葦毛湿原

2003/06/10
12PM〜1PM

よく豊橋に出るのですが、いつも大きな看板の文字『葦毛湿原(IMOU BOG)』を横目に
通り過ぎていたのですが、今日、初めて、訪れてみました。

あいにくの、今にも降り出しそうな空模様の中、それでも、かなり、心落ち着く場所の印象でしたが、
少し、自分のイメージしていた湿原(尾瀬ヶ原)とは、当たり前ですが、規模も、雰囲気も
違っていました。正直、『ああ、これも湿原なんだ』の感想、山の傾斜面が湿原になっています。
一周、走ったら1分もかからない、小さな湿原ですが、この湿原も、自然の偶然が重なり、その結果、
出来上がったものに違いありません。

湿原までの木立の中、うぐいすが出迎えてくれますが、このうぐいすの鳴きっぷりが実に見事、
まさに、正統派『ホーホケキョ』、音程の狂いもテンポの突っかかりもありません。裏の藪にも、毎日
出没するうぐいすがいるのですが、このうぐいすの鳴きっぷり、お世辞にも上手とは言えない。
鳴く度にずれる音程、こちらが、こけそうになるテンポ、うぐいすの世界にも、こうも、上手い下手が
あるんですねえ。それとも方言?親の教え方?

子供の頃、追っかけたトンボって、こんなに人慣つっこかったんだろうか。カメラを20cmほどの距離に
近づけても、じっと、ポーズをとったまま動かない。
肩に止まり、そのまま一緒に歩いて移動、木の枝が肩に近づいたところでやっと離陸。
子供のときの記憶がよみがえります。


 

それと、もう少し、『色』を期待していったのですが、今日は、点在する『カキツバタ』だけでした。
現地の案内看板を見ると一年を通しての植物を紹介されています。湿原の規模が
規模だけに、咲き誇ったにしろ、圧巻までには至らないとは思いますし、総じて、その植物も
質素なものが多いようでです。ただ、心癒せる場所には違いありません。


この池は、湿原など、山から湧き出る水をためている調整池です。ここから、湿原まで私有地を通って、
徒歩10分程度、その私有地自体も半ば、湿原状態、何となく、じめじめしています。


【その後の裏の藪のうぐいす】2003/7/29

もうすぐ8月と言うのに、未だに、実に、へたくそな鳴き声で頑張っています。
そのせいかどうか? 鳴き始めて、かれこれ7,8年、彼女が見つからない?

まあ、何にしても、こんな騒がしい人里に居を構えてしまっては、いくら、鳴いても無駄なのでは・・・