277回点盛り
利孟
とやかうの塩の蘊蓄衣被
アクセスと書く道順や敬老日
虫の声止みて目覚める夜の地震
秋刀魚炊く酒と醤油をぶつかけて
盛つ切りの木の香の枡の今年酒
武甲
秋彼岸書き込み多き農事暦 利☆恵☆
換気扇うなる横町秋刀魚焼く 利恵○義
衣被杵持つ二兎のクレヨン画 利雨○義
敬老の日に在宅の仮泊かな 利恵
ケアホームにいるんだけど特別外泊みたいに帰ってきたてことだろう、在宅の仮泊だと、一時預けみたいな感じだろうし、どういう状況かどうも分かりづらい
雨止みて恐る恐るに虫の声
恵一
箪笥より父のゲートル虫時雨 利義☆
今頃になって箪笥から戦時中から戦後のゲートルって、どういう状況かというのがすっと入ってこない、虫時雨もどう理解するかだけど
敬老の日なりにぎはふ京料理 利○武
京料理店でないとおかしいという意味ではちと不足か
滑走路白き矢印涼あらた 利武○
三句切れより字余りの方がずっと良い
衣被熱きを冷ます掌の窪み
熱けりゃ小皿にでも置いて掌では冷まさないはな
焼けすぎの秋刀魚皮から食べにけり
焦げた皮から食べたって、それにあんまり詩情は感じないけど
義春
濡れた手を野良着で拭ひ衣被 利○武☆
三時のお茶か何かだな、いいね
反すのはまだよと漁師秋刀魚焼く 利武
秋刀魚祭りの体験コーナーらしいけど、それはこの句ではわからないです
寄合ひが退けて公園虫時雨 利雨
公園なんて使いたく無いところ
敬老の日だけに電話元気です
若鷹の飛び立つ羽音天高し
ご子息の独立開業祝句ね、おめでとうございます、その意味がわかってると、一層良い句だと評価出来ます
雨竜
博物館のギャラリートーク虫時雨 利○武恵
迎え来る人が笑顔の敬老日 利義
一読句意明快ということはそんなに難しいことは一句では表現できないということでもあるのです
堂々とチラシを飾る秋刀魚かな
見たものそのままが句になるとは限らない、自分の中でこなすというプロセスが必要です
包み込む大地の匂ひ衣被
包み込むって?
数多なる蝉声やがて夜の闇
あやの
新宿駅ホーム足下に昼の虫 利雨☆恵
足下ってあんまり好きじゃ無いな
白き粉を吹きなほ光る黒葡萄
衣被バザー準備の手を止めて
バザーってどんなバザーか、その準備作業中に衣被でお茶にするか?、野良着の句だとすっと入って来るんだが
目先変へ料るも秋刀魚の煙かな
なんか理屈っぽいんだ、どうしてるのか見えてこないし、まさに秋刀魚で悪戦苦闘の句だね
小ぶりにて紅を深むる秋薔薇
比呂志
繰り返し窓にぶつかり秋の蝉 利義
黄金虫だと分かるんだが、ちょっとそうかな?とは思う句です
衣被にゅるりと向けて白きかな
腸を食べ通を気取りて初秋刀魚食ふ
通を気取るなんてことまで言ってもしょうがないです
下車駅を手前で降りて歩きけり
まず季語がないからアウトだし