186回点盛り
秩父夜祭明くれば嫁ぐ法被の娘
夜祭の秩父を締める大花火
凍星の秩父に屋台囃子かな
秩父路の美酒を傾け冬花火
冬花火吾にも捨てし夢ありき
こういうのは、私はとらないのです
白美
夜祭の百基の堤燈神の恋
筋煮込み掻つ込みて曳く秩父山車
△筋煮込みに意味があるのか?
犬抱きて厳冬長瀞川下り
季語に工夫がない!
冬銀河映す秩父の湯船かな
夜祭やにわか桟敷の営業所
美穂子
御神馬の藁ぞうり履く冬祭り
山車の灯に神の出会へる秩父祭
星あまた呑みて秩父の冬花火
夜祭りの絵巻拡げて山車曳かる
紅葉から紅葉への橋瀞下る(ライン下り)
美子
凍天や武甲は星を従へて
牛筋の露天の客の息白し
秩父祭果てて社頭に植木市
銘仙の郷の今昔木守柿
今昔は甘いでしょ
店先の猪の腹割かれおり
割かれているが述語である限り、切り口が見えるだけで、古い軒先や猪の毛並みが見えることは無いと私は思います
利孟
手を振りて囃せる勢子の息白し
鳥渡る屋台太鼓の急調子
寒灯し積み上げ秩父屋台なる
見送りに踊る海老蛸秩父山車
湯気競ひ合ひ客を呼ぶ露店かな