反省オカメ



動物が誕生したその瞬間から、生きるための行動を始めます。鳥は孵化した瞬間から、摂食と言う雰囲気を察知し、他のヒナを押し退けながら、口を大きき開け、そこに入る物を、とにかく、呑み込みます。まさに、生きるための衝動です。本能です。わが家のオカメも孵化2週間で親鳥から離され、人間のオヤジに育てられ、自分が大きくなったら、こんなオヤジになるんだと思っていても、オカメとしての本来の習性は、いやがうえにも備わっていきます。『飼い主に似る』ではありませんが、多少はオヤジっぽくなったとしてもです。

そんな中、オカメインコは、奇妙な習性を見せます。以下がそのポーズ、『反省(ごめんなさい)ポーズ』です。これはオヤジが教えた訳ではなく、オカメ自身が、自然と見せる仕草です。


はい!どうぞ!

ん?

おい!
実はこれ、オカメの飼い主であれば常識なのですが、通称、『カキカキして!』ポーズです。さらに無言の要求と言うか、頭を下げたまま、静止状態を続けます。まさに、『早くしろ!』と催促するかのようです。

勝手な想像ですが、どうもこれ、野生のオカメインコ同士のコミュニケーション、仲間の絆を深める行動のようです。猿同士の毛繕いといったところでしょうか。でも、裏を返せば、飼い主に心を許している証であり、オカメとの絆を深めるタイミングでもあります。こんな時は、そうです、掻くしか道はありません。

えっ? まんまと、オカメの策にはまってしまったって?

う〜ん、人間を、孫の手代わりに利用するとは、恐るべし、オカメインコ!

それにしても、実に気持ち良さそうで、まぶたを閉じたり、あくびをしたりします。人間様で言う、マッサージや肩たたきと言ったところでしょう。

社会保険庁や、かつての道路公団、お役所の外郭団体の人たちは特に、このマッサージがお好き?なようで、やたらとマッサージチェアーが話題に上がります。自分たちのフトコロを痛めず、税金や保険料を充てるのですから、ひょっとして、マッサージ以上に爽快だったに違いありません。なぜか今は、使われることもなく、ひっそり、倉庫の奥で埃をかむっていたりするのですが、何となく、ドブに捨てられた税金、保険料のイメージです。そんなにマッサージが好きならば、猿の毛繕いのように、お互いがマッサージをしあえば、疲れを癒し、お互いの親睦を深めることもでき一挙両得、さらに、国民の受けも良かったと思うのですが・・・