第348回点盛り

あやの
羅のひよいと乗り来し昇降機 利雨◎義◎
花火果てがらんだうなる競馬場 利○雨○義
野紺菊ゆれて倒れず線路端
ライトアップの都庁頂く夏の月
公園に舞さらふ群れ晩夏光
舞は公園でどうですか?
比呂志
三つ編みを解きて束ねる野菊かな 義○恵
晩夏光野菜を洗ふ用水路 義恵あ
堤防の土手に寝そべり揚花火 雨恵
羅や白檀の香の鼻に抜け 利義
三味の音の風に流れて夏の月 利○
恵一
銃身を照らして青し夏の月 利◎あ
遠ざかる船の汽笛や晩夏光 あ◎
野菊切り利休聚楽の茶会へと 利○
羅へそつと手渡す心付け
花火殻落ちしところへ消火班
武甲
夏の月走りて帰る肝だめし 利雨あ
余韻なほ全長二キロの大花火 恵◎
羅や天女の如きバレリーナ 恵○
これは羅という季語から外れます
初めての勝利の校歌晩夏光
村護る鎮守の屋形野菊摘む
義春
野仏に手合はす老婆野菊かな 利○雨あ○
夏の月小舟は揺れて浮御堂 利○
羅や女将着替へる擦れる音
晩夏光薬缶を天に飲み尽くす
揚げ花火下に一瞬光る湖
雨龍
遠花火我がふるさとは山の下
階段を駆け降りて行く晩夏光
夏の月稲村ケ崎の古戦場
羅や二本の脚の長き事
薄物しか着ないんではストリップです、見えません
葛飾の野菊片手に渡し舟