第328回点盛り
席題無しの句会ですので、座興に逆選を一句付けることにしました
利孟
寄せ鍋やまづ手づかみに菜を入れて 翠◎雨恵◎比×
葉のパーツ一つが失せて組む聖樹 あ◎
猪鍋や雫となりて窓の湯気
轢過さる狸世が世であるならば 義×
慈善鍋常在戦場てふ教へ
恵一
浄瑠璃を見て街ゆけばクリスマス 利◎翠雨義〇
地よりやや浮たるごとし風邪心地 利武◎義比〇
鋤焼や人事異動の打診なる 利武比◎
下話をもらったくらいなことなんでしょうね
狸来て上目遣ひや硝子越し 利雨あ比
窓すこし開けて成吉思汗の鍋
バーベキューの類だから鍋の兼題でもちとずれないかな
あやの
子に化けて焚き火を囲む狸かな 利〇武〇翠〇
焚火が季語で機能しますからね
おでん鍋かけて書き込むパズルかな 利〇義◎
夜の更けてパティシエ達のクリスマス 武恵〇
大根足し節足し昨夜のおでん鍋
節足し?
聖堂の扉に忍び込む虎落笛
比呂志
民宿の障子に気配狸かな 利あ〇雨
食材を皆で持ち寄り鍋パーティー 利翠恵
残業の値下げのケーキクリスマス 利あ
電飾を競ひし住宅展示場
円窓に映る紅葉に心決め
武甲
水炊きに尽きぬ乙女の恋談義 利〇恵
平積みを前に長考日記買ふ 利義
クリスマス白衣の並ぶ合唱隊 利あ
看護婦が入院患者を慰問するためとかなんですかね
狸棲む里に福呼ぶ茶釜かな
初雪の無垢の絨毯ロード踏む
初雪ってそうきれいな積雪になるってものでも無いでしょ
翠江
クリスマス痩せた財布と会議中 雨◎あ×
俳句から外れるね
落ち葉掃き頃合い見つつ箒止め 武恵
落葉掃きの頃合?
今日も鍋明日も鍋で種尽きる
今日もコロッケてのはあるけど、俳句の種も尽きたてことなんだろう
紅葉の積もりし雪に異変知る
雪に紅葉が散る?、季重なり、異変が眼目か?、知るのが眼目か、知るのは個人的情報でしかない
よーしきた狸に負けぬ腹鼓 武×雨×
誰かが腹出して腹つづみを真似たのでしょうか?醜悪だし季語もありません
義春
一抱へ貰ふ庭先小菊かな 利翠
ひと抱えて庭先でひょいと貰うもの?
信楽に生まれし狸布袋さん
信楽焼の狸は季語ではありません
猫じやらし抓みて猫を探し居り
嫁貰ひ鍋取り箸になりにけり
てことなんだろうけど、別に俳句でも無い話
冷え冷えの都心の電飾クリスマス
雨竜
底冷えの空に張り付く烏かな 利〇
駅舎揺れ飛び出す人やクリスマス
地震?何だか分かんない
布団干す夢を枕に鼾かく
布団干す夢なのか?、分からない
かさこそと週末歩く狸かな
たら鍋や肝三寸の迫り上がる
鱈の肝、そんな具合なのね、でも分かんないし