2008/7/15
コンパクトデジタルカメラ(Panasonic FZ2 200万画素)の購入から4年、故障することもなく、まだまだ活躍中です。パソコン画像で見るには十分と思っていたのですが、光量の少ない場所で撮影した画像は、『ぼんやり、ざらざら』といった感じになります。それなりに雰囲気のある画像になるのであればいいのですが、すべて、オート設定のコンパクトカメラには成す術がありません。『安くて、便利』は、それなりの理由があります。多機能が特徴の一眼レフならば、それを解決する方法(露出を下げ、シャッタースピードを遅くする?)が存在するはずです。
ここ最近、各カメラメーカーの戦略(購買層拡大)は初心者や女性に向けられ、軽量、コンパクトな入門機種へ力を入れた結果、自分の憧れが膨らむのと反比例するかのように、デジタル一眼の価格は下がり続け、自分が4年前に購入したコンパクトデジカメより安い品(本体のみ)が現われるようになりました。
わが家でも、やっと、『デジタル一眼購入プロジェクト』が動き出ました。来店客が妻の前で、店に飾った写真を褒め、その延長線上の話で、自分が一眼を欲しがっていることを聞き、妻にすれば、『褒められるほどなら、今ので十分じゃん』的な意見に、逆に「賭け事にのめり込むより、よほど良い趣味。買ってあげなさいよ」の言葉が効いたようなのですが、それ以前の自分の撒き餌(妻の前で、事あるごとに「へ〜、デジイチも随分安くなったものだ。自分が買った時のコンデジより安いや」と独り言を繰り返す)も功を奏した観があります。ついに、ボスのゴーサインが出たのです。
ボスの意向に沿って、正確に言うならば、『デジタル一眼その他一式十万円以下購入プロジェクト』、最優先指令は、『キャッシュバック一万円をゲットせよ!』、とにかく、気の変わらないうちに遂行する必要があります。パナソニック、ソニー、キャノン、オリンパス、ニコンの入門機種を比較したのですが、どれも、謳い文句(そもそも、書いてある語彙が理解できていない?)は似たようなもので、丸っきりのカメラ初心者にとって、判断の付けようがありません。結局、何となく雰囲気で理解できる?機能の数値と、価格を検討するしかありません。
知識を得るうちに、最初に決断したのは、カメラ(レンズ)メーカー以外を除外することです。家電大手のパナソニック、ソニーはカメラメーカーを傘下に入れたり、技術提供を受けているのかも知れませんが、カメラメーカーにすれば、長年、培われてきたからこそ、信頼に足る技術があるに違いありません。
そしてレンズです。レンズは他メーカーとの互換性はありませんので、今回の購入で、この先の購入機種が、ここで決定してしまいます。しかし、自分に適したレンズ(風景、植物撮影)が、今の自分に分かるはずもありません。それに対応できるのはレンズの豊富さです。そこでカメラ、レンズ業界の両巨頭、キャノン、ニコンのダブルズームレンズキットに絞り込むことにしました。
ここまでの苦悩の末、最後の選択で大いに迷うのではないかと思ったのですが、意外とすんなり、決定することになりました。あまりにも価格に差があったことです。購入はネット(ネットの方が格段に安い)でと考えていたのですが、家電量販店での価格差はそれほどでもなかったと感じていたのですが、歴然とした違いがありました。その差は2万〜2万5千円(キャッシュバックまで考慮するとプラス一万円)、検討する余地もないと思ったのですが・・・、
最大画素数:1020万 vs 1220万
望遠ズームレンズ:55-200mm vs 55-250mm
果たして、この差(他の差は理解不能?)が金額の差に見合うものかどうかがネックです。まず、画素数なのですが、自分に十分なA4サイズのプリントアウトには、そもそも、1000万を超す必要性がない、さらに、付属のレンズ自体、はっきり言って、初心者向き(それほど高価ではない=もっと良い物が欲しければ、『金を出せ!』)であるのは自明の理で、それほど、こだわる点ではないと結論付けました。
プロジェクト開始から2週間以上の試行錯誤でしたが、気が付いてみれば、『安ければ、いいんだよ!』が結論でした。要は、除外などしなくても、結局、最初の最安値機種、ニコンD60ダブルズームキットです。その他に、予備のバッテリー1個、レンズ保護フィルター2個、2GBメモリー2個で9万円弱、更にキャンペーン中のキャッシュバック1万円を考慮すると、8万円弱でした。先週火曜日にネット発注、2日後には配送されてきました。
今日は定休日、記念すべき『デジイチデビュー』です。帰りに、『安い安い』が自慢の激安家電量販店に、カードリーダーを見に寄ってきました。ニコン製品のAC電源アダプターがオプションの為、パソコンに読み込み時の、電池の不要な消耗を避けるためのカードリーダーです。そこで、横目に同じニコンD60を見て、思わず、ニンマリでした。キット製品だけで11万円弱の値段に、思わず、小さくガッツポーズをしてしまいました。
当然なのですが、今までのコンパクトとシャッター音が違います。コンデジが
ペシャ なら、デジイチは
カシャ〜ン です。ただ、この入門機種も、上位機種に比べると軽く、女性を意識しています。耐久性(シャッターを押す回数)も、上位機種の10〜20万回に対し3〜4万回ですし、その他の機能にも大きな違いがあります。でも、自分の場合、連写をすることも殆どなく、現在、年におおよそ5千回の計算でいくと、5年以上は使えるということで、自分にとって、十分な機種です。この先、どうなるか(次が欲しくなる)も分かりませんし、それを見極めるのにも、ちょうどいい期間と言えます。
