マドロス パイポ

2004/02/05

平成16年に入り、携帯電話契約数が8000万台を突破し、
平成8年1月の800万台の約10倍を8年間で達成しました。
1000万台ずつの増加もここ数年、鈍化を始め、
平成8年から年間1000万台増加が最近3年は800万、800万、
そして、ここ1年は600万の増加数となっています。

0歳の乳児から100歳以上のお年寄と言う事を考慮し、
すべての人口(平成7年国勢調査12560万人、平成12年国勢調査12670万万人)12700万に
対する8000万台は、かなりの高普及率と考えられ、これ以上、増えれば増えるほど、
その延び数が鈍るのは当然のことと言えます。

 只今、5人家族(含む自宅外通学者)の我が家は、
 息子、娘の各1台(計2台)は若者にとっての必需品、所持は致し方ないにしても、
 残る3人は、かたくなに所持を拒み、全国普及率60%強を大きく下回る40%を誇って?
 います。と言うか、商売柄、あまり必要性がないと判断しています(いました?)。

逆に公衆電話の設置台数は平成8年の80万台が、今年中には
半減の40万台(勝手な予想)を割ってしまう勢いです。
(平成14年11月の時点の調査で58万台、それも、過去最大の年間減少数10万台弱を記録)

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今、店で使用しているボックスタイプの軽自動車の他に、一台の普通乗用車を所有しているのですが、
平成元年生まれ、今年10月に15歳を迎える、まさに骨董に部類するクラシックカーです。
夫婦揃って質素倹約をモットーにしていて
(と言うか、携帯電話未所持同様、『せざるを得ない』と言うのが正しい?)、
ワンパクでもいい、丈夫なら、 古くてもいい、正常(機能)ならばと、かわいがっています。
我が妻も、「私、好きだよお、この車」と殊勝(本気で?)にも言ってのけます。
(別に『好き』と言われても、ひとつも有難くはないのですが)

走行距離もまだまだ8万km(年間平均5千km強)、それもディーゼルともなれば、
滅多に故障することもありません。一度、神経系統(変速機系統のプログラム基盤?)に
不具合が生じ、トップギアに入らなくなった事が一度(基盤取替で復旧)だけで、
心臓(エンジン?)は至って丈夫です。
まあ、少し、お肌(外装?)が曲がり角にさしかかってはいますが・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2月3日(火)は店の定休日、朝から乗用車で出かけていた我が妻が午後4時前に帰宅。

「さあ、行くよ」

「どこへ?」

「決まってんじゃないの、『ゴトー』」


昨年暮、我が妻のおばの葬儀で、20年以上前に買った礼服を着る羽目になったのですが、
・・・上着の前ボタンが掛からない、肩幅ピチピチ、ベストは着ること自体を諦め、
パンツも太もも部分、パンパン、ウエストも腹を無理矢理、引っ込め、
息を止めた状態で素早くベルトで締め上げ、
おまけにワイシャツの首周りはきつく、ネクタイをするために第1ボタンを掛けると・・・
くっ、くっ、苦しい。それでも、何とか装着完了。但し、

食べれません、

走れません、

しゃがめません。


そんな惨状を目の当たりにしていた我が妻、当初、

「ならば、ダイエット!」

と、服に体を合わせる荒行を提案する一方、
数日前、紳士服店の閉店(撤退)セールのチラシ、礼服8,000円にしっかり目を付けていたのです。
慈悲深さ、抜け目なさを兼ね備えた我が賢妻は、しっかり&ちゃっかり者です
(但し、人格の大部分を占めるのは元気(過ぎる?)者ですが・・・)。
何にしても気を使っていただき、ありがたや、ありがたや。


「そんなことなら他に買いたいものもあるので自分ひとりで行ってくる」

「そうなの。じゃあ、車のガスが少ないから、給油もね」

「らじゃあ(了解)


家から2km、猪鼻湖沿いにあるガソリンスタンドに寄り、燃料を補給し、再び、湖西市へ。
ところが、そのスタンドから2km、瀬戸(猪鼻湖の浜名湖への入り口)の信号での停車時、
エンジン音に、ほんの少し『ゴン、ゴン』と言う異常な音と振動が二度ほど混じるのを感じたのですが、
その時点では、それほど危機感は感じていませんでした。

更に、1kmほど進むと、今度は瞬間的、かつ断続的にエンジン停止が始まりました。
人間で言う、不整脈の状態で、「いよいよ、おかしいぞ?」と感じた次の瞬間、
切通の上り坂、峠少し手前で完全にエンジンストップ。

あれ?あれ?あれえ?

