第311回点盛り

利孟
杯回す手首に積もりかき氷 恵◎
原色のヤッケが並び開山祭 恵比
掌に入る嵩の水着の試着室
土用鰻の笊に落として沼の水
塩胡椒オリーブオイルをかけトマト
武甲
山開き小屋に馴染みの顔揃ふ 利◎あ◎比○
学年と組を書き添へ新水着 利○あ
呼ぶ声に小首傾げて西瓜割り
河童忌や百選図書の新装版
別に昔からあるもので
金時と抹茶のコラボかき氷
比呂志
ごみ袋片手に祈願山開き 利◎恵○あ
交互に刺すって、トマトだけでは?
鉄串に交互に刺して焼きトマト 利恵
眼福眼福ってわけね
梅雨明や緑青浮かぶ避雷針 利義
雷で梅雨が明けるってのがあるね
ブラジリアン水着の肌の黒光り
手拭いを首に引っ掛けかき氷
雨竜
棒立ちの杉ばかりなり夏の山 利恵比◎
山開き雨降る中のバスツアー 義◎
かき氷達磨落しの匙加減 義○
恥じらひを隠すとこなし水着かな
あやの
面つけて注連縄断てり山開き 利○
切れがあった方が良いでしょう
大胆に水着脱ぎ捨て三歳児 利義
天狗=手力男ね
完熟のトマト煮詰まりバジル摘む 利○
ぶんぶんと羽音近づく日の盛り
狙いすぎだ
テニスラケット傍に固めてかき氷
なんか、泥縄みたいだから
恵一
風紋のとだゆるところ蛇いちご 利○比
男の子なんだろうね
帰る子に鉢のトマトをもぎて出す あ比
昇級の試験の日なり水着穿く
夏山とアイゼンて特殊すぎるんです
氷水沖の客船灯をこぼす
山開き靴にアイゼン付けて待つ
光景はほほえましいけど・・
義春
山開き新人記者の送る記事 利あ○
こめかみにつんとくるかもかき氷
赤青黄白い浜辺の水着かな
眠りつく民家の闇や山法師
青空の下で体操トマト買ふ
ラジオ体操と朝市なんですかね