原宿句会例会点盛り
希覯子
戒名の二字は朱書や走り梅雨 白◎宮正◎
戒名の朱書きは陳腐
女子寮や仙人掌好きの守衛住む 利美和◎笹
住むはうるさいでしょう
試飲するビールのラベル半乾き
ダービーや人馬一如を眼のあたり
人馬一体はプロ騎手なら当然すぎて面白くもない
和博
痩せ馬の背なを洗ひし走り梅雨 利◎宮○笹
馬洗うという季語はあるが、それは人が洗ってやるのでこれは違いますからね、 洗うような雨という表現もありますし、わびしさがあります
力こぶ浮かせビールの一気飲み 利◎
力こぶ浮かせ女の・・という千恵子の名句ありとのこと、原宿の名手の中故に類想と言われるは悲劇なり
仙人掌の花にきのふとけふの雨 利○
昨日と今日の雨という真夜中の静かさが面白い
夕暮れの植田の向うの一軒屋
まあ、俳句的風景ということでしょうか、植え田の向こうの中8くらいは工夫しないとね
出走の息止む一瞬ダービー馬
主語が分からない、客、馬、騎手?
白美
焼鱧の入る弁当会議果つ 利○和○
形だけの会議、これで主催者は先生方のお墨付きが貰えた、やれやれと思いながら、「お食事を用意しておりますので」などと、薄っぺらな鱧の入った「季節の懐石膳」などという仕出しの弁当が配られる、食べる方もお付き合いが終わってホッとしている
仙人掌の花にかげろふ砂の街 笹◎
馬疾る砂のしめりや走り梅雨 小和正
湿りと走り梅雨ではあたりまえでしょうか
勝つて呑み負けてあおつて生ビール
どよめきに駆りたてられるダービー馬
千恵子
消しゴムの一角汚れ五月尽 利○和
なるほどね、よくこんなもの見つけてくるものですね
頭に一花のせ仙人掌の律儀かな
ダービーや疾走馬身輝ける
走り梅雨外れ馬券を山にして
ビール飲む口辺に髭の女かな
中山美穂の麒麟麦酒のコマーシャルですね、いえ、そんなの知らなくてもみんなが知ってるのですから陳腐としかいえません
利孟
仙人掌の鉢に並べて部屋の鍵 美◎宮◎
これについては、小室さんの名鑑賞があります、メールで送って下さいとお願いしていますが、いずれにしても作者の狙いそのものでした
筒鳥や門扉に掛ける南京錠
えー、わがお屋敷の裏の駐車場には間口4mほどの鉄の門扉がありまして、これをガラゴロと引きずって開閉するのでありますが、施錠は南京錠一つであります、ご承知の田舎ゆえ、遠くに郭公やら、時鳥など聞こえる朝があるのでございます
一口は縁を拭ひてビアジョッキ
ダービーのゴールし鞭を振りかざす
拾ひては埋めるターフ走り梅雨
一夜妻ならぬサボテン一夜花 利○笹○
月下美人などというサボテンがございますね、まさに一夜花です、あれ、焼酎に漬けて月下美人酒が作れるらしいですよ
畳屋の硝子戸閉める走り梅雨
原因結果みたいなことで発見というのとは違うように思うのです
三ツ星のシャトーホテルの薔薇の門
ダービーのいつも気になる空模様
雲の湧くごとく泡立ち生ビール
箏円
先頭きるダービー馬の大鼻孔 利◎白
競馬の勝ちには鼻の差なんてのもありますから、鼻をふくらませたらその差で勝ったのですかね
歯のすき間満たして今宵のビールよし
土生重次なら言下に汚いで終わりの句、だけど、月一俳句では貴重な一句ですからね
睡蓮の池に老女の水棹かな
睡蓮の池ってのは閉鎖的なせいぜい庭園の池って感じですがどんなものでしょうか
醜女なるこのサボテンも花咲けり
こういう句になると、自分を醜いサボテンに例え、また一花咲かせてるってふうにとられるものですが・・
生業の水路消えしも生ふ真菰
どこに真菰が生えてるんだ?
美穂子
検診を了へし坂道走り梅雨 白○宮正
検診が具体的に見えてこないんですね
ボサノバの地を這うリズム花覇王樹 利正
地ビールを遺影に長き友等の夜
通夜で地ビールってのよく分かんないんですよ
夏衣母にもありし恋想う
思わずに何とかして浮き立つ恋を表現してあげるべきです
ダービーのスターに熱き声の波
翠月
夜のビール言葉はあとの一気飲み
一気飲みなんてのはあんまり品のよろしいものではござんせん、夜のビールってのに意味があるとも思えませんし
ダービーの喚声の渦紙の渦
サボテンの花不気味な色の夜の静寂
夕焼けて優しき声の童唄
湯けむりの上下の流れ走り梅雨
湯煙が二層に流れているというのが詠みたかったというのですが、成功していません