【 カスタードプリン 】
俗に、カスタード(custard) ⇒ 牛乳・卵・砂糖を混ぜ香料を加えてクリーム状にしたもの
それを、プディング(pudding)にしたお菓子というのは、言うまでもないのですが、この『pudding』、
実際、英語における引用では、余り、いい例えには使われていません。
more praise than pudding ⇒ (実のない)から世辞
pudding head ⇒ ばか, のろま
日本で言う『ぬかみそ』的な扱いを受けています。
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作り方は至って簡単、甘い茶碗蒸といったところでしょうか。ただ、『す』が入らないように
蒸具合(実際には熱湯を張ったバットに乗せ、オーブンで焼く)だけ注意すればOKです。
砂糖の量を多くすれば、『す』は入らず、滑らかな舌触りになりますが、それでは、余り
意味がなくなって(甘過ぎる)しまうので、焼き加減で調整するしかありません。
しっかり焼けたかどうかの確認は、透明な容器であれば、側面を見て、小さな泡が出た
時点(状態を見て判断できるようになったら、その泡も出ない状態がベスト)でオーブンから
出せばいいのですが、陶器の器などで作る場合、それは不可能。バットを軽く揺すって、
プリン表面の揺れる弾力具合を目で判断するしかありません。
ただ、半焼き状態で、中心がどろっとした状態でも、これはこれで、おいしいお菓子です。
どちらかと言うと、完全に『す』が入ってしまったものと比べると、月とすっぽんの差、
失敗するなら半熟、それを何度か挑戦し、徐々に正常なプリンに近づけていくのが
賢いかも知れません。
◆ 基本配合(プリンカップ4〜5個分)
・全卵 3個
・砂糖 40g
・牛乳 170cc
・バニラエッセンス 少々
◆手順
・牛乳に砂糖を加え、人肌まで温め、砂糖が溶けた状態にします。
・別のボールで卵を解きます。
・そこへ温めた牛乳(砂糖入)を、ホイッパーでかき混ぜながら加えます。
・バニラを加え、一度、こします。
・器に分け、熱湯を張ったバットに乗せ、160℃のオーブンで約20分。
◆注意点
・生地をこす場合、余り目が細かすぎると、固まりが悪く、逆に、目が大きすぎると、
舌触りが悪くなります。
・バニラのほかに、リキュールを加えると違った風味が出ます。
・バターを加えたりする店もあるようです。
・牛乳の変わりに生クリームを多く使えば、いわゆる、『クレーム・ブリュレ』、
濃厚な味わいになります。