第347回四天句会
平成30年7月19日

   
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兼題 蛇 梅干 白南風 出水




  恵一
蓮見舟女船頭のスニーカー
白南風やアクロポリスの石柱
縞蛇のとぐろ解きて田に入りぬ
流木の屋根に乗り上ぐ出水かな
梅干しを剥がして並べ笊の上

  雨竜
白南風や山道を押す車椅子
梅雨明けるジャンケンポンの声高し
家埋める出水の面の朝日かな
縁側に西日射し込む梅莚
蛇がゆく出会ひ頭の蛇の顔

  あやの
分譲の幟色褪せ油照り
帰り道知るや門扉に休む蛇
金星や夜干しの梅の香の中で
やりばなき思ひや土砂や出水川
白南風や鉢を提げたる下校の子

  義春
どの窓もゴールの歓声熱帯夜
塩飴をリュックに加へ出水あと
白南風や引波残し実習船
青大将守る茅屋根の武家屋敷
梅干を含み目を剥くクロマティ

  比呂志
梅を干す物置小屋のトタン屋根
大仏の螺髪揺らめく炎天下
尾を掴み振り回されて青大将
新家屋さがすやどかり夏出水
白南風や息を大きく吸ひ込んで