281回点盛り
利孟
水餅をくづして鏡開きかな
炭熾すことより始め雑煮番
初冨士や江戸そこここの富士見坂
室に花あふれ老眼鏡曇る
ぼたん雪水面に皺を摘み消ゆる
武甲
出番待つ初日の舞台室の花 利△雨◎あ
出番を待つって主役っぽくない、演奏会なら格別、舞台に花は飾らないし
平らかな年を願ひて雑煮食む 利雨
ま、そうですはな
軸を持つ誓ひ新たに成人の日
初富士を拝む閑なく出勤す
まあこのくらいの余裕は
義春
主のない部屋の机や室の花 利◎雨
藁苞に隠す妖艶寒牡丹 利△あ
藁苞、囲ひ藁、着せ藁など言います
地場産のやや辛?油雑煮かな 利△
初富士とスカイツリーや江戸の町 利△
初雪にゴム長靴を出しにけり
ただ事すぎる
恵一
エアバスの翼下初富士ももいろに 利義◎あ◎
クラッカー鳴らす卓上室の花
巡視船のレーダーかすめ冬かもめ 利あ
宇宙飛行カプセル入りの雑煮食ぶ
くらいかな
比呂志
総持寺の読経の重なり淑気満つ 利△雨△
出来栄えを伸びで確かめ雑煮食ふ 利義△
初富士の稜線くつきり天と地と 利あ△
降り積もる雪を時をり弾く枝 利義
一本の枝が間を置いてのような感じがどうも食い足りない
陽当たりの良さげな縁に室の花
雨竜
今朝の春ほろほろほろと酔ひにけり 利△比◎
古希近き男に母の雑煮餅 利比△
古希のマザコンてのもあんまり詩情を感じないね
闇の夜に明かり取り取り室の花 利△
ふる雪や駅のホームにつもりゆく
初富士を祈りてしまふ天狗かな
せいぜいこういうことらしい
あやの
くぎづけの美女の月あり新暦
何かそういうことなんでしょ、男目線で詠むならば
初富士を入れて写せり大家族 利△義
ビストロの卓に一輪室の花
卓から花へ焦点を合わせるよりも花が最初から出てくるように思うのですが
一日と二日で違ふ雑煮かな
ということもありでしょう
雪掻けば水琴窟のマンホール
雪を掻いていたらマンホールから滴り落ちる雪しずくがピンピンと水琴窟のように鳴っていたというんだがどう表現するかね、この添削では違っちゃうが