で、昨日、撮ってきた一枚です。
オオルリです。野鳥観察ではないです。豊橋動物園です。
2008/7/19
佳境を迎えたNHKの大河ドラマ『篤姫』も、1853年黒船来航から5年の
安政5年、6月19日に、孝明天皇の勅許なしに日米修好通商条約が締結され、13代将軍、家定(いえさだ)の病死、さらに、篤姫の最初の養女先である薩摩藩藩主、島津斉彬(なりあきら)の死で、風雲急を告げる展開になってきました。
ドラマは、この後、将軍争いの最重要人物、かの『ひこにゃん』で、すっかり有名になった彦根城城主であった、大老、井伊直弼(なおすけ)が、尊皇派や朝廷一門の弾圧、いわゆる、安政の大獄で、実質的な幕府最高権力者になります。その井伊直弼も、2年後には桜田門外の変で暗殺され、そして、その直弼の力で13歳にして将軍になった家茂(いえもち)も20歳で病死することになります。
安政5年かぁ・・・
実は、日米修好通商条約締結年、
安政5年の実物が、今、自分が座って、キーボードを叩いている場所から、10m以内の場所に存在しています。隣家の庭に、小ぎれいにされた一角があります。そこに古い墓石が立っているのですが、その側面には、かすれながらも
安政5年の文字が確認できます。
それを知ったのは1週間ほど前なのですが、折りしも、NHK大河ドラマでは日米修好通商条約の調印・・・、実に感慨深いものがあります。
安政5年は西暦1858年、今から、ちょうど150年前になります。
2008/8/18
ここ最近、(デジタル)一眼レフカメラに関しての撮影知識(絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係)を、インターネット上の撮影例を参考に、日夜、頭に叩き込んでいます。それにしても、入門機種とは言え、出来栄えは、コンパクトデジカメに比べ歴然としたものがあります。特に、暗い場所でのそれは、雲泥の差とも言えるのですが、それ故に、まだまだ、マニュアル設定の妙を会得し切れていないのが現状です。
今までのコンデジ(PanasonicFZ2)だと
これが精一杯(マニュアルや絞り優先、シャッター速度優先の設定がなく、ほぼ、オートで画素数も低い)だったのですが、デジイチ(絞り優先F/5.6、中央スポット測光)にかかると、こうなります。
さすがです。
2008/8/18
今年は特に暑いと感じるのは、やはり、歳のせいなのかとも思ったのですが、実際に暑いようです。そんな、連続熱帯夜の中、昨夜は10日前の気温24度(夕方前に降り出した夕立のおかげ)の快適な夜以来の涼しい夜で、久しぶりに快眠することが出来ました。まさに、『ホッとする』表現を身を持って実感すると共に、積み重なった疲れも、やっと癒された気分です。
そして今日の昼、気温31度が涼しいと感じる感覚は、湿度が低いせい? それとも、慣れ? とにかく、31度は実に快適?です。
今日の朝刊の第3面(三面記事ではない)に、『これからの日本を考える』と言う特集で、水俣病に関する著書で知られる石牟礼道子氏の論説が載っていました。そのテーマとは関係ないのですが、そこに熊本便で
タマガル と言う表現が出てきました。漢字で
魂消る です。これは、ひょっとして・・・
そうです。標準語で
たまげる です。
お恥ずかしながら、この歳にして、初めて知りました。
魂が消えるで
たまげる なんて・・・
う〜ん、確かに、言い得て妙です。
それにしても、今年の夏の暑さには
魂消ました。
2008/8/20
千葉県のある市立図書館の入口に、石仏の頭部が置かれると言う事件?(単なる拾得物に過ぎませんが、石仏とは言え、頭部という言葉に死体遺棄を連想)が発生しました。結局、その持ち主が名乗り出たことで解決に至ったのですが、何でまた、そのような・・・
実は、その石仏頭部は、男性が7年前、都内の骨董市で、3万円で手に入れたもの物だそうです。売主の『御利益がある』と言う触れ込みに、「それはありがたい」と持ち帰り、これから、どんな良い事が起きるのだろうかと期待をしていました。
ところが、その後、男性は、ご利益どころか、病に罹ってしまいました。時期が時期だけに、
「買う時に、もっと、考えるべきだった。そもそも頭部だけなんて、まるでさらし首ではないか。これでは仏様も、お怒りに違いない。とんだものを買ってしまった。自分の病気も罰当たり、祟り(たたり)だ」
と思うようになりました。
そこで男性は、それを何とか処分をしようと考えたのですが、自分が病に罹ってしまったことを考えれば、無闇矢鱈に捨てたり、土に埋めたりすることも出来ません(今度は、命に危険が及ぶ?)。そこで思いついたのが、今回の置き場所です。「図書館であれば、きっと、大切にしてくれるに違いない」との結論に至ったのですが、予想外の大騒ぎに、結局、名乗り出る事になり、 謀らずも、再び、石仏頭部は手元に戻ることになったのです。
それにしても、これで、処分しようにも処分できない(病気になりたくはないので、誰も欲しいとは言わない、さりとて、捨てるわけにもいかない)と言う決定的な事態になってしまい、彼の胸中を察するに余り有ります。なにせ、これから一生、石仏と共に過ごさねばならないからです。離れようにも、それさえも許してくれないなんて・・・
これは、祟りじゃ!
