267回点盛り
あやの
翁の面取れば美少女秋祭 利雨○比◎恵◎武◎
まあ、総なめにしたが、美少女はやりすぎってもんで
新海苔の幟出初むる築地かな 利雨武
築地の初物の類なんでもありでしょう
小粒なる銀杏降らす御神木 利○比
薪高く積みペンションの冬支度 利比
境内に醤油の匂ひ秋惜しむ
お供えの醤油樽が匂う?そういうもんじゃないでしょ
義春
碧空に揺る丶鳳凰秋祭 利◎恵○
秋風や河童が棲むを覗きおり 利○恵あ
覗く、お供えする、拝む、そんなことは場が提示されれば読み手にまかせればよいです
秋の雨更に漆黒薬師像 利武○
更に漆黒はどうか?
冬支度古刹の庭師寡黙かな
古刹っていうことでなにか狙いが見えちゃうんだよね
新海苔や摘みて轟く能登の海
新海苔の雰囲気って、浅草のりみたいので、これだと岩のりかなにか、寒海苔と言った方がありでしょう
比呂志
貼りかえる隙間テープや冬支度 利雨恵
目貼剝ぐとか、目貼とか季語でもあるし
秋祭り妹の着物の寸足らず 利○比
着眼は良いのだがリズムが、添削にも無理がある
鬼おろしばりばり削る大根かな 利○比
鬼おろしが分からない人も居る様で
新海苔の口にほどける固さかな 利武
ほろりが面白いか
ほのかな香鼻をくすぐり秋の夜
ほのかなか」ではなんの香りか分からない、ほのかなこう」では語呂が悪い
恵一
新海苔に飴の艶あり箸の先 利雨◎
新海苔の飴の艶で話は終わっている、ものを云えばそれはあるのだから、わざわざ「あり」は云わない
小春日や象の耳より土埃 あ○
なるほど、耳をパタパタやると土埃ね、ちとわからん
秋祭駐在座るテント中
仙人掌の鉢を仕舞ひて冬支度
秋夕焼をんなはだれも先急ぐ
雨竜
短日の足音山に響きけり 利○あ
登山者の足音もあろうが、短日が暮れを急いでいる徒読みました
秋白し祝いの後の酒の酔ひ 利武
新海苔や波打ち白く篊濯ぐ
いつもいうように普通の日本語を
冬支度縁側猫の居場所かな
居場所が大切?、猫の様子を云うだけで十分です
礼をして社の前の秋祭
秋祭りはお宮のもので、社前なのは当たり前
利孟
新海苔の青さの汁の浜の昼 あ◎
アオサの読み違いらしいが、まあ頂いたものは有り難く
仏飯の湯気のゆらりと秋行けり 比○雨
漬け物の樽を並べて冬支度
寄り合ひの年寄りばかり秋祭
筑波嶺の耳をくすぐり鰯雲
筑波山と云えば双耳峰ってもんです
武甲
小春日を空中散歩熱気球 利あ恵
二連弧の架橋百年秋まつり
だそうです
秋の暮電話で弾む友の声
軒先に晒し干し増え冬仕度
野菜など干している、見えてこない
新海苔の食感嬉し旅の朝
宿屋の朝飯、年中海苔が出て来るし、新海苔ってほどのもんかな