249回点盛り
美子 利◎恵義○ ひらがなでおたより届き柏餅 利恵義 いかにもいかにも 喉頸を掻き毟りつつ焼く毛虫 利恵○ 馬の眼を覆ふ睫毛や麦の風 利 迷彩ってのがまぎれるってことなんだけど 迷彩の森に紛れて蛇の衣 利 煉瓦の積み方に仏式、英式があるらしい、それに繭倉庫までいれると無理が生ずる 風薫るフランス積みの繭倉庫 武甲 利恵◎義 みそポテトって、秩父名物になっているらしい みそポテト届き田植の中休み 利恵義 櫓ってなると、二丁櫓ということで、オールは櫂ですから 二人して漕ぐ櫓の軽さ風薫る 利○ 下校子の代わる代わるに麦の笛 レポートでしょう レジ横に並べて売られ柏餅 恵一 利美○ 麦熟るる農夫の髪の赤白髪 利美 状況が特殊 畳縁を辿る毛虫の背の起伏 利 鯉のぼり川面を埋めり六千尾 美 薫風や悪戯っ子も塾がよひ 美 詩だからね、リアリティだけではどうかね 毛むくじゃらの手がぬつと出る柏餅 利孟 美◎ 隊列を解き侵出の毛虫の子 義◎ 校長と一人の教師風薫る 海照らしって判んないでしょうね、二次離島も含めて 二次離島航路の小船海照らし コンバイン麦秋袋詰めにして べーごまの紐に二タ瘤柏餅 義春 利 地平線で切れてしまう形になるのはおかしいでしょ、音数を無理しても言葉優先 地平線たなびく雲や麦の波 利 走り寄る児の背丈のび柏餅 利 最近は女子高生をJKっていうらしい 女高生声高くなり更衣 湧水は夏の季語なんだ 阿蘇山の湧水の音風薫る なんか、シチュエーションが変だぞ 夕方の森の暗さや毛虫焼く