でも、毎日、信心深く拝んでいれば、きっと、福が訪れると思います。
2008/8/22
航空自衛隊、浜松広報館に行って来ました。広報館横、滑走路を見渡す位置に屋根とテーブル付きのベンチが設けてあったのですが、既に先客で埋まっていました。若い女性や小学生ほどの子供も混ざっているのですが、家族連れがくつろぐと言うのではなく、どことなく、異様な雰囲気が伝わってきます。注意してみると、そこにいる人々に共通しているのは、カメラです。それも、超望遠レンズを装着したカメラです。
子供も女性も、そして圧倒的多数の成人男性など、そこにいる人々は写真(航空?)マニアの集団です。格安入門機を首にかけ、デジタル一眼デビュー1ヶ月の自分は、どうも、場違いなところに来てしまったようで、少しばかり引いてしまいました。
そうか。ここで、滑走路にやってくる軍用機を、じっと、待ち構えているんだ
そう思った瞬間、ベンチに座って、ゆったりしていた男たちが、突然、立ち上がり、滑走路とは反対側の空に向かって、一斉に手を振り出しました。何事が始まったのかと、彼らの視線の方向を見ると、ヘリコプターが一機、こちらに向かってきます。そのヘリに向かって、男たちが、みんなで、「お〜い!」と言いながら手を振っているのです。そして、頃合を見計らって、カメラのシャッターを切り始めました。
その突拍子もない行動に驚き、たじろぎ、更に、引いてしまいました。
さすがにマニアだ
と関心していると、ベンチ脇の縦看板に
『ヘリコプターに手を振ると上空にしばらく、とどまります』
なるほど。そう言うことか!
でも、子供、そっちの退けで、我先にと、野太い声(黄色い声も混じって)で「お〜い」と叫ぶ大人集団は、やはり、不気味です。
2008/8/26
時刻はちょうど正午、雲が多いながら青空も顔を覗かせる明るい日です。この季節、空気の澄む機会を得るのは、なかなか難しいのですが、最近の雨に洗われたせいか、曇天にも拘らず、5kmほど離れた山肌は割合に、はっきりと見えます。この程度であれば写真撮影にも、それほど支障はないだろうと、カメラを持って車に乗り込み、浜名湖を見渡せる山道へ向かいました。
お気に入りの場所で、南に広がる風景を見ると、空の一部分が、どこか、おかしい。ぼんやりした状態で、目の焦点が合いません。思わず、目が悪くなったのか、それとも錯覚かと、何度もまばたきをしてしました。でも、確かに、見えている(ようです)。
虹色の帯が。でも、虹のようにアーチ型でもなければ、虹が現われる朝、夕の時刻でもありません。
これは、いったい? ひょっとして、彩雲?
『彩雲』と言う言葉は知っていたのですが、実際の目で見たこともなければ、写真を拝見したこともありません。でも、五色に彩られた雲(の一部分?)のようにも見え、『彩雲』と言う言葉を思い出したのです。
実はこれ、彩雲ではなく、虹や彩雲と同じく、太陽光の屈折現象の一つで、どうも、
環水平アークと言うもののようです。それは、水滴ではなく、一定方向に揃った空気中の氷粒に太陽光が屈折して見える現象で、太陽が高い位置の時に発生します。虹がアーチを描くのと違って、ほぼ水平(やや上方に反る)の状態です。条件的にも夏至を前後する、太陽の南中高度が高い季節に見えることが多いようですが、いずれにせよ、偶然が重なり合った結果の、ごく稀に見える現象のひとつであることは確かです。
2008/8/28
8月26日の環水平アークを撮影した日の農道で見かけた鳥です。道の上の枯葉を、くちばしでひっくり返し、その下に隠れている虫をついばんでいました。時々、飛び立つ虫も、すばやい動き(ジャンプ)をして、くちばしで捕らえます。
車の中から急いで望遠レンズに付け替えて撮ったもので、かなりボケ気味です。名前は?です。でも、この鳥、先月、豊橋動物園で見かけた記憶があります。カメラにも収めました。早速、比較してみると、
微妙に違いがあるものの、体の模様は、ほぼ一致(無理矢理?)しているようです。でも、やはり・・・、
動物園の方が、かなり、メタボのような・・・、と思うのは、先入観?
2008/9/2
オカメインコと共同生活を始めて、生き物に対する考え方が変わってきました。それも、2羽に増えてから、その性格の違いに驚き、特に感じるようになりました。
鳥にも人格(鳥格?)、個性があるんだ
それまでも何となく理解はしていたつもりですが、単なる『物』としての認識が大きかったように思います。鳥は鳥に過ぎず、
鳥ごときと意思の疎通などある訳がない
と言った具合です。
でも、ケージに入れようとする、こちらの感情を読み取り、飛び立ちます(もっと遊んでいたい)し、逆に、手に止まらせ、目を見て、「さあ、入れ!」と、ケージの入口に手を置くと、自ら納得して、中へ入っていきます。こちらの感情を察知できるし、こちらの言いたいことも理解します(と思っているに過ぎない?)。
こうして、鳥と接していると、今までの野鳥に対していた思いが変わってきます。まず、今まで、鳥が飛んでいようと、何も気に留めなかった状況から、一転、妙に気になる存在になり、身近なものに思えるようになります。そして、「この鳥は、いったい、何を考えているのだろう?」と、まるで、人に対するのと変わらない感情を持つようになります。
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今まで、撮り貯めていた画像を整理していたら、出てきました。
何でもない、5羽の雀ですが、1羽ずつ、注意深く見ると、それぞれに仕草があり、それぞれに性格があるように思えてきます。
実はこれ、精米ボックス横で、人間様が落としていく米粒を狙っているシーンです。その馴れ馴れしい様子に、思わず、ボックス内に落ちていた米粒を外へ掃き出し、彼らの期待に応えてしまいました。きっと、彼らは思っているでしょう。
人間は実に扱いやすい。こうして、ちょっと可愛いポーズを取っていれば、必ず、俺たちの考えていることをしてくれる
まんまと、彼らの策略にはまってしまいました。
2008/9/10
この画像の中に、鳥らしき生き物がいるのですが、お分かりでしょうか。実は、妻の実家の、前日、稲刈りを終えたばかりの田んぼの上を滑空するツバメ(中央の黒い物体)です。カメラ自慢ばかりで恐縮なのですが、これが撮影できるのは、今までのコンパクトデジカメにはない、デジタル一眼レフならではの高機能のおかげです。
オートフォーカス設定にして、飛んでいるツバメに半押しシャッターでピントを合わせ、そのまま、ツバメを追います。そもそも、オートフォーカスとは、一度、画像内で決めたターゲットを、画像を飛び出したり、極端に遠くへ行かない限り、自動的に追い続け、ピントを合わせ続ける機能です。後は、タイミングを見計らって、シャッターを押すだけです。これは通常、今までのコンデジにもあったらしいのですが、あまりも物体が高速で移動する場合、その処理能力の限界から、「もう、どうにでもなれ」と言う計算結果になってしまうようです。また、デジイチのそれは、ズームを変えても機能しますので、かなり、便利です。
上の画像を拡大すると、こうなります。
ただ、「後はシャッターを押すだけ」とは言え、ツバメの場合、タイミングを見計らっている余裕はありませんが・・・
2008/9/15
先週9月9日、妻の実家からの帰り、日の入りまでには、まだ少し余裕がある夕方の5時前、高速道路の行く手の青空に、白い半月が浮かんでいました。
今年の中秋は9月14日、間に合うのかな?
