3月のもう一言

憲巳  
風船やさよならをして空上がる  
そんな感じはありますよね
炎の先の見へぬ芝生焼辞令来る  
何か、満足できたような食い足りんような気持ちもあるのかなという面白さ
風船で撒く花の種地区便り  
撒くは、おかしい、あとは音数を整えるためです
白内障未知との出会い春浅し  
三句切れですし、未知との出会いは??
登美子  
開店前風船作る売子かな  
理屈は分かるが、言い足りないでしょう
雲雀鳴く絵筆に吸はす草の色  
鳴くが終止形で切れていると頭で考えないと、絵筆に掛かる雰囲気で妙、雲雀野や、とか、揚げ雲雀として切れを明確に
昭雄  
母の息足して風船返しけり  
母と風船をついていたら、母が膨らませてくれた
雲雀翔ち一村風のゆきわたる  
一村なんてまったく臭い
紙風船季の移ろひ告げ弾む  
「すえ」など、日本語として機能しないですね
ともこ  
手土産の箱に片寄り桜餅  
実感実感
指を差す手首に結び風船売  
風船売りが結んでくれたということですか、分かりませんでした
鳥帰る崖に遺構の川灯台  
那珂川にあるのだそうで、一度行ってみたいものです
芳子  
翳し見る空に高鳴き告天子  
告天子を使ったのが手柄
陽の当たる方に傾ぎて節分草  
木陰で日差しを探している様子がある
頬染むるマヌカン装ふ春ごろも  
マヌカンが、人形なのか人なのか分からないのが深
良人  
手際よくひねて象る風船売り  
鳴き声を連れ高々と揚雲雀  
ちょっとテクニックがありますね
飛来する風船留む社杜  
 
畦焼や村は総出の日曜日  
清子  
春時雨羽織にかかる露の玉  
露は秋でしょう
徹夜貌洗ひなほして恋の猫  
敬子  
幻想曲聞ゆ河津の夜桜に  
コンサートやってたというのでは分からんですね
風船を手に園児らの野外劇  
まったく理解できない状況です
幸子  
山独活の皮剥ぐ度に立つ匂ひ  
ここまではあたりまえ、匂いやら、その香り方を描写すること
首もたげ雲雀の声をさがす犬  
本当でも嘘っぽい
萎むほど突いて息足す紙風船  
萎むほどが良くない、突いて息足すの面白さが生きない
聖子  
せせらぎや上がる湯煙雲雀鳴く  
子の夢を託し膨らむ紙風船  
そんなに、紙風船て立派なものなのか?
永子  
突くままに宙を漂ふ紙風船  
信子  
つき飽きて折り目に正す紙風船  
着眼面白い、表現が苦しいけど
一息の卓のコーヒー花すみれ  
それぞれをキーワードにすれば分かるが読んで理解できない
野生馬嘶く朝の下萌に  
朝腹が減ってるのが、下萌えに舌なめずりしたみたいで品が無い
問診の一語一語や春時雨  
まったく会話が見えてこない
図書館の窓放たれて夕雲雀  
比呂  
初雛膳に小鉢の彩散らし  
美代子  
風船のキャラクター生る広場かな  
プリントした漫画が出てくるのか、そんな形に膨らむのかだが、分からんでしょう
折雛の裾跳ね返し段の隅  
折り雛が立つようにというのならこんな細工でよいでしょう
縄張りの田面弾ませ初ひばり  
晩方の媼一途に畦火打つ  
年寄り一人で畦火を消しているってちょっと不気味かも