9月のもう一言

比呂
秋草や左千夫の墓は川渡り
川向こうってのはいろんな意味もあるし、眼前に無い伝聞ですよね
秋めくや野の花の載る斎の膳
重陽や齢九十の生仏
九十は」では自動的に末期高齢者に組み込まれたみたい
鯖雲やひらひら潜く海女の足
海女が春なんだねこれが、良い句だと思うけど
菊酒や奉納太鼓試し打ち
をみなへし色の褪せたる間引き絵馬
取り合わせが悪いね
大絵馬に間引きのおみな昼ちちろ
間引きのおみなって何、間引かれちゃった女ってことですか?
絵屏風の破れあさがほ応挙の忌
破れ朝顔ってのは?
ともこ
蔓につる絡め朝顔咲き登る
秋めくや梢の鴉遠見して
遠目がち?
今日の菊一輪挿しに朝の卓
ばらばら
朝顔の咲き継ぎ小さき花あふる
咲き継ぐほどに小さいとは?
ジュルジュルと音立てて秋刀魚焼き上がる
ジュルジュル・・汚い
伸びやかに空を舞ふ鳥秋めきぬ
信子
飛び入りにつられ加はる踊りの輪
一つ誉め一つ叱りてところてん
遠来の声や涼しき電話口
電話の声を遠来とはいわない、昔は市外電話は音も小さかったけど
秋めくや木々の影伸ぷ午後の苑
伸す を ノスと読ませて、ノバスの意味にとらせるのは無理、熨すとしか理解できない
磴上る神輿と百の祭足袋
神輿の百の はちと違うだろう
重陽の真水供へて唱へけり
真水をサミズとルビして、何を唱えるのだろう?
夏の雲貸し農園へ行く支度
ミヨ
炒りたての麦茶の香立て大薬缶
なかなか贅沢なことを、カンバシイは芳しい、香しでは無理
ひたすらに天狗のよすが秋の講
意味不明、秋の講で季語は無理
茅葺きの切り□厚し月見茶屋
月見茶屋が季語として働くか?
秋めくや陶土に押して粗布目
刻むっていうのは箆とか針とかでの作業でしょう
日輪に鎌研ぎ澄ましいぼむしり
いいかも
かこ結び解きてとくとく菊の酒
水夫結びを詠む必然が無い、うるさい上に読み手は理解するに努力を要する
清子
実の成るもならぬも南爪花盛り
実の成らぬ南瓜って、それは南瓜じゃないでしょ
消灯の後の病間の良夜かな
母の夢とか、実際かもしれないがお涙頂戴なだけ
秋めくやゴンドラの影すれ違ふ
秋めくやゴンドラの影すれ違ふ
稲すずめ一輌車には驚かず
二両だとおどろくってことになるが、???
菊の宴祖父のおはこの詩吟かな
重陽のつまみの鯖もよくしまり
鯖は夏
敬子
重陽の酒の菰解く蔵座敷
初あらし向ふ岸よりサキソホン
嵐を呼ぶ男ってあったが、あれはドラム、どっちにしてもしないわね
リハビリの棚に癒さる茄子メロン
理解不能
マネキンの衣装一足早く秋
すでに秋めくって句が他にあったけど、同様
新蕎麦を打つ尼御前の襷掛け
尼さんが襷がけでそば打ってるってことですよね
昭雄
帯に喝入れ炎天に出陣す
女将なんぞといれると俗なだけ、俳句は一人称の文学です
秋めくや少しかさつく風の音
少しがいい加減
重陽や軍鶏の昼告ぐ明治村
まあありそうかな
茄子胡爪今も暮らしの中に井戸
今も・・そりゃ報告に過ぎない、感慨もある人がいてもおかしくはないが
重陽の湖の鳥居か陽に映えて
こうしても形だけのものです
登美子
売店にハイカーあふる菊日和
リュック集まるって商売の邪魔でしょ
水引草紅の小花の雨宿す
紅小花ってコマーシャルソングじゃあるまいし
秋の星アルバムに足す笑顔かな
どうして星が出てくる、笑い顔の写真をアルバムにはってるのでしょ?
すくと立つ茎も赤みて曼洙沙薙
大都会無限の窓に秋灯
春夏秋冬ありだね、無限は言い足りない
菊供へ仏鈴の音長く引く
仏鈴って何、お鈴(オリン)とか鉦は分かるけど、勝手に言葉をでっち上げてはいけないでしょう
新涼に誘はれそぞろ歩きかな
散歩ってのは事のついでの感じだね
秋めくや風やはらかく肌を過ぐ
肌にやはらか風通るって日本語かね
重陽や仕事探しに明け暮れる
詩としての内容に欠ける
菊一輪節句の酒に浮かべけり
飲むのに邪魔だけど、花弁くらいね本当は
居酒屋や酒に菊かと思ひつつ
パス
菊の宴朋遠方より来る
畦道にあふれて実る稲穂かな
畦道を狭めてとどうかな?
芋虫のギクシヤク描を脅かす
芋虫のギクシヤク動き描脅す の元句と比べてください
学童の衣服の色の秋めきぬ
565でしたね
秋涼しゴルフコンペの戦果良し
日記ね、それは人に読ませる俳句にはなり得ない
一構
秋めくやターミナルには人の波
すでに秋めくと秋めくにどれだけの差が出るか?
ワイン抜き寄り添ふ灯影秋めけり
寄り添われたらワインが抜けないね
銀しやりの結びを囓り終戦忌
握り飯心は鰹節」って中にオカカってこと、ならばせめて「芯」「具」でしょ、
料理本赤で線引く菊の酒
さほどのものとは思わないが
学校に安全教育秋の蝉
つまらん
良人