380回点盛り
利孟
唐銅の風炉に伽羅の香聖五月 あ義比雨○
珠解けば花の重さの富貴草 あ○義◎
重さが良く出ている・義/頭でっかちになるのも面白い・あ
庭隅の闇に浮かびて花蜜柑 虚あ比◎
闇に白い花・比/昼間より際立つか・あ/日当たりの悪い庭隅・虚
親鳥の羽音に騒ぎ燕の子 義比
新緑の空割くポプラ並木かな
比呂志
巣の縁に嘴の並びて燕の子 利恵◎あ◎雨
スノヘリニ/口の中で無くこれを詠んだのが面白い・あ/口開けてでないのが精密で面白い・恵
新緑のツリーハウスに風の音 利虚
ツリーハウスはあこがれ、風あるね・虚/風の音で月並み・義
注ぐ湯に新茶の解け香立つ 利○
宝瓶は小振りな手の無い急須、高級茶用
牡丹の色の華やぎ和傘白
?/傘さしてる牡丹は冬でしょ、飾りの重ね
花みかん籠を重ねて蒸溜す
アロマ抽出のための大量の花を摘んだ篭、あんまり俳句じゃ無いかも
虚承
間引かれし菜も新緑の菜で在りて あ雨◎
おかず?、間引き菜、つまみ菜が秋にある、やはり一年生の草よりも樹木という感じかも/味噌汁の具に・虚
夏めくや七分袖着て庭を掃く 比○
動詞がふたつ、夏めくから七分袖、夏日ならタンクトップ、予定調和
乾隆帝世界を俯瞰牡丹咲く 義○
乾隆帝の世界図みたいなのがあるのか?、
アンパンマン列車山間すべて花蜜柑 利義
密柑山てことでしょうが
トッカータ餌を欲しがるつばめの子
気取りすぎだと思うけど
義春
若鮎のしがらみを跳ねのぼりをり 利○恵
鮎のしがらみ?、流れの中の柵ですか!/しがらみは柵ですよね・恵
風そよぐ浄土の庭の白牡丹 利虚○恵
全面改修ながら/浄土の庭が分かりずらい、きっとお寺の静寂を詠んだのだろうと・恵/浄土、煩悩無くて・虚
伊予の山海見るところ花蜜柑 利○
雨音も消える大声燕の子
デフォルメが過ぎます
新緑のお堀ゆく船屋根を下げ
橋をくぐるのに屋根が下がるってあるけど、特異すぎでしょう
恵一
いろは坂下りていよよ緑濃し 利虚◎
言いたいことは分かる、だけどいろは坂もずっと緑の中だし、微妙な変化は難しい/いよよ、イイネ・虚
そよ風 の牡丹を崩す一枚づつ 利○
言い回しが不自然、タケノコじゃ無いから
子燕の裂けんばかりに口開けて
ですね
花蜜柑匂ふ裏窓開けたれば
ですか/開けたればが好き・虚
遠足の子ら狛犬の足触れぬ
日本語では複数形は余り必要としないね
あやの
新緑を吸ひて頬張るにぎりめし 利雨
新緑を吸うは奇異、深呼吸と食事は同時進行できない
夕暮に着く旅の宿花蜜柑 恵○
宿は旅でしょ、歌謡曲じゃ無いんだから/芭蕉の藤の花もあるが・恵/吉田拓郎を思い出しました・虚
雨の寺秘密の園めく牡丹かな
おつかいのおやこ見上ぐる燕の子
燕の子なら見下ろす
一房に散るも莟も薔薇五月
房は垂れ下がったものというのが本意にて、スプレー咲きでも無理
雨竜
連獅子の山一面の牡丹かな 利◎
石橋、唐獅子牡丹ですね
緑さす少年野球の声高し 利恵
少年野球は声を出さない/少年野球はよくあるが、生き生きが見える・恵
こいのぼり四万十川の川渡し
事実だけ,芸が無い/良くあるけど景が見える・比
石垣の段々畑や花蜜柑
四国各地に段々畑あるよね
古い巣に揺れる燕尾や親燕
燕尾って言葉はありますけど、巣も手入れは毎年してるし