第236回四天句会
平成21年2月18日

   
兼題 野焼き 凍み豆腐 春寒
席題 桜餅 

点盛り表は、リンクをどこかに埋め込んであります
ご興味のおありの方はお探しください



  美子
○後ろから詠む遺句集や春寒し
○飴色の藁に編まれて凍豆腐
ストレッチャーの足裏見送る余寒かな
○席題と言ひて振舞ひ桜餅
 皺深く笑ふ長老野火のあと

  恵一
○卓袱台の下の暗闇桜餅
★野火走る富士をわづかに烟らせて
○春寒や石塊乾く社宅跡
 凍み豆腐庭を眺めて手酌かな
○東雲にうつ伏すものも冬すみれ

  比呂四
○春寒や足湯に戻す血のめぐり
◎野焼きの焔重なりあひて駆け上る
○干し竿の端に吊るされ凍豆腐
 節分の全身で泣く男の子かな
○帰宅して書斎にひとつ桜餅

  義春
○雛人形部屋いっぱいの京絵巻
◎野火走り三河の畠のうねりけり
○暗闇に軋む音たて凍み豆腐
 春寒し村のせせらぎ水すめり
 さくら餅残りひとつに手を延ばし

  利孟
長靴の焦げる臭ひや野焼き守
嘘泣きの涙の味のさくら餅
石組みの隙に足す土春寒し
煮含めし味に陽の味凍み豆腐
江戸東京博物館の雪の富士








★:宗匠天  ◎:地  ○:人
今回宗匠得点順位 2位