248回点盛り
美子
人あまた行き交ふ駅舎ツバメ来る 利義◎武○
樹木医の尽きぬ蘊蓄水温む 利○武◎
樹木医ってのが案外経験則やらやっつけの仕事なんで、口先も大事だったり
桜鯛舟盛りの尾の艶めけり 利○
尾っぽが艶めくのか、全部が艶めくかどっちが華やか?答えを座五に
行く春や背負はれてゆく大師像 利○
講のようなものがあって、お大師さんを移動するんですね
無住寺や土竜の盛りし土饅頭
恵一
大いなる河馬の欠伸や水温む 利○義○
シュールな絵で面白いが、最近カバはよく素材にされるので特異なだけに陳腐に
桜鯛たもに掬へば玉の散る 利美◎
釣りなのか、生簀なのか、どこから珠が散るのか
東大寺鴟尾を掠めて燕来る 美○
金の鴟尾置かる大屋根燕来る、くらいで
行く春や釣人の魚籠重かりき
カリキがどうかね、どういう状態?、他人事をみているより、自分でやっている形が良い
受話器とる新入社員手がふるへ 利武
一呼吸してとる電話新社員
利孟
ファウルボールはまる小川の水ぬるむ 恵○義武
草萌ゆる0番線は待避線 義武美恵
場外の寿司屋朝より桜鯛
逝く春や欝といふ字が書けませぬ
軒下の無きビルの街燕来る
武甲
行く春や塾の散らしの合格記 利○恵◎
戦い済んで日が暮れてというなにやら寂寥感もあるような
開店を待つ行列や花の雨 利義
新居より届く絵はがき桜鯛
新居:新し家、新婚の家、どっちか?絵ハガキってのが結びつくか?
天窓を開けて待つ家燕来る
天窓は開けないでしょう
病室に広がる笑ひ水温む
どうして笑ってるの?、水温むって季語が外の感じだから違和感も
義春
燕来るお城の下の海鼠壁
瀬田川のうねりは面に水温む
瀬田川ってのが関東人にはイメージできないんだ
行く春の川にひと筋花片かな
瀬戸内の潮の早さ桜鯛
ウシオノハヤサ>シオノハヤサヤ
筍の穂先や朝の大地かな ×
や、かなね