第310回点盛り

利孟
白南風や抱瓶で注ぐ島の古酒 あ○義○雨武
墓所の草引けばまばたき雨蛙 義◎雨あ
梅雨深し四駅つないで地下通路 武○あ義
泉水の湯屋の壷庭蚊遣り香 雨◎
網戸繰り宅急便に出す判子
あやの
顕微鏡覗く窓辺の濃紫陽花 武雨
白南風のデッキ楽隊万国旗 利○
送迎デッキてのもあるけど、やっぱり甲板でしょう
細き葉に二匹目も載り雨蛙 利○
二匹目の目がどうですか
赤紫蘇を煮出す大鍋昼深し 利義
紫蘇ジュースでもつくりますか?
木造のオルゴール館梅雨に入る 利○
木造のてんでは不動産屋の住宅広告くらいに味も素っ気も無い
恵一
白南風や肩揺すり吹くサクソフォン 利○武◎
ナベサダのカリフォルニアシャワーが聞こえてきそうです
歩兵銃突き立て墓碑や夏あざみ 利◎
墓石に歩兵銃がどんな風に立っているのかというのがもっぱらの関心だが、銃を墓標にして埋めたということでしょう、まあ、陛下の小銃をこういう風に使うことはゆるされなかったのでしょうが、the Longest Dayの冒頭こんなシーンだったような記憶が
紫陽花を切りて肱まで濡れにけり 利武
原因結果てのはつまらないでしょう
雨蛙姿なけれど声繁き
屋上のプールみづいろ星あふれ
武甲
夏帯や蒔絵を浮かす乱れ箱 利○あ◎
旅館ね、なにやらなまめかしい雰囲気もあったりしそうで面白い
梅雨空を見上げ思案のツアーガイド 利○
現場裁量はガイドの仕事、見てますなあ
紫陽花とハイタッチして電車ゆく
白南風や神輿くり出す祈願祭
どこかでそんな祈願祭をやったんでしょうが、なんのことやら状況つかめません
同化して身じろぎもせず雨蛙
雨竜
紫陽花の駆け込み寺の急階段 利武あ
雨蛙足を揃へて大目玉 利武
大目玉てなにか怒られてる? 
白南風の仔牛と触れ合う種子島
仔牛とふれあえる牧場が種子島にあるかと思っちゃいます
長靴を履いて通勤梅雨長し
滝しぶき肩打つ白き衣かな
滝飛沫浴びてもあんまり修行にはなりますまい
義春
白南風の朝浪打ちてぽんぽん船 利○
ポンポン船のスピードでは波頭を飛んで行くような雰囲気にはならない
紫陽花や濡る丶行脚の大師像
筍の土割り出でて赤鳥居
竹林の迫る祠のような感じなんでしょうね
雨蛙目玉は緑ならんとね
目玉も緑ならよいのに!てこと?、ふーん
蝙蝠の威風堂堂梅雨曇
コウモリが威風堂々てのがわからなかったが、長傘のことだったのね