで』のキャッチフレーズから抜け出し個性化する形態、それに加え、曜日の並びも影響し、菓子屋にとってクリスマスは、それほど気合を入れる存在ではなくなりつつあります。時代は変化するものですし、集中的な激務が軽減するのですから、年齢のことを考えれば感謝すべき傾向と納得することにしました。正直な気持ち、心境はかなり微妙で、嬉しさ半分、寂しさ半分・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「おかあさん。サンタさんは 『ハローマック(隣町にあった玩具店でしたが、これまた時代の流れか、今は廃業)』 を知っているの?」

昨日のクリスマスイブ、サンタがやって来るということで、なかなか寝付けなかった息子が、翌朝、枕元にあった、『ハローマック』の包装紙に包まれたプレゼントを手に不思議そうな顔をしています。

「そうよ、お母さんが頼んだの。ここへ来る途中、『ハローマック』に寄って来るようにって」

「ふ〜ん」

サンタの国から空飛ぶトナカイに引かれたソリでやって来たサンタが、母親の個別的な要望に応え、隣町のおもちゃ店でおもちゃを買い求めると言う、ものすごく現実的な行動に、少なからぬ疑問を抱いた息子でしたが、それでも、それを打ち消す大きな要素が過去にありました。それは、かつて、サンタクロースへ手紙を書いたと言う事実と、サンタクロースから届いた実物の返信です。今でも子供に夢をと言う目的から(NPOで?)継続されているとは思うのですが、子供の純な気持ちを大切にと行動したは良いけれど、いったい、どの辺りで真相を明かすべきか悩む羽目になります。勝手に忘れてくれるか、それとも、自然に任せるか、結局、ウヤムヤを続けるしかありません。

そして、それは自然な形?で訪れました。クリスマスも間近なある日、小学校1年(〜3年?)の息子が血相を変え、小学校から帰ってきました。知ってしまったのです。サンタの正体を。

それは、親にすれば、やっと、肩の荷が下りる瞬間でもありました。

嬉しさ半分、寂しさ半分です。



2008/1/10

夢の中は、その名の通り、夢のような世界、まさに現実離れしたストーリーが繰り広げられます。空を飛ぼうが、月に行こうが、水中を進もうが、一向にお構いなしで、それに違和感を覚えることもありません。でも不思議なもので、夢の中であろうと、冷静になると見えてきます。

今年の初夢は富士も鷹も茄子も登場することはなく、財布を失う夢でした。財布の中には現金のほかにクレジットカードもあり、被害が拡大していくと言う不安が大きく膨らんでいきました。気ばかり焦り、頭の中が混乱し、冷や汗が止まりません。何とか心を静め、とにかく、何をすべきか頭の中を整理することにしました。ふと、自分を取り巻いている(夢の中の)現実の世界が、今までの現実の世界と食い違っていることに気付きます。

はは〜ん。これは、夢だな

夢の中で夢であることを認識し、夢の中で「ああ、夢でよかった」と安心し、引き続き、夢の世界に留まり、夢を見る。なんとも気楽のものです。

それにしても、この初夢、初夢として最悪であることは間違いないようです。




2008/1/16

葬儀の際に頂いた引出物一式の中に菓子パンが3個、入っていました。最近、パンの購入は手作りパン屋ぐらいで、全国的パンメーカーの菓子パンを手にするのは、高校生時代以来になります。その味の記憶も、まずくはなかった程度なのですが、今、買って食べてみようと言う衝動に繋がらないのは、やはり、おいしくないと言う深層心理があるのかも知れません。

それでも、謀(はか)らずも、こうして数十年ぶりの味に出会えると言う現実に、次第に懐かしさが沸いてきました。かつての味に期待が膨らみ、必ずや感動をもたらしてくれるであろうと、口に運ぶと、

ん?

何と言うことでしょう。もろくも期待は裏切られました。はっきり言って、非常にと言うよりも異常にまっずぅ〜。かつて、よくもまあ、食べることが出来たものだと感心するまずさです。

パンの原材料といえば、小麦粉、バター、砂糖、塩、卵、イースト菌(その他、具としてのカスタードクリーム、あるいは苺ジャム)ぐらいのもので、それで、十分、美味しくなると思うのですが、焼いて売る形態でない、流通パン故の宿命か、包装の裏面に記載されたクリームパンの原材料は

カスタードクリーム、小麦粉、糖類、加工油脂、卵、パン酵母、食塩、でんぷん、ホエイパウダー(乳製品)、乳化剤、膨張剤、イーストフード、ビタミンC、酸味料、増粘多糖類、セルロース、ガゼインNa、グリシン、着色料(カロチノイド、ビタミンB2)、香料、(原材料の一部に大豆を含む)

いかに長持ちさせ、いかに原価を抑えるかの涙ぐましい努力の結果なのかも知れませんが、怪しげなる材料を含む20種類もの原材料を混ぜに混ぜ、わざわざ、まずい物を作るために努力しているようにも・・・

ちなみに、怪しげなる原材料と、その目的解釈(不明を含む)です。
加工油脂:バターの代替、たぶん、植物油?
イーストフード:パン酵母(イースト菌代わり)の働きを促進?
乳化剤:水と油を均一に混合させる効果?
膨張剤:酵母のほかに膨張剤も使用?
ビタミンC:抗酸化作用、防腐効果?
増粘多糖類:とろみをつける?、口当たりを良くする?
ホエイパウダー:乳清、要するにチーズの絞り汁?保湿?ふんわり?
セルロース:食物繊維だけれど、なぜ?
ガゼインNa:保湿?
グリシン:アミノ酸の一種で身体を休ませる効果があるらしいのですが、なぜ?

それにしても、カスタードクリームはカスタードクリームとは思えないほどのまずさでした。

で、まずい、まずいと言いながら完食してしまった自分は、いったい?・・・、そう、地球にやさしい人間・・・、要するに、貧乏性です。




2008/1/17

コタツで仰向けに寝転がっていると、すぐ、顔の下でオカメインコが身体を低くし、例(砂浴び、水浴び)のポーズをとり、キュッキュッキュッと鳴き始めた。どうも、おかしい。何故か、なまめかしい。ひょっとして・・・・・

発情ポーズ?