パワーハンドルの、そのパワー機能が停止し、突然、ハンドルに負荷がのしかかってきました。
まさに、突然死症候群?、心肺停止状態?、我が愛車の緊急事態発生にパニック寸前です。
路側に余裕のない片側1車線、左右への連続カーブの峠、
瞬時に「ここで停止はまずい」と判断、惰性を利用して何とか頂点を通過。
下りに入った少し先、左側路側帯にかなり余裕のある場所(ヨットハーバー前)、
そして、その先は再び余裕のない道路状況、ここしかない!と、重いハンドルを左に切り停止。
不幸中の幸いと言うか、路上停止だけは避けられました。


さあて、どうしようか

とりあえず、再びエンジンがかかれば、一安心



と、その場で10回ほど始動を試みたのですが、セルは回っても火が付かない。
車を降り、ボンネットを開け、腕を組み、「ウ〜〜ン」と、ひとつ、唸って、
確かに、そこに、エンジン一式があるのを確認して (当たり前!)、・・・・・・・・・・・

(しばし、沈黙)

・・・・・・・・・・・ 「ウ〜〜ン」、二つ目の唸りが入って・・・・・・・・・・・、お手上げです。


車に戻り、ドアを閉め、虚空を眺め、・・・・・・・・・・・・



冷静に、冷静に

じゃあ、次は何をすればいいんだ

JAFには加盟していないし、

いつも車検を頼んでいる業者は家のそばだし、

でも、ここは、家からそれほど離れていないし、

そうだ、一度、家に帰って、

いつもの業者に牽引、修理をお願いする、

うん、それが最善だな、

と、なると、そう、まずは家に連絡を取る、

うん、そうだ、そうだ

おおっと、でも、質素倹約がモットーの自分には

携帯電話という文明の利器がない、

ああ、何と言うことだ、

質素倹約がうらめしい、

絶対、必要だよね、携帯電話 ← そんなこと、今考えてどうなるんだ



後悔先に立たず、近くに公衆電話もなく、左にヨットハーバー、その向こうにレストラン、
でも、どちらも定休日らしく、人影もなければ、灯りも点いていません。
左手のその先は浜名湖、右手は雑草地。


歩くしかないか

空は曇ってはいるが、雨も落ちていない

時刻も5時前、暗くなるにはまだ少し間がある

風は冷たいけれど、これって、まだまだ、運が残っているってこと?



車を降り、公衆電話を探して歩道も途切れ途切れの道路右側を西に向かいました。
車と言うこともあり、防寒着など用意してありません。


冬の風はつらい


左手は浜名湖、入り江部分とは言え、何の障害物もなく、まさに寒風吹き荒ぶ中の行軍です。


とにかく、寒い


道路右側に点在する店( 佃煮販売 ⇒ うどん ⇒ 和食 ⇒ カレー ⇒ G・S )に
何となく公衆電話の予感が・・・・<下に続く>















ない!


更に進むべきか引き返すべきか迷っているうちに、どんどん歩は進んでしまい、
それと共に引き返す勇気はしぼみ、進む希望が膨らむ、
「休暇中、雪山の前での悪天候に迷い、『折角、来たのだから』と山に入り遭難してしまう」、
そうか、これが、その人間の心理なのかと、変に、自分で納得しながら西へ西へ。

そんなこんなで、右折、多米峠を越して豊橋方面、直進、湖西市中心部の信号地点、
歩道設置状況で、その時点、左側にスイッチした自分の、道路を挟んで向こう側の角に、
見覚えのある公衆電話を発見しました。早足+駆け足、実に走破2kmの道のり、
♪思〜えば〜遠〜くへ来た〜もんだ〜♪唄:金八先生、
やっと元気を取り戻した自分が、そこに、いました。

道路を横断しようと車の流れが途切れるのを待っていると、
その公衆電話の横の坂道を、小学生の集団が下りて来ました。
どうやら、上に小学校があるようです。

ところが、その小学生、電話ボックスに入って電話をかけ始めました。
その様子から、自宅に電話で迎えを頼んでいる風です。
それも、次から次へと電話するようで、ボックスの前に列を作り始めました。

『はぁ〜』、思わずため息が・・・・・・、
同時に、先ほど回復した元気も、急速に、レベルダウン。
その小学生の列の最後尾に立つ勇気もないし、
全員が電話をかけ終わるのを待つ寛容さもありません。
肩が少し落ち加減に、そして、うつむく自分が、自分で分かりました。


とにかく、歩こう


涙を拭き、勇気をふりしぼり、再び、歩き始めました。
その信号から、更に300m先、確かにあるはずです。



駅が、

そして、公衆電話が、

更に、どうでもいいけれど、交番も。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

20分後、やって来ました、
夫をあざ笑うが如く、
軽自動車をブットバシテ、
月光仮面 我が妻が。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


家に引き返す車の中、


「ガスは入れたの?」

「勿論、満タンだ、ガス欠じゃないぞ!」

「『軽油』?・・・だよね」

「?、そんなの、スタンドの常識、給油口に『軽油』って書いてあるし」

「でも・・・『軽油』って・・・言った・・・」

「?、ガソリンスタンドだぞ。仕事だろ。

そんなこと・・・絶対に・・・えっ、まさか?・・・・」




ひょっとして、・・・・・・


車を止め、Uターン。


でも、そんな、バカな、プロだぞ


動かなくなった乗用車の所まで戻り、助手席を探す。
伝票がない。あわてて、軽自動車に戻り、財布を開ける。


デッ、デッ、デッ、 出てきました!


デッ、デッ、デッ、 伝票が!





