LIVE IN EUROPE 1979 / URIAH HEEP (Castle/RAWLP 030)

Side-1
1.EASY LIVIN' (HENSLEY) "FREIBURG"
2.LOOK AT YOURSELF (HENSLEY) "LUDWIGSHAFEN"
3.LADY IN BLACK (HENSLEY) "LUDWIGSHAFEN"
4.FREE ME (HENSLEY) "OFFENBACH"

Side-2
1.STEALIN' (HENSLEY) "LUDWIGSHAFEN"
2.THE WIZARD (HENSLEY / CLARKE) "LUDWIGSHAFEN"
3.JULY MORNING (HENSLEY / BYRON) "LUDWIGSHAFEN"

Side-3
1.FALLING IN LOVE (HENSLEY) "LUDWIGSHAFEN"
2.WOMAN OF THE NIGHT (BOX / KERSLAKE / LAWTON) "LUDWIGSHAFEN"
3.I'M ALIVE (LAWTON) "HAMMERSMITH"
4.WHO NEEDS ME (KERSLAKE) "HAMMERSMITH"

Side-4
1.SWEET LORRAINE (BOX / BYRON / THAIN) "HAMMERSMITH"
2.FREE'N'EASY (LAWTON / BOX) "HAMMERSMITH"
3.GYPSY (BOX /'BYRON) "LUDWIGSHAFEN"

 Lawton脱退の7年後の1986年になって発表されたFallen Angelツアーの模様を収録した2枚組ライヴ盤。 翌年にはCDでも発売されたが、収録時間の関係で上記の曲順から"WHO NEEDS ME"がカットされた13曲が収録された。 私は初めにこのCDを入手したので、元々13曲なのかと思ったが、"I'M ALIVE"が不自然にフェードアウトされていた のと、ブックレットの解説の「"WHO NEEDS ME"のスタジオ・バージョン収録の"FALLEN ANGEL"云々〜」というくだり から変だ思ったら実は上記の通りだった。
 このCDは、私がLawtonにのめり込むきっかけとなった思い出深い作品なのだ。私は元々Lawton時代のHeepを リアルタイムでは体験していない。「対自核」でぶっ飛んで以来Heepファンを続けていたが、"Sweet Freedom"から ついていけなくなり、当時は(今もだが)Wishbone Ashに狂っていた。'77〜'79といえば大学でバンドを組んでAshの コピーをやっていた頃だ。音楽雑誌は読んでいたのでHeepが作品を出したことは知っていたはずだが、全然聞かな かった。今考えると実に惜しいことをした。もしLawtonのHeepを聞いていたらコピーしただろうか。自分では到底 歌えないので、歌のうまそうな奴をスカウトしてヴォーカルに仕立てていたかも・・・等と考えると結構楽しい。
 このCDと出会ったのは'93年である。仕事でボストンに行った折にマーケットプレイスの中にあるCD店でHeepの カテゴリーにあったのを見つけ、名前の懐かしさから買ったものだ。ちなみに値段は$9.99だった。実にアメリカらしい。 出張中は聞けなかったので、帰国してから聞いてみてLawtonのヴォーカルの素晴らしさにぶっ飛んだ。特に"Free Me" は一発で気に入ってしまった。こんな良い曲が入っているアルバムならと"Innocent Victim"を買ったところ、これまた 素晴らしいアルバムで、あとはズブズブと深みにハマっていったというわけだ。実はLawtonのヴォーカルを聞いたのは これが初めてではなかった。その半年ほど前に"Firefly"の国内盤CDを買っていたのだ。しかし、そのときはそれほど興味を 引かれなかった。Lawton三部作の中でもベストと言われることが多い"Firefly"を「跨いで」しまったのは不覚だったが、 裏を返せばそれだけ"Free Me"が魅力的だったということか。
 本作でのLawtonは三部作からの曲に加えて"Easy Livin'","July Morning"等の定番曲も歌いこなし、ステージでの 実力を見せ付けている。音質はやや粗いが、生の興奮が伝わってくる好盤だ。LPジャケットはKen HensleyとMick Box に占領されてLawtonの姿がないのが残念(Leeまで出ているのに・・)。2000年にはボーナス付のリマスターCDで 再発されている。

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