すぎ70回

  
第70回  平成14年4月27日
成田山参拝吟行・四街道森宗匠宅にて懇親・お茶付句会
宗匠宅に勢揃い
 へんみ 大貫  柏崎  片山  石塚  泉
福田  会田  三澤  宗匠  〃夫人  田中

宗匠宅で句作中
四街道森宗匠宅にて句作

成田山公園藤棚
成田山公園の藤棚で句作中の宗匠と田中さん

へんみともこ
松の芯緑青吹きし大庇
水落し光る水車や濃山吹
城山の裏は絶壁柳絮飛ぶ
菜の花の海に漕ぎ入る車椅子

片山栄機
代掻きの田に映りたる筑波山
本堂の裏の坂道藤開く
古梅に苔青々と風薫る
白躑躅文字の見づらき虚子の句碑
ゆるやかにゆるる水輪の蝌蚪の池

三澤郁子
新緑や古びて猛き四天像
万緑に午の寺鐘の響きけり
小波は水のよろこび蝌蚪生るる
風薫る紅絹の袱紗をさばく音
五月来るお気の遠波ひからせて
蝌蚪休む頭とあたま突き合はせ


田中鴻
道の駅白詰草の花盛り
新緑の森の奥より水の音
緑蔭に句碑銅像の立並ぶ
春の午岩に休める亀の群
人慣れの鳩集ひ来る春の寺

柏崎芳子
新緑の風に覆はれ虚子の句碑
青梅を付けて古木の支へらる
薫風や朱色まぶしき太子堂
苔むせる石灯籠や鳥雲に

大貫ミヨ
大佛の半眼に吹く青嵐
八幡宮三の鳥居の青葉濃し
樹雨降る里の朝の紫蘭かな


福田一構
薫風や伽藍の闇の修行僧
香煙を紅き毛に浴び薄暑かな
御手洗に張付く木の葉夏兆す
一本の道斎場へ麦の秋
校庭に戯る子犬春の泥

泉敬子
広目天の肩の剥落春惜しむ
竹垣の男結びや藤揺るる
お神籤を納める竹筒梅若葉
宮鳩の藤の花蕊銜へくる
白藤の咲くは天女の裳裾めき
春愁や公家の反つ歯のしやれこうべ
葉桜や母の分厚き主婦日記
山桜活ける益子の汽車土瓶

石塚信子
父母の供養大絵馬樟若葉
雪洞を灯す御堂や百千鳥
ジェット機の音の雲間に藤の棚
春深し国越えて来し名画展
提灯の支度急がる花の山
植ゑ替への土均されて畑日永
糸尻の玉舐め結び桜冷え


山之内白美
幼きは尖りて梅の実の青し
大石碑若葉の影を身に受けて
扁額に破邪の宝剣藤の花
通過して名の読めぬ駅山法師

会田比呂
百千鳥午報十二の鐘の音
薫風や白く生まれて神の馬
藤揺るる堂より溢れ護摩太鼓
永代御膳料金五百円也鳥帰る
大塔の上の雲高し若葉光

利孟
戦勝碑に旅順奉天つつじ萌ゆ
藤棚に入るや街騒遠くして
襲名や松の翠に香る風
春昼の底を撫で拭く作務の僧
堂守のすべて筆談春の果て

今回は思い付きめいて山之内白美さんをお招きしたところご多忙の中
吟行、句会にご参加下さいましたので、御句を掲載いたします
やはり、原宿句会、扉、春月での御研鑽歴然たるものがあります