その夜、雲のない空に浮かぶ半月をカメラに収めました。時間が経過しているせいか、帰りに見た月より微妙に太ったように見えます。実際、月の出と入で、変化があって当然なのですが・・・
でも、よく考えてみれば(よく考えなくても?)、太陽が月を照らす角度は一周360度、『半月=半分』ではなく、『半月=90度分=1/4』。月の満ち欠けは約29.5日、半月から1週間ほどで満月に至ります。それほど、心配したことはありません。
そして、昨日、残念ながら、月の出も見えなければ、その後も薄い雲が掛かってぼんやりです。
2008/9/15
12日深夜、急遽、息子が同僚数人と泊まりに来ると言う電話に、大慌てで部屋と寝具を用意したあと、最近、気になっていることがあったので、息子へメールを打ちました。
「先月、岡崎から来たお客から聞いた話だけれど、9月13日、岡崎でマグニチュード9.1の大地震が起きるとのデマ?が、まことしやかに広まってしまっている。マグニチュード、場所まで指定すると言う、ものすごいデマだけれど、もし岡崎で9.1ならば、三ヶ日も相当、揺れるに違いない。明日が楽しみ。兵庫に帰るのも、相当、困難になると思うので、覚悟して来るように」
返信が来ました。
「覚悟して行きます」
その日の夕方も、学校の帰りなのか、近くの中学1年(制服姿)の女の子が自転車を降り、突然、店に入ってきました。
「おばさん、知ってる? 明日、大きな地震が来るんだよ。気をつけてね」
心配してくれる気持ちは、とても嬉しかったのですが、既に承知済みです。それよりもデマが、ここ三ヶ日に広まっていたことには驚きました。
・・・えっ?
誤解しないで下さい。
ここが、三ヶ日の震源地ではありません。
デマの。
この噂は、よく当たると言う占い師の予言から広まったデマ(真実?)らしいのですが、果たして、13日、予言は見事に的中?しました。ただ、岡崎でもなければ、マグニチュード9.1でもありません。でも、とにかく、日本国内で発生しました。彼にすれば、この微妙な(大きな?)ズレは大したことではなく、地震が起こった事実が重要なのかもしれません。
う〜ん、確かに、地震があったと言えば、言えなくもない・・・
で、9月13日に日本で起きた有感地震は
09/13 03:18 岩手県内陸南部 震度1 M3.3 深さ11km
09/13 06:05 千葉県南東沖 震度1 M4.3 深さ79km
09/13 18:06 新潟県中越地方 震度3 M3.1 深さ9km
09/13 22:52 奄美大島近海 震度1 M3.5 深さ3km
ちなみに、14日は、もっと、多いです。
09/14 03:35 新潟県下越地方 震度1 M2.3 深さ9km
09/14 03:37 宮城県北部 震度3 M2.6 深さ7km
09/14 03:48 宮城県北部 震度1 M1.6 深さ7km
09/14 05:21 奄美大島北東沖 震度3 M5.1 深さ82km
09/14 05:47 奄美大島北東沖 震度1 M4.0 深さ67km
09/14 19:10 岩手県内陸南部 震度1 M3.4 深さ6km
今日、15日は、更に増えました。
09/15 01:05 岩手県内陸南部 震度3 M4.1 深さ10km
09/15 15:44 福井県嶺北 震度1 M2.5 深さ10km
09/15 16:51 宮城県北部 震度1 M3.4 深さ10km
09/15 16:53 十勝沖 震度2 M5.1 深さ30km
09/15 19:40 新潟県上越地方 震度1 M2.5 深さ20km
09/15 22:10 奄美大島近海 震度1 M3.6 深さ50km
09/15 23:04 岩手県内陸北部 震度1 M2.6 深さごく浅い
実は、12日の就寝前、少々、気になり始めて、眠れなくなりました。
大地震でオカメインコたちがパニックを起こし、ケージの中で暴れまわったり、
あるいは家具の下敷きにさせるのは、実に忍びない。
緊急地震速報が入った場合、真っ先に外へ飛ばしてしまえば、
きっと、地震の被害に遭うこともないだろう。
でも、今まで、人間に飼われていたオカメインコたちは、
果たして自分たちの力で力強く、生きていけるだろうか、
それが心配だ。
いやいや、その前に、夜は空に放すわけにも・・・、
いやいや、その前に、寝ている時に、どうやって、緊急地震速報を・・・、
いやいや、その前に、家具の転倒防止策を・・・、
いやいや、その前に、☆&♂¢♀∂∽・・・、
いやいや、ムニャムニャ・・・、zzzzz・・・
2008/9/18
「え〜、何でぇ?」
郵便物を手に、不思議そうな面持ちで、妻が戻ってきました。
ん? 何で今頃?