グァッ、グァッ、グァッ、 グァガソリン だぁ!


グァッ、グァッ、グァッ、 グァガーン、やられた〜〜〜


絶対ありえない、あってはならない現実に言葉を失ってしまいました。
(給油の内容確認することなくサインした自分にも・・・・)





教訓 その1 : 伝票に サインするのは 意味がある

教訓 その2 : ゼッタイ(絶対)に 必要だよね ケータイ(携帯電話)は

教訓 その3 : 忘れるな 車に傘と 防寒着

教訓 その4 : いつまでも あると思うな 公衆電話

教訓 その5 : 頑丈も(ディーゼル車) 食中毒(ガソリン)には かなわない







教訓 LAST(重要) : 小学生 なめて掛かると 泣きを見る


翌日、ガソリンスタンドのおやじさん、車を取りに行き、燃料交換して届けてくれました。

「大変申し訳ありませんでした。

お詫びにオイル交換しておきました」


車庫に入れようと助手席を見ると、もうひとつのお詫びの品が置いてありました。

パッ、パッ、パッ、パイポ?
(使い捨てタイプ、2本入、300円、オシャレに禁煙、マドロスパイポ!!)

その意味するところ、分かんね〜〜〜〜〜

おまけに、私、済みません 吸いません。

ただ、ちょっとだけ、マドロスって、・・・懐かしい〜〜!
(♪あ〜あぁ〜あ、みなとまち〜、じゅ〜う、さんばんち〜♪唄:みそらひばり

 以下、説明書き
 禁煙パイポから、おしゃれな “マドロスパイポ” 新登場。
 YOUNG感覚でファッショナブルに・・・・・・
 気軽に禁煙・節煙にチャレンジ!!



YOUNG感覚 ?

ファッショナブルだぁ ?


あ"ぁ〜、ますます、ワカ"ンネェ〜〜〜〜〜

プラスチック製のその代物、洒落た『マドロス』の命名とは裏腹に、お世辞にも、オシャレとは言えない。

  ----- マドロス [(オランダ語) matroos] -----
  水夫、船員、船乗り
  英語でsailorman、「 POPEYE is a sailorman 」、
  確かにポパイは、くわえているけれど、オシャレかなあ?
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下図は寒さと涙の行軍経路



電話(公衆)の上、波田小(なみだ[涙?]小学校)ではありません。
頭の文字が抜けています。正しくは『知波田(ちばた)小』です。下は広域地図。




礼服がらみの蛇足  2004/02/10

先週は、とんだ災難で目的を達成できませんでしたが、今週は、無事、紳士服『ゴトー』に
たどり着きました。残念ながら、特価8,000円の礼服はゲットできず、結局、倍の価格のものを
購入した訳で、かなりの損害(先週、その価格で、自分に体に合うものが存在しての話ですが)を
被ったことになります。でも、これで、以後、苦しい思いはしなくて済みそうです。

自分自身、慶弔時における服装自体、何のこだわりも持っていないのですが、我が妻は
『で、なければならない』と言い張ります。形式にこだわらなければならないとすれば、そもそも
洋装自体がそれに反していると言わざるを得ず、日本=和服着用でなければなりません。
洋服を着用する国々でさえ、礼服着用は、式典やパーティー会場での事であり、
婚礼、葬儀においては、失礼のない服装であれば問題ないようです。

業界の思惑に踊らされてしまったと言うか、婚礼、葬儀における、この極端な黒一色は
日本特有の風習のようで、決して、こうすることが正しいと思ってしている訳ではなく、
単に、皆がしているからと言う理由に過ぎません。いわゆる、一昔前、よく言われた、
『赤信号 皆で渡れば 恐くない』、まさに『個性のない日本人』の産物のようにも思えます。

それを、引きずっているのかどうか、『こだわらない』と言った自分を含めて、
皆と一緒の格好をすることに安心感を持つのは、これまた、日本人特有の
性格なのでしょうか?

ただ、それも、若い世代では、少しずつ変化してきているようです。
『で、なければならない』は、時代と共に変化していくもので、
決して、『で、なければならない』では、ないのです。 なんのこっちゃ

パイポの画像  2004/02/27
ついに、新しいデジカメを購入しました。
撮影第1号がこのパイポ、実に美しい?



家電量販店を回ったり、デジカメメーカーのホームページ、あるいは通販のページなどを
比較し、価格、機能などを検討した結果、掘り出し物を見つけました。
PanasonicのLumix FZ2、光学12倍、デジタル3倍ズーム、200万画素
写真ももっぱらパソコン編集と言うことで、200万画素以上はあまり必要ないし、
何よりも価格、量販店価格での45,000円以上が29,800円、
それもボディの色が白いと言うだけでブラックより5,000円ダウン、
即座に飛びついてしまいました。勿論、新品です。

カメラ販売の業界には中野価格と言うのがあるそうなのですが(東京中野)、
その価格の基準となるのが、今回、購入した店『フジヤカメラ』と言うことです。
要するに、価格で、そこに太刀打ちできる店はないのではという噂?らしいです。