【 スポンジケーキ(別立て) 】

共立てに比べ、老化が早く、日持ちに不安があるため、店ではほとんど作りません。
ただ、失敗する確率は共立てより低いので、初めてスポンジケーキに挑戦するという人には
作りやすいと思います。すぐに、使って食べてしまうと言うのであれば、十分でしょう。

共立てでも言える事ですが、生地作りで最も難しいのは、何と言っても、小麦粉を合わせるとき
でしょう。練りすぎず、かと言って、滑らかに合わさっていないのも不十分、よく言われる、「さっくり」、
これが、なかなか難しいと言えます。何度も挑戦するしか方法はありません。

◆ 基本配合(7号《直径21cm》丸型 1台)
・卵黄  3個
・卵白  3個
・砂糖  150g
・小麦粉(薄力粉)  150g
・バター(無塩)  75g
・バニラエッセンス  少々

◆手順
・ほぐした卵黄に半分の砂糖、バニラを入れ、白っぽくなるまで泡立てる。
(全体に細かい泡ができ、ふっくらした状態でOK、泡立て過ぎないように)
・卵白を泡立て、ホイッパーの筋ができるくらいで残りの砂糖を3回ほどに分け加え、
つやが出て、先が立つまで泡立てる。
・先の卵黄にメレンゲを半分加え、滑らかになるくらいに混ぜ合わす。
・ふるった小麦粉をぶつぶつが残らないように、かつ、さっくり合わせる。
・残りのメレンゲを加えます。
・溶かしバターをヘラで受けるようにして加え、生地が均一になるように混ぜます。
・後は、型に流して、170〜180℃のオーブンで25分、出来上がりです。
・焼き上がってからの要領は、共立てと一緒です。

◆注意点
・メレンゲは、できれば氷水ので冷しながら立てると、泡立ちやすいでしょう。
ある程度、立つまでは手を休めないのが肝心です。(パサついた生地になる)
・メレンゲを合わす時、泡をつぶしすぎると、焼きあがった生地に腰がなくなるし、
逆に残しすぎると、焼いた後、へこんでしまいます。

焼き上がりの見方は、焼きあがった中央部分を軽く指で押え、弾力があれば
OKですが、もし、初めてで、どんな具合か判断がつけられない場合は、焼きあがったと
思う時点で、中央に竹串を刺し、『生の生地が付いてこない』を判断にしてください。