少し、心当たりがありましたが、もう既に忘れかけていました。実は一月ほど前、ここで紹介の
環水平アークの画像をasahi.comへ送りました。返信メールもなかったので、話題性に欠けると言うことで取り上げてもらえなかったのだと思っていました。画像自体、少し晴れ間が見えるものの、雨の後、流れ込んだ土で湖面が黄土色に染まり、あまり見栄えのするものではなかったので当然なのですが、わざわざ、封書で返信には、少々、驚きでした。早速、中身を確認すると、
先日は写真を送っていただきありがとうございました。
8月は首都高などでタンクローリー横転事故相次ぎました。紙面には反映されなかったものの、いち早く送っていただきました。また、富士山の初冠雪やゲリラ豪雨での雷など、気象に関する写真も数多く寄せられました。今後とも、ニュース写真を朝日新聞に提供くださいますよう、宜しくお願いいたします。
(以下、略)
更に、クオカード(500円)が同封されていました。ちょっと、得をして気分が良かったのですが、
『数多く寄せられてました』の人、みんなにクオカードとは、随分、気前がよく、驚きました。ただ、他の新聞社に提供されることを考えれば、より多くのニュースソースを自社に確保しておくことは、マスコミとしての財産に違いありません。
投稿に関する注意事項に、
『画像修正をしたものは認められない』旨の項目がありましたので、湖面の黄土色も、手前の陸部分が少し暗くて見づらい部分もそのままに送ったのですが、いずれにしろ、自分の提供したものが信用に足ると判断されたことは確かなようで満足です。
しかし、さすが、新聞社です。文章の冒頭にさりげなく、
『いち早く送っていただきました』の文字を入れています。新聞社にとって、
『新しい』が、最も重要なようです。2日後(今回の投稿)は致命傷だったに違いありません。
2008/9/26
今週は、定休日である火曜日が旗日で営業し、2週間連続営業になります。まだ体力的に余力のある若い頃は感じなかったのですが、いつしか、休日の重要性を身を持って感じるようになりました。それは体力的にも精神的にも影響しているようで、腰はヘルニアの兆候、気分も、どことなくイライラし、まるで、疲労が蓄積していくようです。
週一の買出しも最低限に抑える習性が身に付いていて、いつしか、冷蔵庫にある食糧は底を尽き、それを見るに付け、これまた精神衛生上、芳しからずで、と言うことで、閉店後、車で30分ほどのところにある、24時間営業のスーパーマーケットへ買出しに出掛けました。夜、訪れるスーパーは、品の数からして昼間と違った雰囲気があるのですが、それでも、ここ浜松周辺は自動車関連など多くの機械製造業関連の工場が多く、24時間体勢で稼動しているため、品切れが発生しないよう注意を払っているようです。
ところが、目玉コーナーである、入口を入って正面すぐにある山積みバナナコーナーには、バナナ1房も残っていません。どうも、納豆ダイエット以来のマスコミの煽りか、バナナダイエットに日本中が、再び、踊り始めたようです。今朝の新聞にも、
---(略)---
きっかけは、朝食をバナナに変える「朝バナナダイエット」。昨年から書籍やインターネットで紹介されていたが、今年から度々テレビで取り上げられ、「その都度、売り上げがはね上がった」(伊藤忠商事)。19日にTBS系列で放送された特集番組では、歌手の森公美子さんが「7キロ減量した」とされ、ブームに火を付けたようだ。
---(略)---
それにしても、マスコミの影響と言うのは計り知れません。と言うより、『踊る国民の心理が計り知れない』のかも知れませんが、一方、輸入業者は冷静です。ガセネタで頓挫した納豆ブームに学習したのか、静観する構えです。実際、今までも、『ココア』だ、『寒天』だ、『リンゴ』だ、『卵』だ等々と大騒ぎして、いつの間にか鎮火していた例は、枚挙に遑(いとま)がありません。
そもそも番組で取り上げた場合、『何キロ痩せた』は、痩せる本人の心理的作用(『痩せませんでした』は許されないし、恥ずかしい?)が大きく、あまり参考にはなりません。それに、特集番組は見ていないのですが、
『森公美子さんが「7キロ減量した」』は、森公美子さんには大変、失礼なのですが、元の体重を考えるに、大して、驚くべき事柄では・・・、ないのでは・・・
2008/9/26
デジイチの撮影の幅を示すシチュエーションとして、闇があります。とは言え漆黒を撮れば、単に黒一色なはずですが、実際には山向こうの街灯りが空に反射したり、何がしかの光源が存在しています。プラス、見えている人工的な光で夜の表現をするのですが、今、持っているコンデジ(Panasonic FZ2)の可能性を超える範囲になります。
撮影場所は猪鼻湖(これも浜名湖の一部)ではなく、そこを出た浜名湖です。マニュアル撮影で絞りF11、シャッタースピード30秒で設定し、ISOも最低値の100にしてノイズを抑えようとしたのですが、自動的に800になっていました。画像を小さくしているため、さほど気になるほどではありませんが、少しザラザラした感じです。もっと高価な大口径のレンズにすれば解消できる問題なのかも知れません。ただ、それは猫に小判、自分としては当面、手持ちのレンズを使いこなすことが先決事項です。