早速、インターネットで調べると・・・、どうも、そうらしい。最初に鳴き声に気付いたのが生後6ヶ月、寿命が18年前後として、単純に人間の4〜5倍の加齢速度と判断すると、2、3歳の赤子も同然。そんな年齢で発情ポーズを始めるとは信じられないのですが、寿命が短い分、想像以上に成鳥になるスピードも速いのかも知れません。

ちなみに、盛んに、さえずりを始めるのがオスらしいということで、このポーズはメス特有のものということです。この先、モノマネをする可能性は、ほぼ消滅しました。

わが姫のために、ムコ殿候補に新しいヒナをとは思うのですが、たとえオスであったにしろ、2匹を一緒に飼うと、お互いが鳥語で会話するため、人間様の言葉に、余り興味を示さず、結果的に、モノマネをする可能性は低くなるそうです。それに、今でさえ、必殺掃除人役で手を焼いているのに、更にウバ役まで、自分に押し付けられる(100%の可能性)ことを考えると、二の足を踏みます。

う〜ん、どうしよう。

鳥会えず とりあえず、悩みは棚の上に・・・




2008/1/22

わが家のオカメインコの発情と言う事実に、少々、戸惑い気味だったのですが、その要因は、単に時期が来れば始まるものと思っていました。確かに、それも要因の一つに違いないのですが、より大きな原因があることも分かってきました。

大きく、自然的要因と物理的要因があるのですが、自然的要因として、照明(日照)時間、温度、生活リズム、発情誘発行為など、そして物理的要因として、発情相手、発情餌、巣箱(及び、巣箱と勘違いする物、場所)等があります。

不自然に発情を促してしまう原因は、自然的要因では夜遅くまで明るい部屋で放鳥、過度に暖かい室温(ケージの中の温度)、不規則な生活、(メスの)背中を触るなどすることが挙げられます。そして、物理的要因では、その要因を排除することで、発情を抑えられるかも知れないと言うことなのですが・・・

発情餌って、何だろう?

ペットショップやホームセンターなどのペットフードコーナーに置いてある小鳥専用の『エッグフード』と言われるような物で、その名の通り、原料は鶏卵の黄身になり、要するに動物性蛋白質です。主にオスに与えるらしいのですが、通常の混合餌の中にも含まれているようで、繁殖を目的にする場合、量を増やすようです。

さらに、発情相手と言うのはオスならメス、メスならオスとばかりと思ったのですが、おもちゃ(おもちゃのきれいな色に反応する?)や自分(鳥の姿)を映すも、その対象になるらしいのです。

なるほど、それか!

日長一日、ほとんど相手にしてもらえず、一羽でケージの中で過ごすオカメ、さぞや退屈であろうと取り付けた、実は、これが大きな原因であったのかも知れません。早速、取り外すことにしました。

と言う事で、今は日長一日、小音量のラジオ放送を聞かせています。

えっ? いずれにしろ、親バカの過保護ですって?




2008/1/23

鏡を撤去したせいなのか、それとも、このところの寒さのせいか、発情行動は治まっているのですが、一日中、人の気配がすると、盛んに鳴きます。『早く来て、相手をしろ』と言っているようです。鏡の中の仲間がいなくなって、気が立っている?






2008/1/24

ペッパーバーグがアレックスに聞きました。

「どの色が3つ?」

皿の上には様々な色のブロックが、数多く、置かれ、青のブロックだけが3個用意されていました。アレックスは答えました。

「5つ」

ペッパーバーグは首を傾げました。なぜ、アレックスが色ではなく、数字を答えたのか。それに、皿の上には5個の同色ブロックは存在しませんでした。そこで、ペッパーバーグは再び、アレックスに聞きました。

「どの色が5つ?」

アレックスは答えました。

「ない!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

時としてアレックスはお休みの挨拶に

「今日は楽しかった。もっと一緒にいたいけれど、私は帰ってディナーを摂らなくっちゃならない。また明日ね!」

と、ユーモアたっぷりの挨拶をしたと言います。

アイリーン・ペッパーバーグ博士(心理学)はブランダイス大学(アメリカ、マサチューセッツ州ウォルサムにユダヤ教徒の出資により1948年に設立され、その教員、学生の半数以上がユダヤ教徒なのですが、宗教教育を目的としていない)の助教授でヨウムの研究をしています。そしてアレックスはヨウムです。ヨウムとはオウム目インコ科ヨウム属、原産国は中央、西アフリカ、体長約33cm、体重約400gの中型インコです。寿命は15年から50年と言います。

特異ではあるにしろ、ただ単に、音、単語を覚えるのではなく、数を数え、知恵を絞り、ユーモアを持ち、コミュニケーションする鳥(インコ)と言う事で、世界に驚きをもたらしました。

昨年の秋(2007年10月7日)、アレックスはペッパーバーグに最後の挨拶をしたと言います。

「じゃあね、また明日。君を愛してるよ」

31歳、惜しまれる死でした。

得てして人間は、人間以外の生き物を人間よりも劣った生き物と考えている節があるのですが、その、地球上で最も優れた生物の一部リーダーたちは、地球存亡よりも国益や経済が大切なようです。まるで、地球号が消えようが国益や経済が残るかのように・・・。そんな、他の生き物すべてを道連れにしようとしている生き物は、ある意味、地球上で最も劣った、愚かな生き物だったりして・・・




2008/2/4

中国餃子のメタミドホス中毒事件で高校生が、例の餃子を口にした時、思ったそうです。

ん? なに? この苦さは

包装のハーブ入りの文字に、

こんなものか

と、半分、納得し、食べ盛りの年頃、家族の中で最も多食し、死線を彷徨ったとのことですが、本来、自然界における苦味は、その多くがを意味します。人間にとっての苦味は、より豊かな味覚の獲得と言うの裏に、本来持つべき、危険を回避する本能を捨て去ったがあります。

今回の事件(事故?)は、何万、何十万に一つの確率の混入に過ぎず、それを意図的に企てられたなら、いくら検査体制(抜打ち検査)を整えようが防ぐことは出来ません。と言うことは、最低でも、個人レベルで、異常に対する警戒心を持つ必要があるように思います。

困ったことに、それは、自分にとっての最大の弱点です。
とにかく、 もったいない を何とかしなくては・・・

静岡県でも、同じ製品で気分が悪くなったとの訴えが、多数、寄せられたと言うことなのですが、今まで一切、メタミドホスは検出されていません。人間と言う生き物は・・・、ものすごく都合が良いと言うべきか・・・、暗示にかかりやすいと言うべきか・・・、思い込みが激しいと言うべきか・・・

