2月のもう一言

野焼きして炎を焦がし黒き肌  
???

張り紙に初午の旗と走り書き  
「初午の旗」と書いてあった?

谷川の骨まで沁みる雪解水  
あたりまえすぎるけど

堰に音集めてあふる雪解水  
集めて早しはいかんでしょう、最上川と決まったものです

仕事師の指の胼胝撫であんかう鍋  
あんこ鍋って餡子を汁にした鍋物?

碁敵の幼な友だち春浅し  
囲碁打ちの幼な友達では、幼友達がプロになったというだけ

リハビリの窓に癒しのシクラメン  
癒しの?なんだろう、個人の思いは伝わらない

梅祭り足音軽く園巡り  
嬉しい楽しいの類をいうても、詩にはなりません

春浅し固き蕾に声かけて  
思い入れがつよすぎ

雪原に残す風紋風すさぶ  
気儘風って、あんまり気分だけで言葉を作らない

春浅し香料の香を替へにけり  
香料の香とはなんのことかな?

春浅き湾に行き来の作業船  
漕ぎ出すってのは手漕ぎのボートみたい

気合てふ礼のやりとり寒稽古  
言葉無き礼交わしあうでは、当たり前でしょう、一節もひねりもないです

サーカスの喇叭雪解の北の町  
サーカスのジンタでは即きすぎでしょうね

春浅し下校児童に付き添ひて  
時事句としての面白さですね

古希近し縁で初音を聞く日和  
ジジババ句会ならうけるでしょうが、私の選では当分無理

広き田の畔まで埋めて根白草  
芹の群落に友を呼ぶ、なんていやしいことを詠まない、びっしりと生えている、春もいよいよだという感動が俳句のスタートです

上州の訛外湯に余寒なほ  
そんな事実はあったのでしょうが、上州の湯でのことなのか、上州人と温泉で一緒になったのかもわからない

湯気立てて運ばる堆肥雪解道  
堆肥行き交うって、足は生えていない

瀬の音や粒のつららの草登る  
つららで「氷」の意味に使うのは現代では無理です、草登るも苦しい

大寒や赤き胴着の座敷犬  
胴着仕着せの・・・犬に制服かい?

笹舟の沈みてはまた雪解川  
流れて来たりというほどのんびりしていないのが雪解川の常態

塗り替へて眩しきボート春隣  
塗り替え眩しなどと詰めずにゆったりと

春の鴨潜る水面に足残し  
春で無くてもかな

臘梅のほのと解れて日の宿る  
ほのと解れ?、日とどまふ?

うたた寝の湯宿の雪解雫かな  
夢見つつは×、雪解雫聞くもうるさい

座禅草時を刻める水の音  
リズムを刻みでは、音には常に何らかのリズムがあるんで、それを間断なくとかさまざまに表現する