それと、もし、これから皆さんが真似しようと思ったら、ひとつ、覚悟しておくべきことがあります。カメラにとって、撮影する光以外は邪魔な光であるため、当然、カメラを設置する場所は光のない場所になります。暗闇でごそごそする訳で、知らない人から見れば、かなり怪しい行為です。通報されれば、パトカーがやって来るでしょう。まあ、「おまわりさんと知り合いになるのも良い経験だ」ぐらいの気持ちが必要です。
2008/10/1
昨日は曇りのち雨、折角の店の休みにと待ち構えたカメラも出番なしといったところです。それでも、この時期、是非とも彼岸花だけでも撮ろうと田んぼの方向へ向かいました。踏切を渡ったところで、ふと、踏切の風景を一枚納めようと、撮影位置を決めようとした時、見慣れないものが目に入ってきました。
白の彼岸花です。わずかに6本(茎)が畑の隅に咲いていました。多分、畑の所有者が植えたものと思われます。それにしても、雨水を含んだ白花は、赤花とは違った清らかさを感じさせてくれます。
2008/10/2
金田一少年 「誰だ!イモを食べた犯人は?」
オカメ1号 「絶対に、私ではありません」
オカメ2号 「もちろん、私でもありません」
2008/10/2
三ヶ日には三ヶ日スカイラインと呼ばれる、なかなか、洒落た名前の道路があります。スカイラインの名から展望の良さを想像されると思いますが、要するにメイン農道(ここから、細かく分かれて農地へ繋がる)と言うべきもので、自分が思うに、絶景部分は、ごく限られた区間になります。その中の、三ヶ日の主要部と猪鼻湖を見渡せる、自分お気に入りの場所からの眺望は、今まで何度か画像に出てきています。昼に見える絶景を夜景に置き換えればどうなるのか、実に興味をそそるものがあり、前々から訪れようと考えていたのですが、それを実行に移すことにしました。
空の白みも消え去り、月もなし。一歩、山に入れば、目に見えるものは車のヘッドライトに照らし出される世界のみです。図書館の上、少し高い場所に造られた火葬場を右に折れ、急勾配の坂を登って行きます。所々、道隅に枯れ枝、枯葉が積もる、スカイラインの名には程遠い、両サイドを樹木に挟まれた、右に左にくねる狭い坂道です。そこを抜ければ目的地なのですが、決して、人の歩く時間帯ではなく、もし、遭遇したならば、きっと、腰を抜かすほどの驚きに違いありません。
少し気味の悪い思いはしたものの目的地に到着です。車をUターンさせ、ライトを消します。眼下には百万ドルならぬ、百ドルほどの夜景が見えます。車を降り、三脚を据え、構図を決め・・・
それにしても、ここは寂しいところです。この時間になれば、車が通ることさえありえない場所です。撮影のため、車のライトを消したことで、自分のいる場所は、まさに闇、眼下遠くの町灯りが当たり、うっすら、うしろの山の斜面が判別できる程度です。そんな中、カメラのファインダーを覗いていると、妙に背後が気になります。何となく、背筋がゾクゾクするような気配を感じます。
と、その時、
トントン
どこか、ひんやりとした手の平の感覚を右肩に感じました。
ひぇ〜〜〜
うしろを振り向くことなく、カメラを置き去りにし、一目散に車に・・・
向かって走り出すに違いありません。もし、そんな状況になったならば・・・
2008/10/3
この時期、猪鼻湖には、平日にも拘らず、朝から釣り(ハゼ?釣り)人が集まってきます。地元の人間もいるのですが、路上や駐車スペースに停められた、それと想像できる車のナンバーの9割は『豊橋』です。朝からと言うよりも、夜もとっぷり更けた時間帯にも、必ず、光を放つ浮きが湖面に浮いているのが確認できることからすれば常時と言うべきかも知れません。
秋に入り空気が澄み、これから写真撮影も絶好の季節に入ります。今、所持しているレンズは2本、被写体に応じ、広角ズーム(18mm〜55mm)と望遠ズーム(55mm〜200mm)をこまめに付け替える必要があります。立ったままの姿勢では無理があり、アスファルトに膝を付け、安定した体勢を取ります。あらかじめ交換するレンズをキャップを少し緩めた状態で防潮堤(コンクリート)の上に置き、埃などがカメラ本体に入らないよう慎重に、素早く付け替えます。息を止め、集中し、やっと無事に交換完了です。ほっと安心し、
ふ〜
大きく深呼吸をすると、
ん?
姿勢を低くすることで、はっきりと認識できました。立った姿勢で、かすかに臭うアンモニア臭は、汚染された湖のせいではないことを。その臭気はしゃがんだ場所のコンクリートから発生しているのです。そうです。釣り人たちの闇に乗じた排尿の臭いだったのです。そして、それは、これから撮影する、あらゆる場所で確認することになるのですが、知ってしまうと、立った姿勢でも敏感に感じるようになります。車で1分も掛からない場所に、町民グランド、中学校の屋外トイレもあるのですが・・・、
犬猫より始末が悪い!
