第378回点盛り

利孟
花の無き苗に花の図植木市 雨虚◎
形が良ければ(虚、花が無くても花がある(雨
長生きの末に賜ふ死利休の忌 雨◎恵
当時の長生き(恵、無念の死(雨
鴬の影息ひそめ歩をゆるめ 義○
心理描写か(義
枝先に膨らむしづく春の雨 比義
春の雨の新芽などのイメージも(義、先日の雨がこんな感じで今の時期(比
春の山懐に古り苔の寺
義春
植木市根に里の土ひとくゝり 利◎あ○比◎
土ごと掘り上げて、里の香りも(比、麻の袋にくるまれての感じ(あ
春の山ウェストン碑にホルンの音 虚恵◎
ウェストン祭は六月、春の日本アルプスは雪の中(利、日本アルプスの山開き?(恵、長野だからね(虚
春の雨熊野古道の茶屋の跡 利○あ
シーズンにしか開けない茶屋などありましたね(利、芽吹きの時なので昔への郷愁に侘しさが無いロマン(あ
裏藪のうぐいす一声栞挿す 恵○
読んでた本を閉じて(恵
雛人形酒田の豪商奥座敷
酒田の本間家住宅かな
あやの
をちこちに淡き紅差す春の山 利義◎
秋の紅葉みたいなものを逆転して(義
鴬の声降る墓に読経聞く 利比虚○
鴬は法法華経と鳴いておりますので、ちと五月蝿い句ですが(利、声降るが良いか(虚、法事かも知れず静かなところに重なる(比
果樹一本とつおいつして植木市 利○雨義
あれこれ見比べて一本だけカヨ!ってのもある(利、悩みつつ(義、とつおいつを上手く使って迷いを表している(雨
ゆらゆらと烟るミモザや春の雨 利○
季重なりを無理矢理解消
薔薇の芽のことに一株おびただし
なんか無理があるな
恵一
春雨を走る形状記憶シャツ あ雨○虚
まだ上着は着てるような(利、雨でも大丈夫(虚、見たこと無い句、取り合わせ新鮮、明るい(あ
植木市出口に切手販売所 利比虚
植木市に入り口出口ってちと奇異な(利、最近の郵便の商売努力(虚、最近は何処でもいますね、よっぽど売れないのか、ノルマ?(比
みちのくの春の山より魂あふる あ◎
なるほど、そういうことですか、色々な生き物の魂が動き出す(あ
鶯や飛鳥の里の水時計 利雨
春告げ鳥と、時計が響く(雨
植木市根回ししかと出荷待つ
根回しというのは植えたまま行う作業で、それが終わって掘り上げ根巻となる
虚承
手のひらにのる雛もあり旧庄屋 利○あ
もあり」は止めた方が良い(利、一人一人に誂えるものですから、沢山あるうちの、想像膨らむ(あ
山笑ふ作家デビューは退職日 利比○
句にするのは難しいね(利、自費出版の自伝?(比、そんな贈呈本を頂いたので(虚
春深し鳥の喰はふる虫あをし 利義
秋深しと同じパターンだが、如何?(利、小さいものを良く見ている(義
うぐひすやバックパッカー陰干しに
パッカーというブランドがあるそうだが、俳人にもとめる知識では無く、おそらく人が干涸らびている景を思うだろう
ミルク色銀色もあり春の雨
比呂志
花付ける鉢を並べて植木市 利○恵
じゃないと売れない(恵
銘石の艶めく赤や春の雨 利恵
赤と雨の取り合わせ(恵、宗匠邸の庭石です(比)
鶯の視線を避けて枝渡る 利○
JKのお洒落盛り盛り卒業す
もう退学も休学も無いからね
立ち上る露天の湯気や春の山
湯の湯気ってのは落ち着かないけど、露天の湯気は?
雨竜
時経ても子供は子供古い雛
フルヒイナと読み慣わします
植木市樹木は伸びを弁える
あたりまえだけどね
ウグイスや囀ずる前のグゼリ鳴き
ぐぜり鳴きって特殊な言い回し、ささ鳴きというのが鴬にはあるからね
古里のお店一軒春の山
雰囲気分かるんです、こんな田舎がありましたから
春の雨七尾の母の声遠し
ご母堂は能登へ行かれましたか