第323回点盛り

利孟
梅雨の星塀より塀へ猫の径 雨△恵△義武
釣瓶井の闇にあづけて水羊羹 武△あ☆
墓石の家の字に棲み青蛙 武☆雨比
就活の蟻よ烏よ梅雨深し
にはたづみの空に遊弋みづすまし
武甲
水羊羹見慣れし文字の見舞状 利△雨☆比☆恵義あ
見舞状て、暑中見舞いなのかな、病気見舞いて言うのはちと違いそうだし
間歇のサイレン響く梅雨晴間 利△あ
河川の放水警報ね
言ひ伝ふ毒持つ話青蛙 利△
夜を徹し仕上げる工事梅雨の月 利△
夜を徹しは言葉が固い
水面をリニアの如くみずすまし
リニアのごとく?浮いてる?無音?
あやの
裏道に洩るるボサノヴァ梅雨の星 利☆恵☆義△
裏道て、住宅から洩れてても面白く無いですね
どしやぶりに四肢ふんばりて青蛙 利義恵
手応へのなきを掬ひて水羊羹 利雨
発条を巻かれたるかに水澄し
やはり、ハツジョウよりぜんまいでしょう
鉄風鈴くらき肘掛け窓にかな
人が座ってるような気配もあって良いね
雨竜
水羊羹客間は風の通り道 利☆武義☆
まともな日本家屋って感じが結構
水馬鯉の頭の真上かな 利恵
真上かなって瞬間を切り取ったといえるかな?
梅雨の星傘を窄めて空仰ぐ 利比
あんまりややこしいことしないほうが良い
五月雨や白川郷の武者の声
声にすると、時間を超越した過去への想いになりそうで、それだと平家の落人伝説の白川郷とは響かない
葉の上の一休みする青蛙
翠江
水堀に五輪描くやみずすまし 利武
「や」にするとたまたま五輪をみつけたと感動するか、のかな?と疑問だろう、もっと淡々と詠んでよい
練りきりの上に輝く梅雨の星 比△
シュールだけど理解できない光景?、練り切りにキラキラしたものが乗ってたならそれは梅雨の星にはならんでしょ
限りある源氏平家のホタル火や
ホタルて生物の時間じゃ無いから表記がちがう、ゲンジホタルとヘイケホタルは発生の時期が違うって知ってますか?、常識的な知識は踏まえておくひつようがあります
風船よりはじき飛び出す水ようかん
まりも羊羹とかあの手のものだろうが、水羊羹では無いんだよね
比呂志
雨粒へ舌を伸ばして青蛙 利あ
見たことなくても、いかにもありそう
静かなる水面のくぼみあめんぼう
幕開けのスポットライト梅雨の星
スポットライトって誰かに当てるもので漫然と照らしてるものでは無いでしょう
絹ごしの喉に解けて水羊羹
絹ごしね?
(参院選)低迷の投票率や酷暑来る
素材として詰まらなかった
義春
青蛙葉々に溶け込み森と成り
水羊羹よう冷えとると独り言
缶ビール、冷麦、なんでもいけるね
あめんぼうステツプ一二三四の五
ステップていうとダンスかなだが、5歩のステップていめーじできないし
百日草庭で弁当寺男
寺男な賄いがあろうから奇異な感じがするんだけど
戦国の英雄伝記梅雨の星
誰のことかこれでイメージできる人もいるのだろうが、ちとイメージがわかん
恵一
梅雨の星出でて草木の匂ひ濃き 利△
漣に瞼lまたたく青蛙
隧道の出口滴る朝日かな
水羊羮竹筒にあり掬ひ食ぶ
ものを提示した段階で、そのものは存在しているのだから「ある」とかいうだけ煩くて、わざわざいうからにはなにか有りそうなのに、無いんだよね。竹筒っていうと、やはり筒なわけで、竹の器の水羊羹とか言えるだけの文字数は「あり」が喰うから表現が苦しくなるんです
跳びはねてぶつかるもあり水澄し
そんなに沢山いるのかね?、確率論みたいな話をしてもね