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高峰譲吉の「アドレナリン」107年目“名誉回復”
化学者の高峰譲吉(1854〜1922)らが発見した「アドレナリン」が4月から、医薬品の正式名称として使われることになった。
これまでは米国の学者が命名した「エピネフリン」を使用してきた。高峰の業績を正しく評価すべきだとの声が高まり、厚生労働省は医薬品の規格基準を定めた公定書「日本薬局方」を改正、1900年のアドレナリン発見以来107年目の“名誉回復”をはかる。
アドレナリンは、高峰と助手の上中(うえなか)啓三(1876〜1960)が、研究生活を送っていた米国で1900年に牛の副腎から初めて抽出したホルモン。「腎臓の上」を意味するラテン語にちなんで高峰が命名した。薬としては、強心剤や気管支拡張薬などに使われている。
厚労省によると、薬品の一般名として欧州ではアドレナリン、米国とメキシコは日本同様にエピネフリンを使っている。エピネフリンは、高峰より先に抽出したと主張した米国人学者が名づけた。後に、その学者の方法では抽出できないと判明したが、米国ではエピネフリンを使い続けた。
日本も米国にならったのか、アドレナリンは日本薬局方では長い間、正式名称「エピネフリン」の別名扱い。96年の改正では別名からも消えた。高峰の業績に詳しい菅野富夫北海道大名誉教授らが「発見者の母国であり、正式名称にしてほしい」と厚労省に申し入れていた。
3月末に告示される改正薬局方では、エピネフリンが入った名称を別名扱いとし、アドレナリンを用いた名称を正式名にする。菅野氏は「ようやく本来の形に戻る。高峰らは米国で研究したので日本に子弟がおらず、業績が正当に評価されなかった」と話している。
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ということで、アドレナリンの逆襲が始まったようだ。
しかし、最初はエピネフリン覚えづらい、と思っていたのに、
いつのまにかエピを用語として使うようになっていた気がする。
epidura(エピドラ、硬膜外麻酔)とかはどうなるんだろうか。
アドドラとかになっていたら、ちょっと凄いけど。