第414回点盛り

利孟
指先に淡き塩あじ桜餅 虚○義
桜餅の葉の塩あじが指先に残るような感覚のことで:利/ちょっと塩あじがあると甘味が増す:義/
春の月金の煌めく古寺の鴟尾
東大寺の甍をイメージしているのですが
紫野標野に声の揚げ雲雀 雨○
茜さす・・の本歌取りのつもり
黒板に手書きのメニュー花ミモザ あ○義◎
地中海の花ゆえに、ビストロとかの日替わりメニューが出ていたり:あ/イタリアンのこざっぱりした店といった情景が浮かぶ:義
飛石を伝ふ名残の雪を踏み
飛石の周りは雪が残っていて、といった景:あ/
義春
天空は我が縄張りぞ揚雲雀 利○あ
青空の雲雀の声は郷愁を誘う:あ/
居酒屋の漏るる舟唄春の月 利○
八代亜紀でしょうけどそれゆえ「舟唄」と括弧をつけてやることが必要、ただなんとなく冬の湊なんだけど、/
菜の花や湖の向かふに薩摩富士 利○雨あ◎
確かに池田湖の向こうではあるのだが、一般に海の上とみているよね/検索するとこんな風景で、雄大な春:あ/
キャンパスの朝の讃美歌花ミモザ 利恵○雨虚
朝の清浄な歌声とミモザの花がよくあっています:恵/。
古寺の重さふな笹春の雪 利雨
そう=然う>さう:中途半端にせず言い切る/
虚承
ミモザ咲くランプ宿まであと一里 利○
ミモザって園芸種だから、この雰囲気は野生のもののように読めて、やや疑問あるね
薄墨の芳名帳や春の月 利恵◎雨◎義
わざわざこんな用意をする葬儀場は今時ないでしょうし、思わせぶり/お通夜の受付でしょう。悲しみを別にして春の月が参会者を照らしている。:恵/お通夜の景か、何となく寂しいときの春の月:義
千葉地震渓谷深し春の雷
三題噺みたいなことなのか?、発想できないけど、ちなみに千葉には深い渓谷も高い山も無く、雷の名所もありません/
素手で持つショベルに重き春の雪
林道の木漏れ日深し落雲雀
雲雀野というくらいで、林間にはいないdしょう
雨竜
実朝忌金沢文庫に行ってみる 利○
行ってみるなんていうなら、どこへ行っても句が出来ちゃう
春の雪かがめて裾を払ひけり 利虚義
若い女性の:義
雲雀啼くアンブレラスカイのみえかくれ
傘を吊り下げてみせるイベントあるらしいけど/
春の月ベールカラーに染めてみる
髪染めの手法らしいけど、よくご存知で、調べなきゃあ分からないような面倒なことを詠んでも誰も共感してくれない、アンブレラ含めて
誓いあうミモザのリース見届けリ 虚◎
なんだ、見届けるとは?
あやの
揚雲雀土に日向の匂ひして 利◎虚義○
上を見れば雲雀、足下には畑、草原の土が:義/
花ミモザ一面玻璃の製菓校 利恵
ガラス張りの製菓校にミモザが映えます:恵/
新宿にぽかりと更地春の月 利恵
新宿のような繁華街に更地があるといわく付の物件ではないかと気になります。更地を春の月が照らして不気味です:恵/
啓蟄や足裏の指圧念入りに
遠すぎる/
大部屋の産婦さざめく春の雪
惠一
文旦の皮や切れ目をぎざぎざに
剥いてぎざぎざとは言わないでしょう
身を細め雲雀啼くなり飛び立てば
身を細めは?
春の月休耕田を照らしけり 利あ
休耕田くらいだと広がりがない、春はこれから起こすからわからんてのもある/春の月のおぼろげさで休耕田が陰陽を見せている:あ
帽子とり拭へば溶ける春の雪
青空にミモザの花や婚祝ふ