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10月24日(金)

 行ってきました。『ウーマン・イン・ブラック』

 感想・・・・怖かった・・・・。

 そりゃもう、本気で怖かった。

 顔がこわばっちゃうぐらい、こわかった。

 またさ、私の右隣から壁までがずっと、空席だったんよ。

 んでもって、左と上にスピーカー・・・・。

 一番後ろの席だったということもあって、身を乗り出しているところに音響が・・・。

 思わず、ぴくってなって、「キャッ!」って言っちゃったよ。

 本当の恐怖は、想像の中にある。

 ものすごく、客に想像力をかきたてさせる舞台なのよ。

 登場人物は、2人。

 最初、舞台の上にあるのは、椅子と洋服掛けと、籐の箱。

 それが、時にいろいろなものになる。

 藤の箱が椅子になったり、馬車になったり、机になったり、ベッドになったり・・・・。

 何も見えないところに、あるような錯覚をさせる。

 服なんて、着替えたりはしない。

 上から羽織ったり、帽子をかぶる程度。

 あとは、最小限の音響と、最小限の照明。

 斎藤晴彦さんが、声のトーンや口調を変え、いろいろな人間を演じる。

 想像力を散々にかきたてたところに・・・・。

 ぐはっ!!

 心臓に悪い(><)

 一度観ているだけに、冷静に観ることができるかと思ったけれども・・・。

 やっぱり、引き込まれたよ。

 斎藤さんの、『演技が下手な演技』ですら、観客をあきさせない。

 タカヤのオーバーアクションすら、劇中劇ということで、納得させる。

 ひたすら、この2人に引きづりこまれる。

 もう、この一言につきるしかない。

 怖かった・・・・・・・。

 もう一度みたい。

 ううん。一度言わず、二度三度。

 2度目だからこそ、怖いと思ったシーンもあった。

 

 

 うーん。うーん。

 二人とも、滑舌がはっきりしているのはいいんだけど、セリフが少しはやい。

 ちょっと、ついていけないところが、あった。

 まぁ、ぜんぜん困るシーンでもなかったんだけどさ。

 前回もそうだったのだけれども、タカヤがどう移動したのかが、わからないシーンがある。

 子供部屋に行こうと、階段昇って一番上まで昇ったかと思うと、次の瞬間には舞台に飛び出してくる。

 代役か、滑り台使っているとしか思えない。

 でも、あのシルエットはタカヤだよ。

 代役とは思えない。

 じゃあ、やっぱり、滑り台なのかな?

 でも、滑り台だとしたら、かなりの急勾配だよな。

 ゴンドラとかなのかな?

 不思議なんだよなー。

 

 さっきも書いたのだけれども、私、後ろの端だったのね。

 でも、タカヤがどんな表情をしているのか、わかった。

 これも、愛の力ねっ。

 

 やっぱり、『あの人』・・・・・・・・すごいなー。

 『あの人』の登場って、私の側だったのよ。

 私の左に座っていた人が、ギョッとして息を呑んだ気配を感じて見たら・・・。

 いるよー。

 横に『あの人』立っているよー。

 ぜんぜん気配感じなかった。

 しかも、動くとき、音してないよー。

 気配ないよー。

 すーーーーーーーって動くの。

 舞台上でも、最後以外は、気づかなければ、存在感ないんだけどさ。

 気づくと、気になって仕様がない・・・・。

 どうでもいいけど、最後の方で、ゆり椅子が揺れているシーンがあるのね。

 私、みちゃった。

 『あの人』が、薄明かりの中、一生懸命ぎっこんばったん勢い良く漕いでるところを。

 そして、タカヤが振り向く直前に、すたこらさっさと、どいて幕に入るところを。

 やけに、人間くさかった。

 なんていうか、間抜けだった。

 確かにさ、どいた後の揺れ具合は、誰もいないのに、勝手に揺れているっていうぐらいなのね。

 前回は、どいた後に、揺れているのに気づいて、怖かったんだけどさ。

 見ているだけに、笑ってしまった。

 あれさえなければ、怖い人だったのになぁ(爆)