427回点盛り
利孟
春光の影を紅くし野点傘 雨◎恵◎
影が赤くが〇、やわらかな:雨/赤い傘の作る影、着物の女性が点茶、日本庭園でと景色が:義
行く春の電飾競ひラブホテル 恵○
行く春のが、なんとなく行きたくなるか:恵
花屑と入るコンビニの自動ドア 虚○
自動ドアとの取り合わせが佳い:虚
霾天に紅旗掲げて大使館
たぶん中国大使館、黄砂の国
忙しなく音立てせせり蜆汁
義春
甲州の富士は薄墨春の暮 利○雨○虚
発想だけでの評価:利/薄墨が上手い:雨/静岡側ではないところ:虚
散る桜流れもみ合ふ疏水口 利恵◎
疎水口が京を感じさせる:義/
受け継ぎの鋤簾は粗目蜆取 利◎恵
春光を受けて山鳩輪舞かな 利雨
町の中でも見る、春の喜び:雨
霾天や守る手立ては無かりけり
ですけど、それでどうした/中国ではもう、手も足も出ない:虚
恵一
野遊びや模型飛行機持ち寄りて 利○義
青い空を感じる:義/
かたくりの花や連山幾重にも 利○義
山に囲まれた片栗、雄大な景:義
暮の春読みさして置く「赤と黒」 利虚
春の流れの中で読み終えなかったのを読みさす、読み終え、読むのをやめる、どうする?/ここで持ってくるのが凄い:虚
春光やムスカリの花藍深き
ムスカリ、かたくりだけで花です
蜆汁舌にこそげて身を食す
こそぐてそんなに身が薄い?、食すは余分/舌でこそげる雰囲気:雨
虚承
霾天や成す術持たぬ露店市 雨義○
黄砂がふるようなら覆いをすれば良いだけ、術はあります/手の下しようもなく:雨/手立て無し:義
田は温み田螺並ぶや道の駅 利恵
茶を立てる花粉症去る暮の春
花粉症も新季語でしょう、昔は春の風邪でした
春光や横臥大仏写生の子
仏像を写生し表現するするのは俳人の仕事、子供じゃない
漁師言ふ蜆ぶつかりシャリンシャリン
あやの
イースター柄てふネイル飛花落花 利○
かしやかしやは滋味の音なる蜆汁 義虚
洗っているところか:義
行く春やランドマークの空家ビル
春光や母の名残の球根花
球根花とは?はてさせ、日本語か?
雨竜
霾天や奄美の空は明るけり 利◎