第424回点盛り

利孟
吉書揚棒にかざして焼く蜜柑 恵雨虚◎
臨場感が:恵/焼き蜜柑の組み合わせが良い:雨:/習字の子供なども:虚
街の灯の中に見付けて冬の星 虚あ
そういう情景も良し:虚/都会でも星は割りに見えるもので面白い:あ
托鉢の笠の内なる息白し 義◎虚○
町並み、読経と情景が:義/笠の中でも寒いでしょう:虚
探梅の社に合格お礼絵馬
梅見と合格:雨
熊鍋の囲炉裏に竹のかつぽ酒 あ○
大寒の頃の郷愁を誘う:あ/
義春
冬の星賢治のよだか青く燃え 利◎恵◎あ◎
そこに連想を巡らせたのが良し:恵/東北には民話などがあって物語性があって、星とのかかわりも:あ
飾焼く両目の達磨笑ひ顔 利○雨◎
願い事成就の達磨が笑っているという喜び:雨/
ポンプ車の前で整列息白し 利○恵○雨○
消防出初め?/消防署の前の点呼かな:恵/朝早く、緊迫感:雨
奧山に戻せは羆知らぬ人
ご尤もながら、時事句としても川柳だ/戻せとかな:あ
梅札の下がる苗木や探梅行
札の下がる苗木だと園芸店の店先
恵一
蝦夷松に背こする熊や枝つかみ 利◎雨あ
マーキングね/どういう気持ちで枝を持っているのか:雨/環境変化での熊が出たり、ユーモラスにも見えるが:あ/
探梅や小鳥せはしく枝渡る 利虚
小さい鳥ほど忙しい:虚/虚承さんの観察はみごとだなあ:利
飾焼く川より水を汲み置きて 利虚
こういうのがあるんだろうな:虚/
道ふさぐ女生徒四人息白し
道ふさぐで分からないわけでもないが、女生徒もやや
冬の星億光年を経てわれに 利義
冬じゃ無くてもだけどね/冬の星の大宇宙を思わせる:義/
あやの
小鳥ゐる方へ歩を向け探梅行 利○義
いる方へとなると逃げちゃうよ/枯れ木の多い山などでの小鳥の動きが面白い:義/
飾焼き終へて藍色深き闇 利○
ビラ配りのなべて白髪冬の星 利恵義
なべてはうるさかろう/ 今の駅でのビラ配りの老人が多い、切々と:恵/選挙か何かで年寄りの頑張りと星の対比:恵
息白く先行く男子組寡黙
校内マラソン位かと思ったが、男子組は?/寡黙では息は出ないのでは?/男女の違いで、男だとおしゃべり無し:恵/
安住地へ彷徨ふ熊の試練かな
今の状況としては理解出来るが
雨竜
飾り焼く汁粉振る舞う塗茶碗 利○
塗りだと普通茶碗では無い
日落ちて羆出たぞと銃の音 利義○
アラブじゃ無いから物騒な/警察も総出での捜索で見付けた:義/
探梅や行き交う人の目の笑ひ
目はわらっているけどなにやら殺伐?
冬の星一筆書きの三角形
△はどうやっても一筆書き出来るかなね
息白し午前八時の皇居前
午前八時が意味を持つか、出勤、ランナー?
虚承
枝跳ねる藪の先にと梅探す
跳ねる動きはなんで、小鳥?、自分で枝をしならせてね
飾焼く消防団の声高し
頭に持ってくると切れが見えずらくなる
熊を追ふ勢子は大声下り降り
田の続く散歩経路や息白し
遠くからも見えている情景、枯野などの:あ/
冬の星満ちれば星座指を指し
星座に指があるのか?