第295回点盛り

利孟
春一番小箱に落とす診察券 あ義◎
波に身を揺らすつかのま海女の笛 あ◎
朝市の一膳飯屋干し鰈 あ恵
ちぎりたるだけに岩塩春キャベツ
雛納め女雛の裾に乗る男雛
比呂志
工場の油の臭い地虫出づ 利◎義○恵
磯桶に体をあずけ海女の笛 利◎あ○
有るやなし道具確かめ雛納め 利○恵
春一番背を向けかはす土埃り 恵○
えんがわを一気にむしり干鰈
恵一
磯笛やケルンけぶれる舳倉島 利○比○
雛納め刀も抜いて拭ひけり 利○比
竹竿に藁で吊るして鰈干す 利比
筍を掘るや地面のひび探し 利○
春一番赤きサリーの飛び来たる
あやの
勧誘の電話多き日春一番 利比
独活一本使ひ切りたる夕厨 利○
骨透けて紅のほのかに干鰈
さうだとは知らず磯笛聞きしかな
この先の一年想ひ雛納め
義春
押し黙り指に集中雛納め
ニューモード表参道春一番 利恵◎
瀬戸の陽の次は網焼き干し鰈
初燕富士を横目に新東名
磯笛や三陸沖の鎮魂歌
武甲
干鰈天日が詰める甘さかな 比◎
磯笛や定位置決める遊魚船
春一番高校球児の幕開く
学割で回る地球や春休み