306回点盛り
利孟
牛の舌餅のほの甘伊勢詣 恵あ
いつはりの餌をわかさぎの群れ食らふ
実付き良きものばかりを選び苗木市
神官の足のゴム長御神渡
杓の手に太刀抜きがたき男雛かな
武甲
鈴なりの写真の値札苗木市 利比あ◎義
運針が校是の生徒針供養 利◎あ恵
校是の運針てのは?
赤福を食みて仕上げる伊勢詣 義○比◎
御神渡し天上人の散歩道 利○
公魚の当たり上々ドーム小屋 利恵
あやの
白金の公魚透かせ薄衣 利義◎
唐揚げなのね
インク替へ万年筆の春隣 利○比義
とりどりにバスの連なり伊勢参り 利武◎
枝振りを矯めつ眇めつ苗木市 利義
現はるる兆し未だし御神渡り
恵一
御神渡りの軋む音聞く枕かな 利○比○武
手袋を嵌めたる司書や図書整理 利◎
新しき背広誂へ伊勢詣 利○恵
ドーム船に公魚釣りぬ二十人
ドーム船はわからないでしょう
苗木市安行に旗翻翻と
比呂志
張り詰めたものの弾けて御神渡り 利○武○
木肌良きものを選びて苗木市 利恵○
うつすらと色味を纏ひ芽吹くかな 利あ
色が具体的な方が
公魚の小鉢の中を泳ぎけり
伊勢詣身を清めたる五十鈴川
義春
春の日の白き鳩寄る招魂社 利恵◎
売り口上は育て方なり苗木市 利あ○
赤福をまずは食らふや伊勢参り
わかさぎや糸に連なる真珠玉
公魚が真珠玉のように連なってですか?
御神渡り湖面に流る笛の音
雨竜
鼻先に朝日を当てる二月かな 利○
鼻に朝日を受けないといけないような表現
風に乗る氷の音の御神渡
公魚のソーラン踊りの白き音
青山に朝日こぼれる苗木市