いずれにせよ、これは、浜名湖の汚染源のひとつであることは確かなようです。これでは、折角、カメラに収めた心地良い画像も、余分なことを想像してしまいます。
2008/10/10
シクラメンは暑さが苦手な植物です。夏越しは涼しい場所で保管するか、あるいは、すべての葉を落とし、鉢への水遣りを断ち、土ごと乾燥させ、球根が腐らないよう、風通しの良い、涼しい日陰に置き、9月の終わり、涼しくなった頃に、再び、水遣りを開始させる方法があります。葉をすべて抜き去り、乾燥させた球根が復活するものか、正直言って、少々心配で、今までは、数は少ないながらも、葉を残したまま、夏を越していました。
昨年、購入した、花弁に特徴のあるシクラメンが、
夏場に入ると、急に元気がなくなって来ました。そのまま、放っておいても萎れてしまうのは明らかでしたので、葉を抜き去り、水を断つことにしました。夏の間、時々、球根の上を指で押し、感触を確かめていたのですが、心もち、ぶよぶよしている(腐っている?)ようで、気持ちの半分は諦め、半分期待の実にヤキモキした3ヶ月でした。
彼岸が過ぎ、気温も下がり、いよいよ、水遣り開始です。「早く芽が出ろ、早く芽が出ろ」と念じながら10日間、微妙な変化が現れ始めました。腐ったような、こげ茶色の表面に、わずかに緑色の芽が現れ、徐々に大きくなっているようです。そして、ついに、むっくりと起き始めました。いよいよ、復活です。
次々と新しい場所に芽が出始めています。
一方、かつて店でアルバイトをしていた女の子(既に子持ちですが)から頂いたピンクのシクラメンは、今年で3回目の花を付けたのですが、こちらは葉を残したまま外(出来るだけ直射日光が当たらない場所)に置き、厳しい夏越しです。一向に萎れる気配はなかったのですが、暑さのせいか、葉は焼け、縮れ、悲惨な状態でした。それでも、涼しくなるに連れ、新しい葉が下から湧くように現れ始めました。そうなると、夏の間、焼けても縮れても、がんばって球根への栄養補給をした葉は、お役ごめんとばかり、枯れて行きます。これで、こちらも、4回目の開花を楽しむことが出来そうです。
2008/11/14
デジイチを手に入れ、それなりの知識を得るうちに、画像(写真)を見る視点が随分と変わってきました。基本的には個人的な感性(フィーリング)に帰するのは言うまでもないのですが、付随的に、写真としての完璧さを気にするようになりました。今までのコンデジに比べると、鮮明さが際立ってきたことに起因するのですが、ただ、それは、当然ながら、ボンヤリはボンヤリをはっきりと再現してくれます。要するに、緻密に再現してくれると言うことです。
そんな中、画面に水平(であるべきもの)が入る場合、その『水平』が、ものすごく気になるようになりました。実際、比べてみれば分かるのですが、『水平』が決まっている画像は、実に安定感があります。傾いている画像は、見る人に不安感を与えてしまいます。特に湖沼、海は、その不自然さが際立ちます。水ゆえに、こぼれ落ちる錯覚を覚え、それが不安に結びついてしまうからに違いありません。
ただ、人によって癖があるようで、三脚など使用せず(使用しても?)、手で持って構えた時、どうしても、左右、どちらかへ傾いてしまうようで、自分の場合、いくら、注意を払っても、右下がりになるようです。その範囲は3〜10度ぐらいで、三脚を使用した場合は、それほどでもありません。下の画像は、何となく傾いているようですが、山の斜面が傾斜しているだけで、ほぼ、水平を保っています。たぶん、実際には傾いているとは思うのですが、そんな時は、編集によって修正できます。フィルムカメラのフィルムに納められた画像と違って、デジタル画像と言うものは、随分と便利な代物です。
今、三ヶ日では、みかんの収穫が最盛期を迎えつつあります。
2008/11/22
切り倒してやればと思うのですが、放置されたままの姿は、『刀、折れ、矢、尽き果てた』落ち武者の如くです。ここ三ヶ日では、標高150mほど位まででしょうか、雑木林が広がっていた山の斜面のうち、日照条件など適地は、ことごとく、ミカン畑に開墾され、記念にと切り惜しんで残された大木も、ミカン畑にしたおかげか、山自体の保水力低下で、やがては、こうして朽ち果てる運命だったに違いありません。かつては、仲間に囲まれ、穏やかに過ごしていた大木は、いったい、何をか憂う、それは、まるで、泣き叫んでいるようでもあります。
2008/11/24
朝夕の風景写真は太陽をまともに撮るよりも、昇る前と沈んだ後に、良い色が現れることを再確認しました。何となく、幼い頃の記憶が蘇る思いです。更に、雲が存在することにより、様々な模様を作り上げてくれます。
この写真の日、実は西の空を雲が覆った状態で、とても、夕焼が発生するなどとは予想していませんでした。焼け始めた後、大慌てで湖畔に向かったため、日没から、かなり時間を経ていますし、青空のない(雲に覆われた)空です。曇でも夕焼が発生することを、デジイチに没頭するようになって知りました。
2008/11/26
「三度三度の炊事、あれって、本当に面倒だよなあ」
店の客が、ボソッと言いました。今まで連れ合いがしてくれたことを、自分がすべて、やらなければならなくなり、つくづく、その、ありがたみを実感した言葉です。今、妻を介護する立場になり、それをすべて受け入れる、その男性も立派だと思います。
その人が、店に飾った写真を見て、
「朝焼けが良いんだよね」
妻に認知症の症状が出てきて、一人にして置くことが出来ないため、今は行くことも叶わなくなった写真撮影を懐かしんでいるようでした。
最近、朝、目を覚ますと、カーテンを少し引き、露の付いたガラスを擦り、星が見えるかどうか確認します。日の出前の風景が、妙に気になり始めました。
明後日が新月の月の出
場所を移動し、20分ほど後の画像
空の深い青と地平線から上に、きれいなグラデーションを画像に納めることが出来ます。『早起きは三文の徳』とは、よく言ったものです。いやいや、三文どころか、かなり、得をした気分です。
2008/11/27
下で紹介の2枚をズームアップして撮ったものと、それより3日程前のものです。
新月間近に迫った月の円形の輪郭が見えます。(20秒露光)
油絵のような現実の風景です。そろそろ、渡り鳥が増え始めています。(1/5秒露光)
猪鼻湖を出た場所の夜明け前、空には二十五夜の月です。(1/4秒露光)
まだ、闇の中、車のドアの開け閉めの音を不審に思ったのか、撮影した場所の近くに住んでいる男性が、帰り際に声を掛けて来ました。
「鴨かね?」
「えっ?」
「鴨を撮っているのかね?」
「あっ、いえ、空ですよ」
「ほ〜、空ねえ」
見上げた彼の目線の先は黒一色の空。不思議そうな顔をしたまま、戻っていきました。
三脚を使用しての長時間露光により、黒い空は青く再現されます。
2008/12/4
「こんな工夫もあるんだ」と感心させられました。手間は少し余分になるけれど、原価は変わりません。たぶん、箱から取り出した時、お祝いされる人は、きっと、笑顔になると思います。家族や友人だけでなく、それプラス8人から祝福されている気分になるに違いありません。
昨日注文の、生クリームの誕生日ケーキは、お客の要望による特注で、持参した写真を参考に作ってくれと言われたケーキなのですが、今まで、生ゴミとして、ゴミ箱行きの部分を乗っけただけで大変身。おまけに、こちらとしてはゴミ減量化?