妻に至っては、昨日のメタミドホス餃子のテレビニュースを見ていただけで、何となく、気分が悪くなったとかで、食欲が落ちたようなのですが・・・、

今日は、すっかり、回復しました。

なんと、人間と言う生き物は・・・




2008/2/12

タレント弁護士から一躍、大阪府の長になった橋下弁護士の、NHK大阪放送局での擦った揉んだ(スッタモンダ)における彼の言動には、何となく、彼の心の狭さが垣間見えました。

東京での挨拶回りのスケジュールがこなしきれず、およそ30分遅れで出演した時のことです。

「およそ30分遅れで到着されました」

と言うアナウンサーの紹介に、ムッとした顔で

「こちらの責任じゃないので」・・・

むきになるところが何とも大人気ない(かわいい?)のですが、翌9日には

「黙っていてもお金が入ってくる組織はこういうものか」

さらに、

「NHKは(あいさつ回りを)切り上げてでも番組に出ろと強硬に言ってきた。はじめから絶対に間に合わないと言っていたが、とにかく出ろ、出るのが公務だ、義務だと。スタジオに呼びつけられることまでは公務とは思っていないので一切行かない」

思い出したかのように翌日に、しつこく、ネチネチと捨て台詞を吐くのであれば、最初から拒否すれば良かったと思うのですが・・・、今までのテレビタレントの そろばん勘定(それまでの知名度を、より有効に知事と言う立場に利用する) が顔を覗かせた?(それなら、それなりの対応をした方が賢明とも思われるのですが)

アナウンサーにしたら、漫才の突っ込み程度のつもりで言った(NHKとは言え、なんせ、大阪やさかい!)ようなのですが、その言葉のニュアンスを感じることが出来ず、顔色を変え、ふてくされてしまう構図は、どことなく、前総理の安倍晋三氏を彷彿とさせます。そう、

空気が読めない!

政治家にとって、もちろん、真摯な姿勢も大事なのですが、柳に風 の心構えが必要です。「いや〜、実に大人げありませんでした」と自分の方から鉾を納めるとか、せめて、「え?気にしてませんよ」と、とぼけるぐらいの方が人としての度量は大きいし、示すチャンスでもありました。それを、気色ばみ、『君〜ぃ、僕を誰だと思っているのかね』 と言う態度は、今時の世の中、

嫌われまっせ!




2008/2/21

マイカーでの二日の累計走行距離(主に高速道路を利用)は1000km超、一泊を挟みながらも年齢を実感する旅でした。初日の名神高速道路の関ヶ原は、一面の銀世界にも係わらず、夜を通しての除雪作業と融雪剤散布のおかげでノーチェーン。と言うことは、車体に付いた泥の幕は、たっぷりと塩分(塩化カルシウム)を含んだシロモノ、いくら帰宅が午後8時過ぎであろうと、いくら疲れを感じ、一刻も早く休みたくても、兎にも角にも車体を、底も含めて勢いをつけたシャワーで念入りに洗い流す必要があります。

早朝5時から翌日午後8時までの40時間の旅の間、ずっと気に掛かっていたのは、残してきたオカメインコ。おまけに、うっかり、ラジオをオンにすることを忘れ、二日間、誰にも相手にされず、さぞや退屈であったに違いありません。とは言え、こちらも疲労困憊で、ケージをいつもの位置に戻しただけで、労い(ねぎらい)は翌日までお預け。

旅行への同伴も考えたのですが、その場合、夜、ケージを車に乗せたままにするしか方法はなく、慣れない環境での闇は、必ずやオカメパニックを引き起こすに違いありません。それならば、誰も相手にされずとも慣れた環境と判断し、ケージをカーテンを開けたままの窓際に置き、防寒対策に窓側を除いた三方と上面をバスタオルで覆い、水と餌を取替え、留守番をしてもらうことにしました。

帰宅翌日、人を呼びつけるオカメインコの鳴き声は大きく、しつこく、更に、肩の上に乗ったままの羽ばたき、耳たぶを噛む力にも、そのテンションの高さが伝わってきます。そんな精一杯の喜びの表現は、留守中の寂しさの裏返し?


ETCカードの割引制度(早朝夜間割引、100kmまで半額)を利用するため、2回(妻と自分の分)ほど、一旦、高速を降りました(料金所を過ぎるとUターン用通路があります)。ここは彦根ですが、その先、八日市まで、更に雪の深さは増します。




2008/2/23

選挙中、大阪府財政の赤字隠しに「職員性悪説」を口にし、我こそ正義の味方、府民の味方と言うアピールも、府の暫定予算を編成に際し、その府の財政課へ賛辞を送る変わり様。この人の信念と言うものは、いったい・・・。府の幹部、曰く、

「表で無理なことをぶち上げても、裏では落とし所を考えてくれている。仕えやすい上司や」

公約は無理なこと、おまけに、本人もそれを納得していると言われ、これって、完全に小馬鹿した言い回しに聞こえるのですが、反論すら出来ない、そんな能力の持ち主だったのでしょうか(そもそも、その言い回しに何も感じない?)。大阪府には大阪府に必要な政治があると思うのですが、今のところ、その道筋すら示していない(示せない?)状態です。大阪府の場合、規模から言って成熟し切った自治体であるのは確かですし、その財政が瀕死の状態にあるのは選挙中、本人が言っていた通りなのだと思います。駅伝に出てどうなる、テレビ出演してどうなると言うものではない状況と規模です。宮崎の東国原流を踏襲しても、あまり意味がないようにも・・・

選挙中、大見得を切っておいて、当選したら、何もしない、何も出来ないでは、どう見ても、府幹部職員の傀儡(かいらい)にしか見えない・・・、いやいや、今は知事になったばかり。まだまだ、これからです。必ずや、府の財政再建を成し遂げることでしょう。




2008/3/2

地元紙報道によると、中国でメタミドホスを積んだトラックが高速道路で横転し、積んでいた300個余りの箱の約半数が破れて路上に流出、有毒ガスが発生し、高速道路は約7時間にわたって閉鎖。ただ、トラックがメタミドホスを運んでいた理由には触れていない。

よく、分かんねえけども、さすがと言うか、なんか・・・・

スッゲェ!!




