404回点盛り
利孟
節くれの指に宝瓶新茶汲む あ比◎
節くれという労働者的な主のあり方:あ/煎茶道のお点前などで使うが、品評会などもあるし:比
日覆ひに小暗き茶苑立夏かな あ雨
店先の日除けでの薄暗さの季節感:あ/お茶を作るとき茶畑を覆う:雨
白杖を畳みて憩ひ夏木立
白杖の音に注目していたが:雨
学園坂の高き石段樟若葉(茗荷谷界隈)
風薫る高原列車の開かぬ窓
比呂志
風薫るお尻が歩くおむつの児 利あ雨○虚○
精霊の宿る季節には子供がしっくりくる:あ/ユーモラス:雨/
宙を舞ふ海から船へ初鰹 雨虚◎
鰹で良いのだろう、鰹釣り、鰹船の方が話が分かる/宙が良いような:雨/弾丸のごとくなどとみたことがある:虚
針ほどに細き手揉みの新茶かな 利○虚
ドライブの窓全開に立夏かな 利○
(軽井沢にて)教会の映えのスポット夏木立
バエなんてどうしたものか
あやの
らうたげな地蔵千体風薫る 利雨◎
地蔵は臈長けないでしょう、三十三間堂なら風も通るしね、労たし(らうたし)は、主に若い女性の弱々しく可愛らしい様で、やはりお地蔵さんには無理がある/ろうたげが良い言葉だな:雨/
バレエ校の窓よりピアノ夏に入る 利○虚
音大とかだったら無いだろうが:虚/
寺に添ふ東京タワーや夏木立 比○
寺、東京タワー、夏木立と三つもあっては目移りするよね、増上寺に夏木立はないけど/東京には意外に緑が多いし、オープンバスで回ったばかりだし:比
大刹や日の斑の千々に若楓
注ぐ音のほのぼのとして新茶かな
ほのぼのか?/ほのぼのが良いのかですがそんな雰囲気:虚/新茶だと音が違う気がする:あ
恵一
鎌倉へ切通し越ゆ風薫る 利○あ◎
動詞動詞となるとおちつかないし、風薫るの立ち位置をどう見ているかはわからないが/鎌倉の切通と、緑の拡がり:あ/
家業継ぐ娘と新茶汲みにけり 利○比
なかなか跡継ぎがいない時代:比/
チェーホフを読みつつ飲める新茶かな 利○
チェーホフはお茶好きらしいが、新茶ってことのついでにの位置づけではないですよね
手を上げて止むるタクシート夏木立
手を上げるのは当たり前の止め方だから、
雨竜
千枚田うねる畦道風薫る 利◎あ○
姥捨ての千枚田を思う:あ/
夏風に呼び声載せて谺かな
夏風ってあまり使わないみたい、熱風とかはあるけど
白杖の凛々しき女性夏木立
武器じゃあるまいし、凜々しくはないでしょう/元気の良さそうな女性:比
星の数一気にふへて立夏かな
そうかなあ?、ふゆでヤ行です/夏の星が山などでか:比
走り茶やスタートダッシュの百米走
走りからの徒競走ですか?、走り蕎麦、新走り
虚承
落ち平家大歩危の娘の新茶摘み
落ち平家はないでしょう、平家の落人部落というのはあちこちあるけど、大歩危は前書きにするんでしょうね
黒潮に薬味三種の初鰹
学食の唐揚多し立夏かな
多しでは、大盛りなのか、注文が多いのかイメージが湧かない
浮きピクリ龍神池に薫る風
薫る風ってあまり使わないかも
ローブウェより見上げなを大夏木
構造的に、見上げる位置にはいないでしょう、夏木立ってそんなに広大なイメージでもないけれど