ワインの保存
ワインは家で寝かせてもおいしくなる?!
とあるワイン好きの人が、高級ワインを買って、マンションの部屋にため込んでいた。
「寝かせておけば、おいしくなるぞ。」
おいしいお酒を飲む日を楽しみに、コレクションは着実に増えていった。
ある夏、家族揃って2週間ほど海外旅行に行くことに。帰ってきて、コレクションの1本を開けたところ、まずくてとても飲めたものではない。まさかと、次々にコレクションを試してみたが、1本残らず変質して、台無しになっていた。保管法がなってなかったのである。
買い置きのボトルを保存するときは、以下の点に注意してください。
家の中でいい場所が無いときには、温度を一定に保つために、新聞紙に包んで寝かしておくのも手です。
先の男性はこの大失敗をこりて、一大決心して、地下に条件の整ったワインセラーのある一戸建ての家を建てたそうです。
保存といえば、いつも迷うのが、飲みかけのワイン。栓を開けたら、その場で飲み終えるのがベストですが、一人で飲むときは、フルボトル1本はそう飲みきれない。1日でもおくとまずくなってしまいそうで気になるが、2〜3日なら、そう極端に味が落ちることはありません。コルク栓を逆さにして、しっかり栓をするか、蓋付きの容器、あるいはデカンタなどに移して、アルミ箔できっちり密封しておけば大丈夫です。
ダイヤモンド
良いワインにはダイヤモンドが入っている
宝石の美しさは、古今東西、人々を惹きつけてやまない。その美しい宝石が、ワインの中にも隠れているのだ。
お手元に白ワインがあったら、ちょっと光にかざしてごらんなさい。キラキラ光るものが見つかったかなぁ?
実はこのキラキラの正体は、酸性酒石酸カリウムの結晶である。もともとワインには、酒石酸が含まれている。それが、同じワインの中のミネラル成分のカリウムと結びついて、酸性酒石酸カリウムとなる。 ところが、この物質がワインに溶けにくいために、ワインを冷やしておくと結晶化してしまうのだ。石のように見えるので、一般的には酒石と呼ばれている。
人体には全く害はないので、ご安心を。それどころか、できのよい年のワインの中によく出現するので、良いワインの証拠として喜ばれるのだ。
ヨーロッパではこれを、ロマンチックに「ワインのダイヤモンド」と呼ぶ。
しかし、赤ワインの場合は、この酒石にさらにタンニンがからんでしまうため、苦みの強い物質になってしまう。一緒に飲むにはちょいと不満。赤ワインは、しばらく寝かせて、オリを沈澱させたから飲む方がいいでしょう。
フランスワイン
「彼」と「彼女」の関係
ワインに詳しいと言うのは、なかなかかっこいいものですね。(^^;;;
ビールや日本酒なら銘柄にうるさい人も、ワインになるとなかなか・・・・・。すべてフランス語といる苦手意識と、その銘柄の多さ、つい腰が引けてしまいますよね。そこで、ごく初歩的なフランスワインの見分け方があることを知っていますか?
フランスの中にはたくさんのワインを作る地方がありますが、その中でも有名なのが、南西部にあるボルドーと中央部にあるブルゴーニュ。そこ二つの地方は、主に赤ワインの生産地としても有名です。何かと比較されることが多い地方です。
まず、ボルドー産のものは「ワインの女王」または「エル(彼女)」と呼ばれ、エラガントな女性的な味であるのが特徴です。よく「クラレット」なんて愛称でも呼ばれています。
これに対して、ブルゴーニュ産のものは「ワインの王様」であり「リュイ(彼)」と呼ばれ、コクのある男性的な味が特徴です。
ところがおもしろいのは、瓶の形で、「彼女」のほうが直線的なタイプの”いかり肩”、「彼」のほうがお腹が膨らんだ感じの曲線的な”なで肩”なのです。外見だけを見ると間違えてしまいそうなので、注意してくださいね。(笑)
たったこれだけの知識でも、瓶の形をみて「これは”いかり肩”だからボルドー産。繊細な味わいが特徴なんだよ。」なんて一言がさらりと言えてしますうというわけです。(^-^;;;
Beaujolais Nouveau
毎年11月の第三木曜日に解禁になる赤ワイン
今年の11月第三木曜日は明日です。いよいよボジョレー・ヌーボーの解禁日です。日本は地理的に世界で一番はじめに夜が明けます。数年まえのフィバーは無いものの、ワイン好きには待ちこがれた日であることには、代わりありませんね。(^-^;;;
今年の葡萄の出来はどうだったのでしょうか?ちょっと味見をして感想を述べたいと思います。
「ボージョの貴族」を意味するボジョレーは、かつては地元のがぶ飲み用の素朴な地酒でしたが、名醸造家ジョルジュ・デュッフ氏のてによって、はつらつとした生気あふれる名ワインに磨き上げられました。今や世界的なイベントにまでなっているヌーヴォーの解禁は収穫から約数週間で出荷されるといるドラマチックな部分もさることなら、デュブッフ氏の功績も大いに関係しているようです。
ボジョレーヌーボォーは若いうちに飲む芳香豊かなワインです。葡萄は果皮が黒く、果汁が白いガメイ種を使用。花の豊かな香りやベリー類などのフルーツのような香りとみずみずしい味わいが特徴です。
さて、ボジョレーと一口に言っても、そのワインを算出する村は90ほどあります。そのうちAOCは12あり、さらに格によって3段階に分かれています。もっとも気軽にのまれているのが、「ボジョレー」、次に「ボジョレー・ヴィラージュ」。さらにその上となるのが10の指定村のワインです。
その酒造方法ですが、ボジョレーでは、密閉タンクに葡萄を破砕せず、炭酸ガス中に置くマセラシオン・カルボニックといる特殊な醸造法を用いています。さらに、ヌーヴォーは樽での成熟をせず、そのままを瓶摘めしているため、タンニンの少ないあろフレッシュでイキイキとした赤ワインが得られるというわけなのです。
今年の葡萄の出来は、天候に恵まれ良好の収穫が行われています。
それでは、今年のボジョレーヌーヴォーの感想を。。。。。。。
テンダーji:フルーティーな感じとともに、例年に比べて深みが無い反面、後味を引く感じです。全体としては、「ライトボディ」の軽い感じが漂っていますが、口に含んだ瞬間に、「ライトボディ」感覚は消えて、「ミディアム」へと移行している感じです。飲み口も軽やかで、すうっと入ってしまう、悪酔いしそうなボジョレーです。
同行者R:フルーティーと言うより、例年に比べて薄いような、口当たりに問題わなく、進んでしまうワインです。渋みや、苦みといったワイン本来の条件は、ヌーヴォーとあってはっきりしたことは言えませんが、飲みやすく、口当たりのよいワインに仕上がっていると思います。