2008/3/31

近頃、キレる大人が増えているそうです。一般的に、血気盛んな若年層の代名詞と思われがちなのですが、今の世情を反映してか、かなり年配の方に見られるケースが増えているそうです。

店の前に自転車を置き、一人の男性が店に入ってきました。年齢は六十過ぎ、健康のためのサイクリングと言ったところのようで、ただ、グループ、あるいはペアではなく、単独サイクリングのようです。店の外に貼り出してある 『もなか105円→80円』 に気を惹かれたのか、店に入ってくるなり、

「おい、その最中を二つくれ」

「はい、承知しました」

「それから、お茶を出してくれ」

「はあ?」

「分からん奴だなあ。お茶のサービスだよ」

「申し訳ありませんが、お茶のサービスはしておりません」

その言葉を聞くや、顔色が一変し、

「なに〜、ふざけるな。こんな立派な店構えをしておいて、お茶も出さないとは何事だ」

店構えとお茶のサービスに何の関係もないと思うのですが、突然、おキレになってしまいました。

「と申されましても・・・」

自分の思い通りにならないのが、かなり腹立たしいようで、既に、顔は真っ赤に紅潮しています。

「ええ〜い、黙れ、黙れ」

大声で、こちらの言葉をさえぎり、

「もう、いい!最中はいらん!」

と言い放つや、蒸気機関車の如く、沸騰状態で店を出て行きました。

それにしても、既に格安サービス中の最中2個、それも初めて訪れた店で、自分勝手な思い込みのお茶のサービスがないことを、『お殿様のご乱心』とばかり、顔を真っ赤にし、烈火のごとく憤慨する大人って・・・、いやはや、なんとも、いい大人が・・・。店を始めて二十年超、数え切れない人の来店を頂いたのですが、初めて体験する人物、出来事でした。

よくよく考えてみれば、この160円の攻防も、『承知しました』の時点で売買契約が成立していた訳で、『最中はいらん』と言った時点で契約不履行の違法行為、更に『お茶を出せ』は後出しジャンケンの契約違反、大声を上げて威圧的な態度を取るのは威力業務妨害、いわば、客と言う立場を傘に着たパワーハラスメント。そもそも、実行行為がなされていない訳で、客と言える立場でもありません。単なる、見ず知らずの他人です。他人に向かってのお殿様ご乱心言葉、これが彼にとっての常識なのかもしれませんが、まさに世の中の非常識、半径1メートル以内に近づきたくない人物です。危険過ぎます。こんな人物がはびこる時勢、みなさまも、とんだとばっちり、火の粉をかぶらぬよう、くれぐれも、ご注意くださいませ。

みんながみんな、当てはまる訳ではありませんが、こと、この人物に関しての単独でのサイクリングと言う理由が・・・、何となく、理解できたような・・・




2008/4/2

昨日、ニュースで大スクープが流れました。
ついに、空飛ぶペンギンの撮影に成功したとのナレーションと共に、海面上を滑空し、氷山の上を、群れを成して舞うペンギンの姿が繰り返し、放映されました。

昨日のイギリスBBC放送です。
放映されたのは間違いなく事実ですが・・・、
くれぐれも、勘違いなさらないように!

昨日です。




2008/4/5

春めいてくると、夕方、家の周りに蚊柱が立ちます。ユスリカといわれる、蚊に似た昆虫なのですが、刺すことはありません。群れを成す習性(蚊柱と言われるゆえん)があり、自然と人間の目や口の中に入ってしまうため、その意味で害虫と言えなくもないのですが、病原菌の感染媒体になる訳でもなく、幼虫は水の汚れを栄養源にするため、水の浄化に一役、買っている、言ってみれば益虫です。川、池など淡水部分があれば、普通に存在する昆虫ですが、ただ、富栄養化が進んだ、生活排水の用水路などでは大量発生します。家庭の浄化槽も例外ではありません。

そのユスリカ(成虫)にとって、お気に入りの場所というものがあり、なぜか、軒下など、天井のある場所を好むようで、嬉しいかな哀しいかな、わが店の入口付近が選ばれてしまいました。人に爽快な気分をもたらすものであれば、大変、結構なのですが、どちらかと言うと眉をひそめられる現象、これでは営業妨害の存在に他なりません。とにかく、近寄って欲しくないシロモノなのですが、殺虫剤を噴霧しようが、まるで糠(ぬか)に釘、あまり意味がありません。たとえ効果があろうとも、翌日以降、延々と繰り返す必要があります。有効な手立てとしては、一つに近寄らせないこと、そして、本(もと)を断つしかありません。当然、後者が優れているのは言うまでもありません。

とりあえず、最も近い発生源、わが家の浄化槽の殺虫をするため、何軒かのホームセンターを巡り、そこの店員に尋ねてみたのですが、浄化槽用の殺虫剤は見つかりませんでした。ひょっとしてと言う思いで、立ち寄ったドラッグストアで、ついに発見しました。

バポナ(アース製薬)
つるだけ、カンタン、害虫退治!!、隠れた害虫も見逃さない
使用場所:旅館、畜舎、トイレ、工場・倉庫、納戸、浄化槽

でも、手に取った商品は空き箱です。その空き箱には、『この商品はレジにて実物と交換いたしますので、この箱をレジにお持ちください』のシールが貼り付けられてあります。

万引きされやすい商品なのだろうか?
他にもっと高価で小さなものがあるのに、変わったものが・・・
それに、どちらかと言うと、かなりマイナーな商品のようにも・・・


空き箱を手にレジへ向かうと、今度はレジで、住所、氏名の記載をするようにうながされました。

ダイレクトメールにでも利用されるのかな?

その時は、店の顧客情報の収集と思っていました。記載していると、もう一人の店員がレジ係に商品の保管場所の鍵らしきものを渡しています。

随分、用心深いなあ

普通、ここで感づきそうなものですが、その訳は、後ほど・・・

帰宅後、早速、袋から例の黄色の物体を取り出し、付属のケースに入れ、浄化槽の中にセットし、改めて箱を見ると、ハエ、カ、そして、ゴキブリ・・・

随分、強力だなあ! 吊るすだけでゴキブリまで退治するとは・・・

裏側を見ると、最下段に小さな文字で、
有効成分:1枚中ジクロルボス10.695g

ひえ〜! ジクロルボスかよお!
さすがのゴキブリも、かなわないわけだ!


謀らずも手に入れてしまったジクロルボスは、お馴染み、あの中国産ギョーザ事件で有名になったメタミドホスと一緒に検出された殺虫剤成分です。

え〜! ちょっと待てよ?
おいおい、さっき、素手でつまんでしまったよ!


