416回点盛り
利孟
衛兵の立銃揺るがざる薄暑 雨◎恵◎虚○あ○
王宮の衛兵が身じろぎもしないのと薄暑が合っている:恵/台湾での衛兵を思い出した:虚/バッキンガムなど:あ/微動だにしない姿が浮かびます:雨
田の中をたどる参道若葉光 恵あ
田の中の参道が意外:恵/実際は余り見ないが、画像での
初燕ひるがへりてはくぐる軒
写生の効いた:恵/
川渡す幟の中の吾子の鯉
椀の蓋とれば香りの花蜜柑
恵一
浚渫船のクレーンひかる薄暑かな 利◎義○あ◎
珍しいものに目を付けて:義/一年中なんでしょうけど、薄暑の頃にが:あ
内海を巡れば香る花蜜柑 利○義
瀬戸内海の島々を巡れば蜜柑の花が香る:義/
鯉のぼり強風に目のりんりんと 利○雨○義
目のりんりんが面白い:義/大きく揺れてなお目が大きく見える:雨
川渡す鯉のぼり千串刺しに
新緑のひかりのなかにシャツを干す
あやの
傍らに産着の干され鯉のぼり 利○恵虚◎
幟棹の隣に物干し竿が並んでいてと想像が膨らむ:虚/生まれた子供の成長を願う思いが見える:虚
参道を疾駆の人馬若葉光 利○義◎
前書きを付けるか/流鏑馬だろうが、熱気と若葉のとりあわせ:義/
古書街へ定時退社の夕薄暑 利○雨義虚
仕事が終わって、古本屋へ行ってみようかと:義/出身の日大は地元でこんな感じが:虚/仕事が終わった楽しみが伝わってくる:雨
弟に借りしヘッセや花蜜柑 利恵
ぼんやりさせないと、雰囲気の句だろうとおもうのでね/海との取り合わせが多いが、ヘッセと青春があっているか:恵
のりものに止まる稚の歩新樹光
のりもの?稚?、乗り物が具体的な方が
義春
ごとごとと坊つちやん列車薄暑かな 利あ
復刻版の、季節がちょうど:あ
花蜜柑匂ふ岬や伊予の海 利虚
四国にいたので蜜柑の国:虚/
竿竹の高さ一番鯉のぼり
山吹の小径の向かう太鼓橋
むかふ
百観音を包む若葉や写経の会
シャキョーノエと読ませるならシャキョーカイでよいでしょう、百観音?
虚承
賑はひのガラクタ市や夏隣 利○雨
買い物した結果の楽しみが伝わる:雨
ベランダに括り着けをり鯉のぼり
ちとかわいそうだけど、主語を私にするより、鯉幟の状態だけで表現すれば
ペダル踏み海道越へし花みかん
コヘルは違います、ヤ行の活用です
新幹線窓際避けし薄暑かな
窓際は暑いからみたいな理屈がうるさい
新緑や風受けてなほ弦伸ばし
新緑と蔓草?、ぶどうの蔓ね
雨竜
船頭の操る和船鯉のぼり 利虚
ジョン万を見て、大漁旗と鯉幟:虚/
ツツジ咲く小学生の歩くみち
小学生専用道?
地下鉄の通路も今や薄暑かな
薄暑ってのは迫ってくるものでは無いからね
スタジアムライブツアーや若葉かな
野外とは違うのね、若葉が無い環境だから
沖合の船は小さき花蜜柑
海に小さな船を浮かべたのが印象深い:あ