The Family Singers(CBS/S 64 607)

Side 1
1.My Sweet Lord (G.Harrison)
2.He Ain't Heavy,He's My Brother (Atalano/Tom Cogbill)
3.White Bread (Humphries)*
4.Bridge Over Troubled Water (P.Simon)
5.Little Things (Humphries/Bilsbury)
6.River Deep Mountain High (Ashford/Simpson)*

Side 2
1.Put Your Hand In The Hand (G.McLellan)
2.This Old Man (Humphries)
3.Holly Holy (Neil Diamond)
4.Jesus Christ Superstar (Tim Rice/Andrew Lloyd Webber)*
5.All My Searchin' (Humphries)
6.Oh Happy Day (Humphries)*

Les HumphriesがプロデュースしたLHSの覆面バンド。全12曲のうち、4曲をLawtonが歌っている。Side1-3"White Bread"は LHSのLP"WE ARE GOIN' DOWN JORDAN"収録のオリジナルよりもアップテンポでソウルフルなLawtonのヴォーカルを 聞くことができる。このFamily Singersのバージョンはシングルカットもされた。Side1-6"River Deep Mountain High"は LHSの"Live In Concert"に収録されているライブ・バージョンのスタジオ版という趣で、同様なアレンジで演奏されている。 Side2-4"Jesus Christ Superstar"はLHSのメドレーLP"SINGING KALEIDOSCOPE"のトップを飾る"Jesus Christ"のフル・バージョン。 Side2-6"Oh Happy Day"はThe New Freedom SingersのLP"PUT YOUR HAND IN THE HAND"にも収められたゴスペル・スタンダード。 NFSはとはまた一味違った雰囲気がある。他の曲はJimmy Bilsburyが歌っているが、ジョージ・ハリスンのマイ・スィート・ロード、 S&Gの明日にかける橋などのポピュラーな曲も是非Lawtonのヴォーカルで聞きたかった。"This Old Man"はオリジナルは Lawtonがリード・ヴォーカルでサビでBilsburyと掛け合いを演じていたが、本作では役どころが入れ替わって共演しているのが面白い。
本作の製作に至ったいきさつはどのようなものだったのだろう。そう思ってジャケットのクレジットを見ると、まずレコーディング・データに ぶっ飛ぶ。"Recorded at the CBS Studios in London July 6th 1971".何とたった1日で収録したのだ。しかもLondonで!。 LHSのロンドン公演の合間にレコーディングした1日仕事のアルバイトだったのだろうか。それともLHSのアルバムのための リハーサルをCBSが勝手に録音してリリースした・・などと考えると謎が深まって益々楽しい。ちなみに私のLawtonファン仲間が Lawton本人にFamily Singersのことを聞いたら「知らない」との答えが返ってきたそうだ。あれだけハードにレコーディングしていたら、 Humphriesの命ずるままに(?)歌っていた個々のメンバーは、今やっている仕事が何のためのものかなんて分かっていなかったのかも知れない。

*:Vocal By John Lawton.

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