先ほど、密封された袋を開封し、中身の黄色の塩化ビニル樹脂製スポンジを素手で掴んでいました。ハンペン状の形をし、何やら液体を染み込ませているようで、湿った状態でした。おまけに、人間の習性(個人的な習性?)で、つい、臭いなども・・・

そもそも、薬剤等を手に入れた場合、取り出す前に、注意書き等、念入りに確認する必要がある訳で、設置した後に読むのは愚の骨頂なのですが、説明は箱にしか表記していなく、説明書等が同梱されてはいませんでした。その箱を見ると

【表面】            【裏面】
 

裏面、こんな場所でお使いくださいの旅館、畜舎、トイレ、工場・倉庫、納戸、浄化槽の絵、取り付け方法の絵、ここまでは、かなり大き目の文字で、目を通すことができたのですが、その下の効能、効果用法用量の部分の文字は今までの1/4の大きさ、使用上の注意に至っては、更に小さくなり、かなり読むのに苦労します。

その、使用上の注意を読んでいくと

【してはいけないこと】
居室、及び、そこにある戸棚、食堂、調理場等、食品が露出する場所での使用。

【相談すること】
身体に異常が発生した場合、使用を中止し、この文書を持って、本剤が有機リン系の殺虫剤であることを告げて、医師の診療を受ける。本剤の解毒には硫酸アトロピン製剤及び2-ピリジンアルドキシムメチオダイド製剤が有効であると報告されている。今まで薬や化粧品等によるアレルギー症状を起こしたことがある人は、使用前に医師、または薬剤師に相談する。表面に少量の液体が付着することがあるので目に入らないよう注意する。万一、目に入った場合は、すぐ水又はぬるま湯で洗うこと。症状が重い場合は、この文書を持って眼科医の診療を受けること。

【その他の注意】
定められた用法用量を厳守すること。小児、家畜の届かない範囲で使用すること。愛玩動物(鳥、魚等)のそばに吊るさない。有害であるから飲食物、食器、おもちゃ、飼料等に直接触れない。本剤を多量又は頻繁に取り扱う場合、ゴム手袋を使用すること。本剤を取り扱った後又は皮膚に触れた場合は、石けんと水でよく洗う。使用直前に開封し、有効期限そのまま吊り下げておくこと。一度開封したら必ず使うこと。

【内容量】1枚(57.5g)
【有効成分】1枚中ジクロルボス10.695g


ある意味、一番肝心なことが記載されているのですが、多分、多くの人が読まない(読めない?)に違いありません。これでは、危険であることの旨がほとんど伝わりません。

それにしても読み終わって、疑問が解けました。今までの不可解な現実の成り行きで気付いて当然なのですが、

疑問1:ホームセンターには置いてない。
:医薬品であるため、薬局にのみ置かれている。

疑問2:陳列された商品が空き箱。
:万引きされやすいのではなく、万引きされては困る商品である。その理由は、疑問3の答。

疑問3:レジで住所氏名をサイン。
:ジクロルボス(有機リン系製剤)は劇薬(丸印でマーク)で、その取り扱い、販売は薬事法で決められている。購入者は住所、氏名、職業をサインする必要があり、売る側も保管や陳列に制限が設けられている。

薬事法抜粋
毒薬及び劇薬の取扱い
(表示)
第四十四条 毒性が強いものとして厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する医薬品(以下「毒薬」という。)は、その直接の容器又は直接の被包に、黒地に白枠、白字をもつて、その品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。
2  劇性が強いものとして厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する医薬品(以下「劇薬」という。)は、その直接の容器又は直接の被包に、白地に赤枠、赤字をもつて、その品名及び「劇」の文字が記載されていなければならない。
3  前二項の規定に触れる毒薬又は劇薬は、販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵し、若しくは陳列してはならない。
(開封販売等の制限)
第四十五条  医薬品の一般販売業者以外の販売業者は、第五十八条の規定によつて施された封を開いて、毒薬又は劇薬を販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵し、若しくは陳列してはならない。
(譲渡手続)
第四十六条 薬局開設者又は医薬品の製造販売業者、製造業者若しくは販売業者(第三項及び第四項において「薬局開設者等」という。)は、毒薬又は劇薬については、譲受人から、その品名、数量、使用の目的、譲渡の年月日並びに譲受人の氏名、住所及び職業が記載され、厚生労働省令で定めるところにより作成された文書の交付を受けなければ、これを販売し、又は授与してはならない。
---途中、略---
4  第一項の文書及び前項前段に規定する方法が行われる場合に当該方法において作られる電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて電子計算機による情報処理の用に供されるものとして厚生労働省令で定めるものをいう。)は、当該交付又は提供を受けた薬局開設者等において、当該毒薬又は劇薬の譲渡の日から二年間、保存しなければならない。
(交付の制限)
第四十七条  毒薬又は劇薬は、十四歳未満の者その他安全な取扱いをすることについて不安があると認められる者には、交付してはならない。
(貯蔵及び陳列)
第四十八条 業務上毒薬又は劇薬を取り扱う者は、これを他の物と区別して、貯蔵し、又は陳列しなければならない。
2  前項の場合において、毒薬を貯蔵し、又は陳列する場所には、かぎを施さなければならない。


で、数が減ったのかどうかは分からないのですが、相変わらず、ユスリカは飛んでいます。多分、ゴキブリイチコロのわが家の浄化槽以外からやってくる輩(やから)だとは思うのですが、

案外、ジクロルボスがひ弱・・・、

いやいや、それとも、ユスリカが強靭?




2008/4/7

皆さんがチャイムの音を連想する場合、

ピ〜ンポ〜ン〜〜〜〜

と言う一回の音でしょう。人によっては癖なのか、それとも、もし、気付かないといけないと言う気の回しか、2回ほど押す人もいるかも知れません。でも、3回以上、押す人はまず、いないと思います。

昨年の晩秋、朝6時過ぎ、玄関用チャイムが鳴り始めました。

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

いつ果てるとも知れない連続チャイム、それも、これ以上、早く押せないほどのスピードです。こんなチャイムを聞いた場合、それも、朝の6時、心理として、異常事態発生の予感を覚えるに違いありません。インターホンの受話器を取る間も惜しみ、おっとり刀で階段を駆け下り、扉を開けました。そこには、なおも、インターホーンのボタンを押し続ける、ひとりの老人がいます。

