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すぎなみき・やしほ俳句会のご案内

 すぎなみき・やしほ俳句会は、1996年に発足した、宇都宮を拠点として活動する俳句会で、2022年には300回の句会を数えることとなりました
 基本的な活動は月例会を月に1回、週末の午後に行っているほか、会員の日程を調整しての吟行を行います
 ただし、2020年からのコロナ禍にあって、ご多分に漏れずの集会の自粛もあり、リモートでの句会が中心となっております
 句会での作品は、句会報を毎月発行する他、会員の所属する「扉俳句会」その他の機関誌で発表しております
 私たちの取り組みの方向は「有季定型の伝統俳句形式の中で如何様に現代感覚を生かすかに重きをおいております
 指導は俳人協会会員「森利孟」です
 俳句は決してお手軽な遊びではありません、高度な知的遊戯と言っても良いでしょう、とかく老人の手慰みと思われがちでもありますが、それを逆手にとらえて高齢化社会の中、コロナ禍の自粛生活の中で、「俳句」という「他人と繋がる一人遊び」を始めてみませんか
 参加ご希望の方はどうぞ、ご連絡ください

    2022年4月 森 利孟     連絡先(rimow@tamon−an.com)
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句報100号とすぎなみき・やしほ句会の発足に当たって

 平成八年のすぎなみき句会の立ち上げと同時に発行された句会報は、やしほ句会と合同して、すぎなみき・やしほ句会報と名を変え、足かけ十年を経て、通算百号を迎えることとなりました

 既に扉俳句会で作句を始めていたやしほの面々と、すぎなみき句会に出席して初めて俳句と接することとなった人たちとではスタートにおいて大きな差がありましたが、十年を経てそれぞれが大きな進歩を遂げているように思います

 俳句は紙と鉛筆があればできる手軽な遊びなどという方もいらっしゃるが、私は決してそうは思いません、時間もかかれば、お金もそれなりに投資しなければ進歩は望めない、更にいうなら真剣な勉強の努力が求められるのが俳句です

 しかしながら、真剣に俳句に取り組む姿勢を持ち続ければ、一つの閃き、啓示に似たものを得て、ときに名句を生み出すという僥倖に巡り会うことがあることも事実で、それゆえに、俳句はやめられないのです

 どうぞ、そのときを目指して、詩情豊かな俳句を目指して、それぞれの感性を磨くことを会員個々が努力してください
その感動を読者に伝えるための表現を、土生重次は「一読句意明快」といい、技術と喝破しましたが、その技術を私なりに皆さんにお伝えし、あるいは共に勉強するため、私がお役に立てればと思っております

 多くの句会では、発足から年月が経ってみても、会員の年齢がその分上がるだけで新しい会員がなかなかに加わらないということが起こりがちで、そうなると仲間内だけでしか理解できない俳句や、独りよがりの句に妥協する「なれ合い、惰性」に陥りがちとなるという傾向が時としてみられることがあります

 幸い、少しずつではありますが、新しい会員も加わりベテラン会員への「刺激」ともなっていることでもあり、私はこれからも常に皆さんへの刺激を発信すると共に皆さんからの刺激を得て共に句作に取り組んでゆきたいと思っております

 会員の皆さんのいよいよのご努力、ご健吟を期待します

     平成十七年正月           森  利 孟

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