187回点盛り
白美
ほの暗き淀みに椿囚はれぬ 利◎和◎
これが◎かと自問しつつ、形は良いが景は演出過剰、表現もくさいということでしょうね
人日の競馬予想紙丸め持つ 正・◎和
白馬の節会、人を占うなどにかけているのだろうが、競馬予想紙といったトタンに詩情なしとばっさり重次に切られたトラウマから私は逃れられません
初旅や簪の音と擦れちがふ 利美和○
行き逢へるの方が好みだな
酒肴旨き店あり恵方道 利○美
参詣先を決めるのが先か、呑み屋を決めるのが先かという面白さはあるが、極上の笑いではない
楪や掛け声成田屋成駒屋
海老蔵襲名が去年、今年は勘九郎、団十郎も健勝にて、めでたい
和博
楪や一家眷属喋り好き 利○美○白
家族だけかと思ったら正月に寄ってみたら一族郎党だというめでたくもあり面白い
鳥達の力んでをりぬ初御空 美◎白
力むという擬人化が飛んでる鳥の状態になるか?せいぜい交尾、求愛などでしか見えないでしょう
人日や禿頭長髯剣舞ひ ・○
具体的な行事が見えない、禿頭長髯は仙人のようで「剣舞い」の言葉もこなれない
初旅の籠に愛犬携えり
愛犬は駄目
憎しみてふ炎のありて河豚を喰ふ
何か思わせぶりな映画の一シーンのごとくであるが、中身に伝わってくる具体性がないから、目を引くが匂うものがない
美子
鞴の火納め楪飾りおく 利○正◎和
鞴というのは彫金師などでも使っていたので、去年秋に大井町のしもた屋で鞴祭の案内を見かけてびっくりしたことがありましたが、案外に街中にもあったもののようです
人日の晴れて安堵の菜を叩く 利白○
晴れてとあると、お天気が良くてなによりという安堵のごときで気になる、正月も終わったという安堵というかたちに作ったほうがずっと実感がありそう
方違ゑして神宮を恵方とす 利正○
若き歯科医仏年越せしと言ふ
仏の年越しを見つけたのは手柄ながら、若き歯科医師に意味があるとは思えないし、言ったという紹介は只事でしかない
初旅に碁打ちばかりが連れ立ちて
碁打ちが連れ立つとそれとわかるものかというとそうではない、磁石の携帯碁盤で大人が夢中だとか言う感じにでもすることが必要でしょう
利孟
初旅の外湯七湯の集印帳 正白◎
人日の移る日を追ふ庭仕事 美・
隣家の石の祠も恵方かな 和白
恵方の一番近くは隣の祠ってのも面白くないでしょうか
楪や歩めば音の幼児靴 ・ 
事務始めまづは手締めの音頭より
どこでもだ!ー斬り!残念!
初旅や花の女神といふ街へ 利 
花の女神というところだけが眼目、フィレンツェ
楪や親子二世帯の家に棲み
この方が落ち着いているでしょう
茜さす出雲に恵方詣かな
やはり、枕詞として考えないと浮きますね
三ケ日過ぎの朝餉やパンとバター
三が日を過ぎたというのを、四日かなとか四日はやという、この上五を使って三が日を季語とする狙いが理解できない
人日や滅多に会はぬ人に逢ひ