目を見開き、

「な、なにか・・・、用ですか?」

老人はチャイムを押す手を休め、こちらの血相を変えた顔に、少しびっくりした様子だったのですが、ゆっくり、口を開き始めました。

「あ、あ〜〜」

そして、懐から何かを出すしぐさを始め、

「りょ、両替してくれんかね」

手には1万円札があります。

先ほどまでの、けたたましいチャイム音に包まれた喧騒と打って変わり、再び訪れた早朝の静寂の中、じっと見つめ合う二人の目と目、しばし、まばたきするのも忘れ、口を開けたまま、思考停止状態が続いて・・・・・・・・・、

で、要求を満たしてあげました。

先週、再び、早朝のチャイムの連打が始まったのですが、

・・・・・・・・、無視しました。

おっとりがたな【押っ取り刀】 :腰に差すひまもなく、刀を手にしたままであること。緊急の場合に取るものも取りあえず駆けつけるさまにいう




2008/4/6

「これ、本物?」

「はい」

「鉢植えにするのも、かわいくて、いいわねえ! これって、おひたしにすると美味しいのよね」

「???」

店に入った脇に、それが飾ってあります。通常、開花時期は9月〜5月なのですが、一向に花が咲く気配がありませんでした。短日性の植物(日が短くなると花が咲く)のため、屋内での、同じ時間帯の照明環境下では、なかなか、花が咲かないことが分かり、今年に入ってから、5時以降、照明のない場所に置くようにしました。やっと、最近、満開状態になり、店に置くことにしました。

おひたしにしても、決して、美味しくはありません。今の時期、間違えるのも無理ありませんが、菜花ではありません。

黄色のカランコエです。一昨年秋に頂いたものを増やしました。



花が終わると、四方八方、枝が伸びてきますので、チョキチョキ、切り落とし、切った枝は下半分以上の葉をむしり、土に差せば、切り落とした枝の数だけ増えます。かなりタフです。




2008/4/7

かなり気に入っている画像なのですが、人によって、その感覚は異なります。

妻:ちょっと気取った感じで、かわいい



自分:構図と色彩・・・、しいて言えば、物悲しさ

そろそろ、1歳の誕生日です。

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「おとうさん、おとうさん、大変!!」

2ヶ月ほど前、まだ、夜も明けやらぬ時間、妻の尋常ならぬ呼びかけに飛び起きました。

「くうが変なの」

その言葉が終わるのを待たずに、オカメのいるダイニングで、その様子を注意深く観察していました。何事が起きたとばかり、少々、驚いた様子のオカメでしたが、何の異常も見当たりません。

「どこがぁ?」

椅子にかけながら妻に訊くと、

「さっき、餌をやっているとき、少し大き目のものが喉に詰まったようで、目を白黒させて・・・、指を喉に入れて出そうなどとも・・・」

オカメの喉に、いったい、どうやって、詰まったものより何倍も大きな指を入れるのか理解できないと言うより、そちらのほうが、確実に天国に近いようにも思えるのですが、

「鳥は餌を丸呑みする習性があって、鵜のようにとはいかないまでも、かなり大きなものでもヘッチャラだって!」

「でも、もし、どうにかなった場合、最期をおとうさんに看取ってもらわないと・・・」

「俺はコイツの親類縁者か?」

「そりゃ、そうよ。それに後で、私が何を言われるか分からないし」

・・・、おいおい、責任回避かよお

今、オカメは至って健康です。心なしか、食欲も旺盛になったような・・・




2008/4/8



これが菜花↓

これがカランコエ↓


色の雰囲気は似ているけれど・・・、たぶん、おいしくない?
葉はアロエのように肉厚(多肉植物)で、葉に水分を蓄えることができます。表面が丈夫な膜で覆われた状態でつるつるしています。多肉植物の代表格であるサボテンやアロエのように、食べて食べれないことはないかも知れないけれど、食用にできると聞いたことがないので、食べた後、何が起きるか予測困難です。薄く表皮を剥くのに苦労しそうですが、勇気のある人は、どうぞ!




2008/4/14

「この店、前に愛知県のテレビに出てたわよね」

ぞろぞろ入ってきた女性客グループのひとりが言いました。最近、何回か訊かれた言葉です。

「え? ほかの店と間違えているのでは?」

こちらとしては身に覚えがないだけに、今までと同様に答えると、

「いいえ、絶対に出てたわ」

今までの人と違って、かなり、確信的な返事が返ってきました。

「う〜ん、そう断言されても・・・、で、どのテレビ局ですか?」

「愛知県のローカル番組だから、あなたが知らないのも無理はないけれど」

「そうですか。少し前にも同じようにお客さんに訊かれたのですけれど、最近、肝心の愛知のテレビ局の取材は受けたことがないし・・・、本当にこの店が出てたのですか? どこら辺が映っていました?」

「私は電話番号を控えるのに必死で、画面ははっきりとは見ていないの。どこと言われても・・・、あっ! そうだわ、この電話番号、お宅でしょ」

彼女が提示したメモには確かに店の電話番号が書かれてありました。

「確かに、うちね。これなら間違いないわね」

「それに、この電話番号をカーナビにセットして、今、こうして、ここに居るんだし」

「はいはい、それはそうです。でも、不思議ね。覚えがないんだけれど」

「そう言えば、あそこの木のパズルが映っていたようにも・・・、それに、今どき、カメラも小型で高性能だし、知らないうちに撮っていたりなんかして」

「ははは、そんなあ・・・、わざわざ、隠し撮り?」

まるで、狐につままれたような話なのですが、実は、かれこれ10年ほど前、一度、愛知のテレビ局の取材を受けた覚えがあります。想像ですが、その時、収録された映像が、今、再び、この周辺の観光特集にでも利用されたのでしょう。

でも、よかった! 店が存在していて。

これで、もし、店自体がなくなっていたら、

「え〜、なによ!店が消えちゃっているわよ! この前、テレビに出ていた、あの建物はいったい・・・」

それこそ、女性グループにとって、狐につままれた状態になっていたことでしょう。

カーナビの、タウンページ上の電話番号をセットするだけで目的地を検索できる機能は大変便利なのですが、ただし、それは、その電話番号の建物があればの話です。自分の車のカーナビソフトは3年前のものです。このところの景気を反映してか、マップ上にあるはずの店が、時々、消滅しています。逆に、マップ上ではあるはずのない店、道路、橋、トンネルが出現したりもしていますが・・・(最新のカーナビの機種の中にはインターネットに接続し、常に、新しいマップをダウンロードする機能があるとか、ないとか・・・)

