【朝日新聞世論調査】 2003/07/22
昨日発表の朝日新聞の世論調査の発表によると、「プロ野球が面白くなった」と思う人が、
6割を越していると言う。「えっ、そんなに面白いの?」と疑問に思ったのだが、どうも、
面白くなったのは野球自体ではなく、ペナントレースの状況、要するに、その最大の原因は
阪神の快進撃。誰もが予想しなかった(ごく少数は『当然の結果』と豪語するが)変化を
6割の人が歓迎している。当然、全体の支持率34%の巨人ファンがうなずかなければ、
この結果は出ない。今回の結果を後押しする巨人ファン、なんと、5割が「面白くなった」と
評価している。
ただ、そこには、「たまには優勝させてやれよ」と言ったお情け的な心情よりも、今の世情に今の
阪神快進撃を二重写しし、閉塞感の漂う景気を「奇跡的に変化しろ、出来ないことはない」との
強い願いが込められているように感じる。
全体では3人に1人の割合の巨人ファンも、自民党支持者の中では、5割に上昇する。
『巨人ファン=安定志向』、その安定志向、自民党支持者の半数が、阪神快進撃を支持している。
【なぜ、プロ野球は面白くなくなったのだろう】 2003/7/7
セは今年は阪神で確定、それにしても巨人、松井がいないだけで・・・
野茂が大リーグへ行き、衛星テレビでの大リーグ中継が増え、更に、イチローが
行った一昨年からは、まさに、その中継は日常化、こうなると、いやおうなしに、
日本のプロ野球と大リーグを見比べてしまう。正直なところ、日本のプロ野球、
なぜか面白くない。なんでだろう?
ファンの大多数が巨人ファンで、テレビ放映で視聴率を取る為には、どうしても、
VS巨人となってしまう。悪循環(好循環)と言うか、子供の頃から圧倒的にテレビで
見ることの出来るのは巨人、他を見られる確率はその1/5、結果、巨人ファンが
増える(数というより、比率)。と言うことで、放送局は、視聴率を上げるために
巨人戦放映⇒ファンが増える⇒・・・
挙句の果て、放映権料等の潤沢な資金と圧力によるドラフト制度の捻じ曲げと
優位なトレード交渉。切磋琢磨する相手がいて、勝負と言うものは面白いのに、
初めから不公平を強いる。各球団の資金力の違いによる弊害は、何も、
日本のプロ野球だけに見られる問題ではなく、多かれ少なかれ、大リーグにも
見受けられる現象には違いないのだけれど、大リーグは、それを是正して、極力、
公平な力配分を試みようとしている。日本はそれがない。
スポーツと言うものは、正々堂々と戦う、要するにスポーツマンシップが不可欠、
勝つ為には何でもすると言う姿勢は人々を呆れさせ、スポーツに対する興味を
削いでしまう。巨人のわがまま(強いて言えば、オーナーの意向)だけ通し、
ますます、面白くないものにしているプロ野球の構図は、まさに自分で自分の首を
締めているようにしか見えない。
こうも偏った選手構成でのリーグ戦、普通に行けば、できレースのごとく、
安心して、大多数のファンの予想のごとく展開するはずなのだが、
分からないものですねえ。、辛辣な言い方かもしれませんが、裏を返せば、あれだけ、
毎年、選手を漁って、それでも、達成できないなんて、なんとも不甲斐ない。
【プロ野球の応援団って、迷惑行為?】 2003/7/7
昨年、サービス店会の巨人戦バスツアーの添乗で、名古屋ドームへ(中日VS巨人)。
内野、バックネット裏等は、おおむね、中日ファン、ライト側は中日応援団、
そして、割り当ての席はレフト側外野席(内野席のすぐ隣)は熱狂的な巨人応援団
の縄張り、2階、3階に行けば座れるのに、なぜか、通路を含め、ここに集結。
(リーグ、ペナント状況は、ほぼ、巨人の独走、10日以内にはマジック点灯かと
いった時期、試合は中日、谷繁のホームランで逆転、そのまま逃げ切り)
運悪く座った席は最後部、後は通路、そうなると後頭部は、黄色い声の小学生の
振るメガホンの絶好の餌食、何度、叩かれたことか。おまけに、頭の上は2階席の
床下部分が迫っていて、スコアボード、モニターも見えない。当然、外野席なので、
選手の顔も見えないし、ラッパ笛太鼓で打球音も聞こえない。これでは、
野球を見にきているのじゃなくて、お祭りを見にきているようなもの。
あの、応援の仕方って、高校野球の延長線上の産物?、負けたら、そこで終り
と言う試合ならば、自然と熱も入り、野球を楽しむと言うより勝敗にこだわり、
騒々しい応援になるのも致し方ないのだろうけれど、プロ野球の場合、
勝敗もさることながら、観客は、そのプレーを見に行く要素が大きい。
あの応援は、まさに球場の暴走族、はっきり言って迷惑行為。
随分、過去の話になるけれど、今のドームではないとき、一度、ナイーター
(これも、中日VS巨人)を見に行った時の記憶、ネット裏ということで、
今回とは位置が違うが、気持ち良さと言うか開放感が、昔のほうが優った。
今のドーム、人工芝を含めた球場の色合いは、原色に近く、見ていて疲れるし、
密閉された空間は、圧迫感があり、息が詰まりそう。
ドーム球場ということも大きな要因だったのかも知れませんが、
そんな中での大音響の応援合戦、ちょっと、耐えられません。
『Take Me Out To The Ball Game』↓
お馴染み、大リーグ、7イニング、ホームチームの攻撃前に、皆で歌う曲です。
カーリー・サイモン(かつて、ネスカフェのCMソングを、でも、ダイアナ・ロスの方が知られている?)
他の歌、演奏を楽しめます。軽快で、メロディも、どことなく懐かしさを
感じさせ、これを聞く野球好きの(アメリカ)人が、うきうきする気持ちも分かります。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/yosimune/takemeout.html