ああ、しかしながら、なんと残酷な話でしょう。最終的に、プラス8人は、それ以外のそこに集った人たちに食べられてしまう運命にあるのです。祝ってくれたプラス8人を食べてしまうとは・・・
6号生クリームデコレーションケーキ
2008/12/10
水中植物ではありません。
夕日だけでも絵になるのかも知れませんが、その周りの風景により、見る人の思いを、より膨らませることになります。夕日をどのように撮るのかの構想もなく、ただ、夕日を撮ろうと出発すると、夕日はあっという間に地平線の向こうに沈んでしまうことになります。まさに今回、夕日はきれいに沈みそうな予感だったのですが、『どこで』も、『何を』も決まらずの出発でした。その結果、タイムリミットに近づいた場所が、三ヶ日から20分ほどのところの伊目と言うところでした。ちょうど、夕日と東名高速道路の浜名湖に架かる橋が重なる位置になりそうだったのですが、それには、車から降り、自転車道をしばらく歩く必要がありました。その途中の鴨です。3羽が揃って、食事中です。
これが、橋の向こうに沈む夕日です。
2008/12/18
公営賭博が存在する意義は、人間が持つ射幸心の発露の場の提供と共に、国や自治体などの財源を生み出す手段(逆に赤字運営で財政圧迫もある)と言えるのですが、公営があるからと言って、裏の賭博がなくなることもない訳で、果たして、それが真に社会的に必要なのか疑問が残ります。宝くじ、競輪、競馬、オートレース、そして競艇、いずれにせよ、そこに足を運んだ人間は、トータルすれば搾取されているに過ぎないのですが、『自分は別』と思ってしまうところが、人間が持つ射幸心の悲しいところで、公営という言葉とコマーシャルから与えてしまう安心感により、間口を広げている現状を見れば、財政の助けになる以上に世にもたらす弊害の方が多いようにも・・・
ここ浜名湖にも、太平洋への出口付近に浜名湖競艇場があるのですが、ここで、選手としてボートに乗るには、資格試験に合格し、競艇学校で一年、訓練し、卒業することが必要です。その収入はA1級のトップクラスになると億を超す収入を手にすることも可能らしいのですが、ほんの一握りに過ぎず、その下にはA2級・B1級・B2級があり、賞金自体も低額になるのは当然で、才能がなければ500万にも満たない収入です。さらに体力勝負の世界ゆえの現役期間の短さもありますし、その後の進路も補償されている訳ではありません。
試験を受けるための条件は、かなり緩やかで、国籍、性別を問うことは無いのですが、身体的制限があります。男子の場合、身長が170p以下、体重47kg〜55kg、視力0.8以上が最低条件で、年齢は14〜21歳です。中学生も受験できますが、合格しても競艇学校に入るには中学を卒業していなければなりません。ただ、どちらかと言うと、イメージとしてはネガティブな職業のため、中学校の先生が、取り立てて薦めることはないと思いますが・・・
バリバリバリ
けたたましい騒音を放ちながら、湖面を疾走するモーターボートには2名が乗船、しかも、ヘルメット着用です。それだけ、危険なスピードと言うことでしょう。競艇学校の訓練生が教官からの指導を受けている様子です(たぶん?)。
モーターボートのスピードに合わせての流し撮りで、バックの風景を流して、ボートのスピード感を表現するつもりだったのですが、光量が多く、シャッタースピードは1/200秒、少し、バックがボケただけでした。
2008/12/25
奥浜名湖展望公園の展望台から見た景色です。手前の浜名湖の向こう、浜松の市街地が広がり、そのまた向こう、水平に光る黄色のラインが太平洋、遠州灘になります。確かに絶景なのですが、ただ単にそれだけのことで、プラスすべき被写体がない分、逆に、あまり面白みのない風景です。
尉ヶ峰(じょうがみね433m)への登山ルートの中継点らしいのですが、最近、偶然、その場所まで車で行けることを知りました。途中の険しい斜面で、真下に浜名湖を箱庭状態で眺めることが出来る場所があるのですが、目に留まった、『こちら奥浜名湖展望公園』の看板に、ついつい、終点(車で行くことの出来る)まで登ってしまいました。空気が澄み、雲がなければ、北東方向に富士山が見えるはずです。