いずれにしろ、3年と言う年月の間に、有料道路の無料化、新しい道路、橋、トンネルの誕生などがあり、カーナビの検索結果(有料道路優先、一般道優先、距離優先)が一変しているはずです。まさに激変です。三ヶ日でも浜松市の合併のおかげか2箇所(猪鼻湖東岸のレークサイドウェー、静岡愛知県境の本坂トンネル)の有料道路が無料化されました。静岡県内の国道1号線バイパスの多くも同様です。もうすぐ車検です。それを機にしての最新地図ソフトのダウンロードは、それなりの恩恵があるとは思うのですが、果たして、その費用対効果は・・・




2008/5/10

賞味期限改ざんや牛肉産地偽装問題で会社存続の危機にまで追いやられた高級料亭、船場吉兆の、青天の霹靂的?誕生の新社長、湯木佐知子氏(71)の、真の人となりは知る由もないのですが、妙にいじられキャラ的な風貌が何とも憎めません。マスコミにいくら叩かれようが、場の雰囲気、事の重大さを物ともせず、一見、我関せずのポーカーフェース、逆に言えば、どこか頓珍漢な雰囲気を醸(かも)し出すキャラクターは、まさに史上最強のボケです。いかなるツッコミにも屈しない強靭さが備わっているようで、思わず、ひれ伏してしまうほどの神々しささえあります。

今回の料理使い回しの発覚を受けての記者会見で発揮された、俗世と乖離した発想には圧倒されました。う〜ん、さすがです。

「前社長の『もったいない』という指導の流れが今回のことにつながり、悔やまれてなりません」

手つかずの料理を食べ残しと表現するのはニュアンスが違うと思う」


ここは、普通に、『佐知子はん、あんた、食べなはれ!』と言うツッコミを入れるのが当然なのでしょうが、それを躊躇させる奥深いものが・・・

あるのかなあ・・・? なかったとしたならば・・・、天然?

私も、ウン万円もする料理を 食べ残す 手つかずにすると言うことは、実に『もったいない』と思います。でも、『もったいなくないと思う人種を相手にした商売ですから、そもそも、その発想が間違いだったと思います。

いずれにしても、今まで、好む好まざるに関係なく、船場吉兆のターゲットになっていた、『もったいなくないと思う人種の信用を失ったのは、紛れもない事実です。(前半部分の発言は、経営者の責任を回避し、従業員へ責任を転嫁させるもので、結果として社内的信用、従業員の士気、やる気をも失わせ、前社長同様、経営者としての資質に欠ける)

いやいや、我々、『もったいない』と思う人種にとっても、目の前に出された、それなりの料理が、前の客の 食べ残し 手つかずの代物だったのならば・・・、思わず、店の経営者に言うでしょう。

あんた、食べなはれ!




2008/5/15

「わあ〜、イノシシもいるよ!」

若いママさんが嬉しそうに叫びました。

久々に訪れた岡崎は東公園、とある保育園の保護者同伴の春の遠足のようで、この時期にしては珍しく、駐車場は、ほぼ、満車状態です。東名高速道路沿いにある公園は、動物園ゾーンが改装されたようで、高速道路下にトンネルを通し、その先に、かなりスペースをさいて、動物ふれあいコーナーを設けたようです(今までもあったのですが、かなり小スペース)。ウサギ、ワラビー、羊、亀、そして・・・



大きさ、毛色は似ているのですが、少なくとも、イノシシではなさそうです。
肝心の牙が見当たりませんし、そもそも、ふれあいコーナーに参加する資格は持っていません(あまりにもデンジャラス)。




2008/5/31

岡山県美作市議、谷本有造は市の教育委員会幹部と共謀し、市内の小学校に押しかけ、校長に対し、ある転校児童の手続きを取り消させ、転出先を調べさせようとし、更に、何度となく電話で「転校先から住所を聞き出せ」等と強要し、職務強要の疑いで逮捕されました。児童は、児童の父親の家庭内暴力から避難した母親と共に市外へ転出していたのですが、その父親からの依頼を受けての犯行でした。

権力こそ正義、無理が通れば道理引っ込む、そんな今の時勢、立場上、逆らうことをためってしまいそうな教育委員会幹部の圧力を跳ね返し、毅然とした行動をとった小学校の校長は立派だと思います。

それに比べ、なんだろうねえ、この三人組(父親、市議、教委幹部)は・・・




2008/6/2

5月31日は世界禁煙デー、その日から1週間が日本での禁煙週間です。日本人で90年代に40〜79歳だった男女約29万7千人を対象に10年間追跡調査した疫学調査データがあります。そのデータのうち、喫煙に関するものが発表されました。データ数からすると信用に足る数字と言えるのですが、

40歳、男性の喫煙の有無による余命の差は、
 42.4年(吸わない)−38.5年(吸う)=3.9年
40歳、女性の場合は、
 46.1(吸わない)−42.5(吸う)=3.6年

果たして、この年数が喫煙者にとって覚悟の年数なのかどうか分かりませんが、それ以前に、

こんな数字が怖くてタバコなんか吸えるか

と強がったりもしますが、それは依存症へのあきらめとも受け取れます。ただ、余命よりも、『いかに健康に』 を比べたならば、その差は更に広がるに違いありません。

2003年、韓国、大邱(テグ)で192人が犠牲になった地下鉄火災(放火)の大惨事があったのは記憶に新しいのですが、生還した多くの人の話から、電車内に煙が充満し始めても、多くの人が逃げようとしなかったと言います。人間の心理は、自分に対して実に都合よく?働くようで、

周りもみんなは落ち着いている。大したことはないし、たとえ、何かが起きても、自分だけは大丈夫だ

と思ったそうです。この、自分に甘い心理は、喫煙者の心理にも似たところがあります。

みんな吸っているから大丈夫だ。たとえ悪い統計が出ようと、タバコを吸って百歳以上生きている人間だっていることだし、自分はその部類に入っているに違いない。自分は例外だ

と言う具合に・・・

自分自身、喫煙者だったので、その気持ちが理解できないではありません。年齢を重ねるごとに、体調不良を喫煙のせいだと短絡的に結びつけ、徐々に不安は増して行くのですが、それでも、それとは裏腹に、常に、それに優る喫煙の言い訳を自分にしていました。その中の代表がストレスの発散集中力を高める等と言ったことなのですが、今から思えば、そのストレスや集中力欠如はニコチンが切れることに伴う症状で、そもそも、タバコを吸わなければ起こることはなかった症状です。

