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11月9日(木)

 昨日の夜、いつも元気な、月桂樹さんが変だったの。

 月桂樹さんの入れ物って、蓋の無くなった水槽の上に網を置いて、その上に、ガラクタ入れを置いているのだが。

 彼は、自力で網をどけることができたのだ。

 網の高さなんて、背のびしてやっとぐらいだっていうのに、何故か網どけて脱走するのだ。

 いまだに、どうやって、網を動かすことができたのかは疑問だ。

 まぁ、それはさておき。

 寝ている時をみたことがないといっても過言ではないくらい、動き回っている彼が、動かない。

 ご飯をあげても食べにこない。

 不思議に思って、抱っこしてみた。

 抵抗が全くなかったの。

 外見には、全く異常はないのに、何故か歩けなくなっていたの。

 口もとにご飯もっていっても、食べる元気はない。

 水で口をしめらせてあげると、もぐもぐはしていた。

 そのまま、水槽に戻すのはいやだったので、私のベットの中に入れたの。

 あお向けに寝て、胸の上に、月桂樹さんを乗っけて、頭を撫でてあげていた。

 んで、私、寝てしまったらしいのよ。

 3時間後、そのまま、私の胸の上で、冷たくなってました。

 最初、信じられなかった。

 月桂樹さんがどんなに強いって、そりゃあ、1日ベランダで過ごしたって、元気だったんだよ。

 他のハムスターさんは、逃亡しても、必ず私の部屋にいるのに、彼はいつも、部屋の外にいた。

 台所で、イエネズミのように、つまみぐいしまくった形跡残してくれて。

 我が家で一番野生に近い、ネズミさんでした。

 それが、こんなにあっけなく、死んでもいいのかな?

 本当に、本当に、突然だったんだよ。

 昨日の朝は、網よじのぼって遊んでいたんだもん。

 なのにさ。

 何が起こったか、全くわからないまま、死んじゃうなんて。

 ずるいよ。

 突然だよ。

 何でよぉ。

 わけがわからないまま、布団であっためつづけてみた。

 でも、冷たいものは、冷たいまま。

 突然、目の前を茶色い物体が走っていった。

 そうか。月桂樹さん、元気になったか。

 おーおー、布団越しに、私の体の上走っているー。

 って・・。

 んなわけあるか!!!

 飛び起きて、とっつかまえてみた。

 まぎれもなく、布団の中の冷たいものも、手の中のあったかいものも、おんなじキンクマ。

 ・・・・・・・紫式部・・・・・・。

 おい。あんた・・・・。

 どこいっていたんだー!!

 こっちはなー、こっちはなー、心配したんだぞー!!

 まさか、隣りの家に、「すみませーん。お宅の猫がハムスターつかまえませんでしたか?」なんて聞けないし。

 どこにも、生きている形跡ないし。

 なーのーにーあーんーたーはー!!

 でもま、おかげで、少し元気になりました。

 うんうん。

 泣いてたら、月桂樹さん浮かばれないよね。

 リリさんの隣に埋めて来ました。

 明日は、スナフキン親子がうちにきます。

 よーし!!

 朝から大掃除よぉ。

 一歳の子供が走りまわれる家を作らないとねっ!!