REUNION '12

"Les Humphries Singers Reunion"は2011年にグループ名を"Les Humphries Singers"に戻し、2012年にアルバム"Forever Young"を発表した。Lawtonは不参加。
参加メンバーは表ジャケ写とブックレットの写真で人数が異なるのでややこしいが、ブックレットの写真では左から
・Tina Kemp-Werner
・Marvin Broadie
・Chele Aguilera
・Jurgen Drews
・Judy Archer
・Ivonne Ballinas-McLachlan
・Peggy Evers-Hartig
の7人。

表ジャケ写では、それに加えて右から、
・Ricky Berger
・Jay Jay van Hagen
左端下の女性が
・Victoria Maldi
と思われる。他にも以下の2人が参加したという情報があるが、ジャケ写にも登場しておらず未確認。
・Alo Key
・Jonas Lemberg

Forever Young
(Universal Music/LMGM011)

1.Forever Young
2.Love Until We Die
3.One
4.City Of New Orleans
5.Far Far Away
6.Give Me A Chance
7.We Need A Little Bit More Love
8.With All My Heart (Shalala)
9.Never Ending Song Of Love
10.Somewhere Over The Rainbow
11.Yes We Can
12.Bad Romance
13.Escuchame

内容の方は、意外なカバー曲を織り交ぜたバラエティに富んだ内容になっており、聴き応えがある。まずタイトル・トラックの1曲目"Forever Young"はRod Stewartのカバーで、RodはBob Dylanの同名曲から着想を得たことを認めDylanを作者のクレジットに加えている。 3曲目の"One"はU2のカバーで、ヨーロッパ各国で大ヒットを記録したナンバーだ。4曲目の"City of New Orleans"はSteve Goodman作のカントリー・フォーク・ソングで、シカゴからニューオーリンズまでの列車の旅を歌っている。様々なアーティストによりカバーされておりドイツ語版も存在するが、ここではオリジナルの英語版で歌っている。 9曲目の"Never Ending Song of Love"はDelaney & Bonnieのカバーで、Bonnie Bramlettをフィーチャーしている。10曲目の"Somewhere Over The Rainbow"は説明不要の超有名曲。そして12曲目の"Bad Romance"はLady Gagaの大ヒット曲で、思い切った選曲に感心する。 その他の曲は本作のプロデューサやメンバの作による作品であるが、楽曲、アレンジ、演奏等のいずれもクオリティが高く、Les Humphries氏亡き2012年に於いて(2007年死去)なおThe Les Humphries Singersを名乗りながらも、往時のヒット曲に頼ることなく新たな境地に挑戦する彼らの心意気を感じさせられる傑作に仕上がっている。

戻る