「岳人」(東京新聞出版局発行、http//www.tokyo-np.co.jp/gakujin )への連載内容
「登山における法的責任」 2003年10月号
「山の法律学」
2004年1月号
はじめに
仲良しグループの事故
2004年2月号
置き去りによる事故
岩稜からの転落事故
単独行での事故
2004年3月号
雪崩による事故
雪山の縦走中の事故
2004年4月号
大学山岳部の冬山の事故
2004年5月号
冬山講習会での事故
落石事故
2004年6月号
岩登り中の滑落事故
ゲレンデでの岩登り中の事故
2004年7月号
沢登り中の事故
登山ツァーの事故
2004年8月号
海外登山中の事故
海外のトレッキング中の事故
2004年9月号
リーダーの権限と責任
2004年10月号
山岳事故における刑事責任
登山用具の欠陥その1
2004年11月号
登山用具の欠陥その2
2004年12月号
登山道の整備不良による事故その1
2005年1月号
登山道の整備不良による事故その2
登山道における衝突事故
地図の間違いによる事故
2005年2月号
捜索救助費用の負担者
2005年3月号
救助活動における注意義務
最後の食料と山岳事故
デポ品の盗難と山岳事故
2005年4月号
山は誰のものか
2005年5月号
岩場の使用禁止問題
ルートは誰のものか
2005年6月号
自然保護
2005年7月号
山岳事故と保険
2005年8月号
交通機関の遅れによる損害
説明と異なるツァー登山
ツァー登山におけるキャンセル料
ツァー登山業者の倒産
2005年9月号
メルボルン事件の教訓
海外登山での事故
外国登山と自己責任
2005年10月号
登山口へのアプローチでの自動車事故
山岳事故における危険性の認識
2005年11月号
登山と休暇
登山と転勤
登山とペット
山岳団体の法人格
2005年12月号
登山と自己決定
登山と法律
2006年1月号
山行中の物損事故
岩登り中の巻き添え事故
冬山での巻き添え事故
2006年2月号
トップロープでの事故
2006年3月号
確保中の事故 山岳地帯
確保中の事故 ゲレンデ
2006年4月号
冬山登山における危険の承認
2006年5月号
冬山講習会における危険の承認
2006年6月号
ガイド登山における危険の承認
雪山でのガイドの道迷いによる事故
2006年7月号
公募登山における道迷い
登山中の落石事故
2006年8月号
登山中の落雷事故
仲間同士の登山における注意義務
2006年9月号
危険の引受法理
2006年10月号
免責同意書の効力
救助義務
2006年11月号
自然保護と登山の規制
2006年12月号
引率登山と自主登山
法的紛争と人間関係
現代社会と登山
「続・山の法律学」
2011年1月号
登山道の管理1
2011年2月号
登山道の管理2
2011年3月号
山の管理について
2011年4月号
トムラウシの事故
2011年5月号
ツアー登山について
2011年6月号
登山引率者の責任1
2011年7月号
登山引率者の責任2
2011年8月号
登山形態と自己責任
2011年9月号
予見可能性について
2011年10月号
法的紛争の回避
2011年11月号
登山の区別と法的責任
2011年12月号
リスクと登山の安全性
2012年1月号
山岳救助ヘリについて
2012年2月号
救助活動の法的問題
2012年3月号
登山講習会
2012年4月号
登山参加者の関係
2012年5月号
ナイロンザイル事件
2012年6月号
登山用具の安全性
2012年7月号
尾瀬の売却問題、登山の規制
2012年8月号
山の管理
012年9月号
登山パーティーの形態と事故
2012年10月号
冒険と刑事処分
2012年11月号
リスクの回避
2012年12月号
事故の予測
2013年1月号
登山と自己決定
2013年2月号
万里の長城での遭難
2013年3月号
積丹岳事故について
2013年4月号
民間人の救助活動
2013年5月号
白馬岳ガイド登山事故
2013年6月号
事故の予見
2013年7月号
クライミングの法的問題
2013年8月号
世界遺産、富士山
2013年9月号
登山規制と法文化
2013年10月号
良好な登山環境
2013年11月号
人工壁の法律問題
2013年12月号
今後の登山の法的課題
「快適登山ノート」 (一部執筆) 「岳人」2007年5月号別冊
「登山の法律学」 東京新聞出版局 1700円、1155円(電子書籍)
雑誌「岳人」に3年間連載したものに大幅に加筆したもの。登山におけるリーダーの法的責任、登山用具の欠陥、登山道の瑕疵、捜索救助費用、旅行会社の責任、山岳地帯の所有権、自然保護の問題などを取り扱っている。
人間が危険なことを行う時、自己決定と自己責任のあり方はどうあるべきか、社会における自己決定と自己責任のあり方と登山におけるそれはどのように関連しているのか、日本で自己決定と自己責任(特に、自己決定について)が軽視されるのはなぜなのか、という問題意識がこの本の根底にある。そして、教育、政治、文化、文明などが人間の考え方や価値観の形成に大きな影響をもたらしていること、現代社会が抱える問題の背景にあるものは何か、これらを解決するうえで、「自然」がこれからの展望のキーワードになるのではないかなどの問題意識がある。人間は、自分たちが作り出した文化(法律もそのひとつである)によって、自らを不幸に追いやっているような気がする。人間が「考える動物」である以上、科学技術や文化は発展していくのだろうが、何のためのの技術であり文化なのかということが、絶えず問われる必要がある。
「判決の影響と今後の課題」 「岳人」728号
大日岳雪庇崩落事故に関する富山地裁判決についての法律的な観点からの解説
「ツアー登山の安全性を考える」 「岳人」747号
2009年のトムラウシの遭難事故をふまえて、ツアー登山の危険性と限界について検討した。
「登山リーダーのあり方」 「岳人」784号