何度となく挑戦し、果たせなかった禁煙は、幸いにして、父親の死(ある程度、喫煙が関係)を転機に、嘘のように実現することが出来たのですが、禁煙して1年後、今までの言い訳に根拠がなかったことを理解することが出来ました。

さらに、『少なければ・・・』と言う言い訳も、今回の調査で、意味のない言い訳であることを実証しました。40歳喫煙男性の本数による余命は、一日の喫煙本数で

1〜14本→38.3年
15〜24本→38.7年
25本以上→37.9年


さほどの差はありません。禁煙に情けが存在する余地はないようです。禁煙を始めるのは早ければ早いほど、喫煙による余命への悪影響が少ないのは当然なのですが、その反面、受動喫煙によって余命を縮められている人間が存在していることも確かなようです。自分だけが命を縮めているのではなく、気付かないうちに、道連れにしている人物がいるかも知れないのです。喫煙者にすれば、わずかにしろフィルターで有害物質を除去しているのですが、受動喫煙の場合は直接、フィルターなしの濃厚なものを・・・


2008/6/15

新築祝に頂いた観葉植物のドラセナ・レフレクサとパキラを10年以上、放ったままにしておいたのですが、枝だけは天井につかえるほどまで伸びました。ただ、それに反比例するように、元気がなくなって行くようです。と言うことで、とにかく、バッサバッサと枝を切り落とし、切り落とした枝は、ある程度の長さに切って、鉢に植えました。今のところ、育っている(死んではいない?)ようです。

そして、その過程で出た枝(葉の付いていない枝の途中)をビンに生けておきました。芽など出るはずはないとは思ったのですが、それでも、ひょっとしてと言う思いで、そのまま放置しました。1ヶ月ほどが過ぎ、一向に変化がなく、まさに意味もなくビンに刺さった棒の状態で、そろそろ、廃棄処分かと思った時、よく見ると変化が現れ始めました。芽が・・・・・・




驚きです。なんとも、タフな野郎たちです。


2008/6/18

昨年、スーパーマーケットの店先に並んでいたミニバラを買おうかどうか迷ったのですが、次の来店の時、その気になったら購入しようと決めたことがありました。しかし、惜しいことに、それ以降、店頭に並ぶことはありませんでした。以後、他のところで価格のチェックをするのですが、『逃した魚は大きい』ではなく、『逃した魚は本当に大きい』で、それより安い価格はありませんでした。一度見た価格ですので、他のところでは買う気も起こりませんでした。

そして今年、同じ店で、昨年と同じ価格のミニバラが並びました。今度は迷うことなく買って帰りました。



ちなみに、1個(鉢は別)が、大きな大きな・・・、198円です。


2008/6/20

5月15日、グリーンピースは調査捕鯨船、日新丸の乗組員に、鯨肉の業務上横領の疑いがあると東京地検に告発したのですが、捕鯨の是非(グリーンピースの主張したいのは横領ではなく捕鯨問題)は抜きにして、その手法に首を傾げました。要するに、乗組員の自宅に発送された段ボール箱に鯨肉が入っていたのを確認したと言うことなのですが、と言うことは泥棒をした?、・・・で、泥棒は捕まらないの?と言う思いでした。

1ヶ月以上経った今日、グリーンピースのメンバー2人に事情聴取が行われ逮捕さました。そのグリーンピースの言い分なのですが、「箱を西濃運輸の配送所に戻す予定だったが、箱の中身が重大な横領行為の証拠であると判断し、この段ボール箱を確保することに決めた」と説明しています。

調査捕鯨の是非はそれぞれの立場で分かれて当たり前なのですが、『戻そうと思った』の言い分は、自分たちは(自分たちが思う)正しい目的を持っているから、戻せば窃盗にはならないと言いたいのでしょうか。形からすれば、『鯨の肉を食べたくて盗んだ』のと、何ら変わりません。『罪に問われたくないので戻そう。でも、信じてもらえないと困るから手元に置こう』・・・、すべて、独りよがりな言い分です。地検に提出しようが、盗っ人は盗っ人です。

他人に対して『間違っている』と言うことを主張したいのであれば、その前に、『自分たちは間違ったことをした』と言うことを認めるべきでした。これでは、『同じ穴の狢(むじな)』、説得力に欠けます。いやいや、乗組員が鯨肉を手に入れることが違法行為(今のところ立件しない)ではないとしたならば、単なる、『一匹の狢(むじな)』。自分たちの理念のために違法であろうが無かろうが手段を選ばずは、まるでオウム真理教の如くで、折角の理念が霞んでしまいます。


2008/6/24

岐阜、養老の丸明が牛肉偽装の疑いで世を騒がせています。そんな大騒ぎの中、閉店することもなく営業している店の取材カメラに客が映っていたのには、更に驚きました。ただ、今は嫌疑の段階で、偽装が明らかになった訳ではないし、行政処分も下っていないので、それが、ごくごく、自然なのですが・・・

肉屋と言うことで、何となくミートホープと共通点があるのではと憶測も飛び交っているようなのですが、ミートホープの牛肉コロッケも発覚するまでは、人気商品でした。 味を比べても、正真正銘の牛肉100%より、 豚肉(ラードを含め)や牛の血液を混ぜたほうが 実際には、はるかにおいしいと聞きます。

人の味覚は舌ばかりでなく、目や知識として入ってくる情報に簡単に左右されます。催眠にかかったように、

「なるほど、評判になるだけのことはある。さすがにうまい」

と言うことになります。

逆に、あまりにも安かったりすると、偽者ではとか、変なものが混ざっているのではとの先入観が働き、

「やっぱり、安物はまずいや」

と言うことになったりもします。

今の世の中、多くの人の味覚も、流される情報(コマーシャル、広告、口コミなど)に、少なからず影響を受けています。

ただ、消費者が食品を買う場合、そこで手に取った商品に毒が入っているなどとは誰も思いません。売る側と買う側の信頼関係だけで成り立っています。それを裏切ったのがミートホープ(丸明は嫌疑の段階?)なのですが、実際問題として、消費者はそこに記載されている文言を信用するしかありません。

味覚などは先入観なしに、自分で判断すべきなのでしょう。そうすれば、「牛肉100%だからおいしい」ではなく、「豚脂が入っていた方がおいしい」と言うことを納得します。

まあ、先入観を植え付けられて、それをおいしいと感じて納得するのも本人ですから、『信ずるものこそ救われる』、それはそれで、大いに結構なのですが・・・